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神様の裏の顔 の商品レビュー

3.7

96件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/05/22

非常に読みごたえがあった。 神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。 通夜の参列者達は、「本当に良い人だった!」と口を揃えて言い、涙を流して故人を悼んだ。 しかし、 参列者達は、それぞれ生前故人がしてくれた善行をよく思い出して、?(は・て・な)。 それぞれの身の...

非常に読みごたえがあった。 神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。 通夜の参列者達は、「本当に良い人だった!」と口を揃えて言い、涙を流して故人を悼んだ。 しかし、 参列者達は、それぞれ生前故人がしてくれた善行をよく思い出して、?(は・て・な)。 それぞれの身の回りで起きた不可解な出来事に、坪井誠造が関わってない? もしかして、犯人なんじゃない? と疑い始める。 坪井誠造に疑惑を持った参列者が集まって、それぞれの身の回りに起きた不可解な出来事を、話しあう。 結果。 完全に、坪井誠造は犯人に仕立て上げられた。 ここまでの各自の証言も、非常に興味深かった。 しかし、一番面白かったのは、ここから。 一つ一つの疑惑をことごとく論破して、どんでん返ししたかと思ったら、真犯人が衝撃的な証言をして、夢中になって一気に読了してしまった。 さすが、横溝正史ミステリ大賞受賞作。 藤崎翔は、ユーモアのセンスも長けていた。 私が笑ってしまった表現。 斉木直光の顔について、寺島悠が言った言葉。 「阿部寛を少し若くして、10発くらいぶん殴って、情けなくした顔」 もう一つが、鮎川茉希が彼氏シンゴの事を語った言葉。 「シンゴは、新聞が読めない。新聞と言っても、記事が読めないのではなく、新聞(しんぶん)という文字が、読めないのだ」 読書をしていて、声を出して笑ってしまった。

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2024/04/16

死人に口なし。 どんな人でも、色々な顔があり人により受けとり方も千差万別だと思う。 、、、  とゆう話ではなく、 この大逆転は読み応えしかありません。 周りに説明したくてもできないもどかしさ!読んでほしい一つです。

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2023/11/30

たくさんの人達の視点で 故人が語られます。善人と思われた故人が悪人だったのではないかと疑心暗鬼になり┄ 最後は こう来たか!と思いました。面白かったです。

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2023/02/17

初めて読む作家さんでしたが二転三転するストーリーがテンポよく読む方を飽きさせない展開になっていて面白かったです

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2021/09/23

作者が元芸人さんとあって、シュールなすれ違いコントという感じ。 途中、思わず声出して笑っちゃうところもあったり、 テンポも良く軽く読めるミステリー。 神様みたいに万人に好かれ尊敬されていた元教師で校長先生にまでなった坪井先生が、通夜の夜にストーカーで連続殺人犯の嫌疑かけられる。...

作者が元芸人さんとあって、シュールなすれ違いコントという感じ。 途中、思わず声出して笑っちゃうところもあったり、 テンポも良く軽く読めるミステリー。 神様みたいに万人に好かれ尊敬されていた元教師で校長先生にまでなった坪井先生が、通夜の夜にストーカーで連続殺人犯の嫌疑かけられる。果たして彼の裏の顔とは。 ラストは急展開。

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2021/06/23

面白かった〜! 作者の方が元芸人さんということもあり、会話劇の中でのコミカルな表現に思わず、クスリとしてしまいました。 清廉潔白・神様のような元教師の坪井誠造氏との思い出を回想する参列者たち。 しかし、その回想の中で、実は坪井は犯罪者だったのでは?という疑惑が生まれ始める不穏...

面白かった〜! 作者の方が元芸人さんということもあり、会話劇の中でのコミカルな表現に思わず、クスリとしてしまいました。 清廉潔白・神様のような元教師の坪井誠造氏との思い出を回想する参列者たち。 しかし、その回想の中で、実は坪井は犯罪者だったのでは?という疑惑が生まれ始める不穏な空気が「キタキター!」とめちゃくちゃワクワクしました。 オチにも仕掛けがあり、最後まで飽きることなく読了できました。 これはまた再読したい作品。

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2020/06/14

ドミノが順調に倒れゆく音のような軽快さ! オセロゲーム終盤の逆転劇のような痛快さ! またまた期待の作家さんに巡り会えました!

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2019/06/14

誰にとっても神様のような存在だった坪井先生。彼のお葬式に参列した人々の回想から話は進みます。それぞれの回想の重なる部分から読み手には「あれ?」と思う点が少しずつ出てきて、通夜ぶるまいで彼らが会話をするころには予想通りに裏の顔が…さあ、そして!…元お笑い芸人さんとのこと、ネタを作る...

誰にとっても神様のような存在だった坪井先生。彼のお葬式に参列した人々の回想から話は進みます。それぞれの回想の重なる部分から読み手には「あれ?」と思う点が少しずつ出てきて、通夜ぶるまいで彼らが会話をするころには予想通りに裏の顔が…さあ、そして!…元お笑い芸人さんとのこと、ネタを作る感覚でお話ができているのでしょうか読み手を上手く誘導し振り回す運びは凄く上手いと思います。一気に読まされ、楽しめました。この本自体はものすごいインパクトのある作品ではありませんが、今後の作品の成長がとても楽しみです。

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2019/03/25

「坪井さんは、本当に神様のような人だった」 清廉潔白で誰にでも親身に接していた坪井の葬儀会場は、多くの参加者の嘆きに包まれていた。 それぞれが彼との思い出に浸りながら、ふと疑問が湧きおこる。果たして彼は本当に全にんっだたのだろうか?・・・と。 第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。...

「坪井さんは、本当に神様のような人だった」 清廉潔白で誰にでも親身に接していた坪井の葬儀会場は、多くの参加者の嘆きに包まれていた。 それぞれが彼との思い出に浸りながら、ふと疑問が湧きおこる。果たして彼は本当に全にんっだたのだろうか?・・・と。 第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。 生徒や同僚、店子に娘などの独白が短いスパンで語られていく。それぞれに坪井に助けられたと思っていたことが、別人の話を突合せていくと彼が悪事を働いていた可能性が大きくなるという造りは好み。ただ怒りの表現が、皆口汚い言葉で怒鳴るというのが単調だし、坪井の人物像が今一つ浮かんでこなかった。本当のオチもありがちかな。 むしろ巻末の選評を興味深く読んだ。特に道尾秀介先生の評は勉強になった(何の?)。

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2019/02/23

第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。神様と称えられた元教師が亡くなり,その通夜が行われる。故人の娘である喪主を初め,教え子,ライヴァル教師,近所の老婦人ら何人かが交互に物語を紡いでゆく。故人についての記憶を思い返していくと,おや,彼は実は犯罪に手を染めていたのではないかという疑惑...

第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。神様と称えられた元教師が亡くなり,その通夜が行われる。故人の娘である喪主を初め,教え子,ライヴァル教師,近所の老婦人ら何人かが交互に物語を紡いでゆく。故人についての記憶を思い返していくと,おや,彼は実は犯罪に手を染めていたのではないかという疑惑が浮かんできて…。仰天の結末。藤崎翔氏は元コメディアンで,なるほどその出自を伺わせるサービス満点のストーリー展開になっている。

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