木暮荘物語 の商品レビュー
木暮荘に関わる個性的なメンバーの人生を、それほど深刻でもなく、いやむしろ明るく楽しく描いた作品。読後の後味がよい。浮気をした人の入れるコーヒーが泥の味って、なんとなく共感できるというか、「そうかも」って思う。個人的には犬のジョンが好き。
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さすがのレビュー数なので簡易メモだけ。 ・年齢や形態は様々だが、基本、男女の(肉体・肉体感覚を伴った)話が続く。 ・個人的には70歳を超えた"ジジイ"の心境か?、承認欲求の自発的地獄の池の中、かな。 ・"あとがき"が3人だっけ、2ページづつ...
さすがのレビュー数なので簡易メモだけ。 ・年齢や形態は様々だが、基本、男女の(肉体・肉体感覚を伴った)話が続く。 ・個人的には70歳を超えた"ジジイ"の心境か?、承認欲求の自発的地獄の池の中、かな。 ・"あとがき"が3人だっけ、2ページづつだが。おまけに、自分で書くための原稿マスまで1ページ付いていた。うーん...余計なお世話だな... ・自分の人生と重なる部分が少な過ぎて入り込めないのは残念。これは仕方ない。
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前から読みたいなーと思っていた作品。静かで淡々としてるんだけど、なんか心があったかくなる感じでした。 三浦しをんさんは守備範囲がひろいなぁと改めて感じました。
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木暮荘というおんぼろアパートに集まる人たちのお話。 平凡そうに見えるけれど、みんなそれぞれの深い悩みがあってどのお話も興味深かった。 まだこういうアパートあるのかなぁ。 住むのはちょっと怖いけどジョンと遊んでみたい。
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なんだよ、この人たちは、みたいな人たちのお話。実際こんな人たちおるんかしら?と思うけど、彼らの行動が面白すぎるて、読み続けました。木暮荘に住む人たちやその周辺の人たちはなんだか少し変なんだけど、一生懸命に生きてる気がしました。
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図書館で。 なんだかちょっと風変わりな人々の毎日の生活、みたいな感じ。住んでいる人とオンボロな家がマッチしている感がすごいある。でも一見普通そうに見える人でも色々と突っ込んでみたら面白い逸話の一つや2つ出てくるのかもしれない。 最初の並木君はどうにも苦手なタイプなので読んでいて...
図書館で。 なんだかちょっと風変わりな人々の毎日の生活、みたいな感じ。住んでいる人とオンボロな家がマッチしている感がすごいある。でも一見普通そうに見える人でも色々と突っ込んでみたら面白い逸話の一つや2つ出てくるのかもしれない。 最初の並木君はどうにも苦手なタイプなので読んでいてオイオイと思いましたがまあ最終的に上手い所に落ち着いた感じで良かったのか。良かったんだろうな。実際に居たら怖いけど神崎さんと女子大生の関係はなんだか良い感じ。なんとなくこの人達のその後が知りたいようなこの辺りで止めておいた方が良いようなというさじ加減が上手いなぁと思いました。
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古アパートの住民たちの人間群像劇。 ありがちな設定だが、ストーリーの秀逸さ、短編それぞれが微妙に関わり合ってとても楽しく読み進められます。特に「穴」でのクスリとさせる表現、「ピース」での切ないラスト近くの別れなどお気に入りです。何よりそれぞれの短編での魅力的主人公の作り方が素晴ら...
古アパートの住民たちの人間群像劇。 ありがちな設定だが、ストーリーの秀逸さ、短編それぞれが微妙に関わり合ってとても楽しく読み進められます。特に「穴」でのクスリとさせる表現、「ピース」での切ないラスト近くの別れなどお気に入りです。何よりそれぞれの短編での魅力的主人公の作り方が素晴らしいです。人はそれぞれの事情を抱えながらそれぞれの想いを秘めながら生きている…。 続きを是非読みたくなりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
目次 ・シンプリ―ヘブン ・心身 ・柱の実り ・黒い飲み物 ・穴 ・ピース ・嘘の味 この短編集は、この順番でなければいけない。 きわめて計算された構成なのだ。 まず、彼と布団のなかでゴロゴロしていたら元彼が訪ねてくるというシチュエーションで、6畳の1Kぼろアパートに男女3人で暮らすことになって、ほのぼのしみじみ切ない系で終わる話。 その後は、親友の死をきっかけに、「セックスをしたい」と悶々となる老大家の話。 ひょんなことからヤクザと知り合うトリマー。 無口な夫の浮気を疑う花屋。など。 読み進めるごとに浮かび上がってくる。 「誰かに必要とされたい」 読み始めはくせが強くて嫌な感じだった登場人物たちが、読んだ後は愛おしくなる。 自分のことにしか目がいかない時には気がつかない、自分以外の人たちの寂しさ、人恋しさ。 “なにごともなく、けれど家族でも友人でも同僚でも恋人でもないひとと、しゃべって笑って関係を築いていく日常。” “どうしてやつらは、見て見ぬふりするんだ? それは美禰を撃ち、前田を撃ち、過去まで貫く弾丸だ。かつてしたことを、忘れさせぬための言葉だ。” “「子どもを生まなきゃ、親にはなれないのか? と、神崎は言った。「子どもがいないやつは、血だか遺伝子だかの流れに乗れない、なんにも残さず生まれて死んでいくだけの生き物ってことになるのか?」” “あなたが好きです。あなたとつながりたい。 あらゆる通信手段を使って、地球の裏側からでも合図を送る。ニジコが二度と、砂の味、泥の味のする料理を作ったり食べたりせずにすむように。” 「必要とされたい」と思うことで、今までの場所から一歩前に進める。 一歩前に進んだら、誰かの支えになることができることもある。 実はこれ、大人の成長物語だったのかもしれない。 寄りかからず支え合う。 絶妙な距離感で暮らす木暮荘の人たちは、心のうちにもやもやを抱えながらも、なぜだか楽しそうに見える。
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小田急線世田谷代田駅から徒歩五分。住宅街に建つ古びた二階建て木造アパート『木暮荘』。この味わいあるアパートを舞台に、住民と周辺の人々の愛と繋がりを描く連作小説。 他人に表だって口外できないけど、生きていく中で大切な『性』。共有したいわけではないけど理解はしてほしい。どちらかという...
小田急線世田谷代田駅から徒歩五分。住宅街に建つ古びた二階建て木造アパート『木暮荘』。この味わいあるアパートを舞台に、住民と周辺の人々の愛と繋がりを描く連作小説。 他人に表だって口外できないけど、生きていく中で大切な『性』。共有したいわけではないけど理解はしてほしい。どちらかというと小市民の彼彼女たちの静かに秘めた気持ちが、痛いけど爽やかに伝わる。小さな名作です。
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小暮荘というボロアパートに住んでる人それぞれの短篇集。いいキャラクターの人たちがどんどん出てくるので面白い。性的な表現が多いから苦手な人もいるかもしれないけど、私は嫌な感じはしなかった。
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