木暮荘物語 の商品レビュー
2022.4.20読了 ああ、もう読み終わってしまう。 読み終わりたくない… と思ったのは、自分の目にも木暮荘が見えたから?かもしれない。 小田急線の世田谷代田駅(世田谷のボロアパートといえば風が強く吹いているを思い出す)。今は新しくなってしまったが、かつての風景ならば彼らがそこ...
2022.4.20読了 ああ、もう読み終わってしまう。 読み終わりたくない… と思ったのは、自分の目にも木暮荘が見えたから?かもしれない。 小田急線の世田谷代田駅(世田谷のボロアパートといえば風が強く吹いているを思い出す)。今は新しくなってしまったが、かつての風景ならば彼らがそこで暮らしている様が自然に頭に浮かんでくる。悩み悶々とする姿を、申し訳ないがもうちょっと見ていられたらなぁと思った。
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性の表現が真っ直ぐ過ぎて、学生の頃に途中で諦めた作品。今回は、最後まで読了!やはり人の目が触れるところで読むのは、ちょっと気がひけてしまうくらい直接的な表現がありましたが、それを感じさせないくらいコミカルな物語に入り込んでいました笑、短編集ですが、個性のある木暮荘の住人たちがどこ...
性の表現が真っ直ぐ過ぎて、学生の頃に途中で諦めた作品。今回は、最後まで読了!やはり人の目が触れるところで読むのは、ちょっと気がひけてしまうくらい直接的な表現がありましたが、それを感じさせないくらいコミカルな物語に入り込んでいました笑、短編集ですが、個性のある木暮荘の住人たちがどこかで繋がっていることに気づいた時にはほっこりしました!個人的には、女子大生と覗き見のサラリーマンの話が現実味がないからか刺激があって好みでした。
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笑わせてくれる描写がたくさんあった!大家さんの話(心身)と神崎くんの話(穴)が面白かった。個人的には、全体の内容というよりは所々の色々な場面の臨場感を味わえて面白かったというかんじ。登場人物の様が滑稽に思えた。本作を読んで、ドストエフスキーの罪と罰を思い出した。主人公のラスコーリ...
笑わせてくれる描写がたくさんあった!大家さんの話(心身)と神崎くんの話(穴)が面白かった。個人的には、全体の内容というよりは所々の色々な場面の臨場感を味わえて面白かったというかんじ。登場人物の様が滑稽に思えた。本作を読んで、ドストエフスキーの罪と罰を思い出した。主人公のラスコーリニコフがおばあさんを殺害するシーン…悪いことをしてる臨場感をまた味わえて楽しかった。
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小暮荘という名のボロアパートに住む住人たちの物語。こんなに変人を愛しく描けるのはさすがの三浦しをんさん。唸るほど面白い!声を出して笑う話もあれば、涙する話もあり。おすすめです。
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ストーリーの滑稽さと登場人物たちの重い感情全部乗っかってるのが調和されてるのがすごい しんどいのに笑える バランスがすごい
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先に漫画の方を読んで、絵も綺麗で内容も好みだったのでいつか読みたいと思っていた。原作を読んでみて、先に漫画を読んでいたことを後悔した。漫画で読んでいない話はとても面白く読めたので、初見で読みたかった。そのくらい好きな本です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『性欲と優しさに溢れた木暮荘住人たちの日常』 ちょっと変わった住人たちの性と生。 下ネタ満載だけど、嫌らしさも重々しさもない。 自分に素直で人間味溢れる住人が繰り広げる、優しさてんこ盛りのちょっと変わったヒューマンドラマ。 癖になりそう!
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一人暮らしがしたくなった。 安普請でも、ゆるーいつながりのあるアパートで。 はるかがアパートにきてからの、住民のつながりったら。 みんな、いいひとじゃーん、ってつぶやいてた。 現代において、家族というつながりだけではなく、他の部屋の生活音が筒抜けのアパート生活が癒しになることもあ...
一人暮らしがしたくなった。 安普請でも、ゆるーいつながりのあるアパートで。 はるかがアパートにきてからの、住民のつながりったら。 みんな、いいひとじゃーん、ってつぶやいてた。 現代において、家族というつながりだけではなく、他の部屋の生活音が筒抜けのアパート生活が癒しになることもあると信じたい。
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本をパラパラとめくると、おんぼろアパート木暮荘の間取り図とおすすめポイントがあり、おもしろそーと手に取った本。 木暮荘に暮らす普通の人々の些か異常な日常。ちょっと、え??が続くシーンもあり、電車で読むには憚られる。この恥ずかしく、人に見せられないものが性でもあり、 ユーモラス...
本をパラパラとめくると、おんぼろアパート木暮荘の間取り図とおすすめポイントがあり、おもしろそーと手に取った本。 木暮荘に暮らす普通の人々の些か異常な日常。ちょっと、え??が続くシーンもあり、電車で読むには憚られる。この恥ずかしく、人に見せられないものが性でもあり、 ユーモラスなファンタジーっぽくみせておきながら、性が根底のテーマ。 性とは人が生きると書く。 佐伯老人の発情。 性別も年齢も違うけどわかるよう気がする。 「老化も明らかに生命の危機だ。佐伯の体は死の予兆を敏感にキャッチし「発情せよ」と脳に働きかけたのだろう。」 不妊症の女子大生の話。ピース。 いろんな理由で子供を持たない、持てない人たちがいる。ピースは文字通りpieceと、peaceのダブルミーニングかな。
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本を読んでいて男性作家だっけと疑問を持ってしまうほどストレートなセックスの描写が生々しい。特に大家さんの老主人が死に瀕する友人からセックスへの欲望を聞き、自分も突然目覚めて妻と別居して木暮荘に住み始める。寝ても覚めてもその意識に囚われる。老人男性の欲望を良く描けたなと思う。結果的...
本を読んでいて男性作家だっけと疑問を持ってしまうほどストレートなセックスの描写が生々しい。特に大家さんの老主人が死に瀕する友人からセックスへの欲望を聞き、自分も突然目覚めて妻と別居して木暮荘に住み始める。寝ても覚めてもその意識に囚われる。老人男性の欲望を良く描けたなと思う。結果的に笑い話的に収めてしまったが。 2階の床に穴を開けて下の女子大生を長期間覗き見するサラリーマン、それを知っていて男性を連れ込む女子大生。駅のホームで水色の男性器が見える女性が同じように見えるヤクザと付き合う話し等々、不思議な生態を持った人々が描かれている。最後は、プラトニック的に同居する男女の恋愛になりそうな予感で締めた。爽やかで後味良く読み終えた。
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