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神様の裏の顔 の商品レビュー

3.7

97件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2016/01/04

小学校や中学校の教員を勤め上げた坪井誠三の葬式には驚くほどの人が詰めかけた。誰にきいても“神様のような”良い人だった坪井。娘やアパートの住人、かつての同僚などが死を悼みながら、故人との思い出を振り返っていく。しかし、次第に奇妙な点が浮かび上がってきて……果たして坪井は本当に神様の...

小学校や中学校の教員を勤め上げた坪井誠三の葬式には驚くほどの人が詰めかけた。誰にきいても“神様のような”良い人だった坪井。娘やアパートの住人、かつての同僚などが死を悼みながら、故人との思い出を振り返っていく。しかし、次第に奇妙な点が浮かび上がってきて……果たして坪井は本当に神様のように良い人だったのだろうか。 序盤で分かりやすくこれとこれが繋がってるんだろっていうのが書いてあって、それを答え合わせしながら読むのがなかなか楽しかった。だから最後のどんでん返しには全く気付かなかった。アンジャッシュのコントみたいな、テンポ良くズレていく感じは爽快。最新作よりデビュー作のこれのほうが面白かった。

Posted byブクログ

2015/08/31

(15-70) 神様みたいな良い人が亡くなって、嘆き悲しむ人ばかりのお通夜。でもこの題名だものなにかあるよね。で、やはりぽろぽろと出てくる。 いや~面白い!期待を裏切らない展開で事件なのにユーモアが散りばめられてるから重すぎず、するする読める。そしてまた一転、さらにまた。そういう...

(15-70) 神様みたいな良い人が亡くなって、嘆き悲しむ人ばかりのお通夜。でもこの題名だものなにかあるよね。で、やはりぽろぽろと出てくる。 いや~面白い!期待を裏切らない展開で事件なのにユーモアが散りばめられてるから重すぎず、するする読める。そしてまた一転、さらにまた。そういう二転三転は大好き。 だけど最後20ページも使って真相を語るのが惜しいと思った。あそこは2~3ページで読者に「あれ?あれれ?そうだったんだ!」と一気に悟らせ終わってしまう書き方にしたほうが良かった。まあデビュー作だし今後に期待かな。

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2015/08/21

神様のような清廉な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみで包まれ、誰もが涙した――と思いきや、年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり……。

Posted byブクログ

2015/08/09

軽〜く楽しめたミステリーでした。 誰もが神様と慕う元教師が亡くなった。 お通夜に集まった面々が故人を偲ぶ中、神様と思っていた裏に恐ろしい裏の顔があるとの疑念が疑惑へと変わっていく… 直球すぎる伏線が散りばめられていく。 ぐぐぐっと引き込まれるのではなく、スススーと読み進めるテ...

軽〜く楽しめたミステリーでした。 誰もが神様と慕う元教師が亡くなった。 お通夜に集まった面々が故人を偲ぶ中、神様と思っていた裏に恐ろしい裏の顔があるとの疑念が疑惑へと変わっていく… 直球すぎる伏線が散りばめられていく。 ぐぐぐっと引き込まれるのではなく、スススーと読み進めるテンポを作ってくれるのがいい。 面白かったです。

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2015/08/08

元教師でカリスマ校長でもあった坪井が亡くなった。集まった弔問者は皆涙する感動的でもある式の中、何人かは故人を想う内に何故か疑う状況証拠がある事に気がつく。通夜振る舞いで集まり話す内に次々と繋がる疑惑。 会話やストーリーのテンポが良く読みやすい。またクスリとするユーモアも所々に散り...

元教師でカリスマ校長でもあった坪井が亡くなった。集まった弔問者は皆涙する感動的でもある式の中、何人かは故人を想う内に何故か疑う状況証拠がある事に気がつく。通夜振る舞いで集まり話す内に次々と繋がる疑惑。 会話やストーリーのテンポが良く読みやすい。またクスリとするユーモアも所々に散りばめられているため、凄惨な部分もあるが感じずに読むことが出来る。二転三転する展開と小説ならではのオチもなかなか良い。

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2015/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

元中学校の教師の葬式。葬儀屋が見ても、泣いている参列者が多い。思い出話がつづく。 唯一、自分を受け入れない生徒が自殺。徘徊する夫が転落死。元のカレがストカー行為。盗聴器が仕掛けられていたが否定。機材の知識は皆無。 教え子が母校の中学校で飛び降り自殺 アパートの店子の女性、元教え子がストーカー被害 同僚の臨海学校で生徒が事故死 これは事故 元同僚の息子が暴走速、事故で寝たきり 徘徊老人が階段から落ちて死亡 家庭ナイ暴力の息子が公園で頭を殴られる 元教師のものと思われる物が現場で発見。 通夜で殺人鬼だったのでは? 店子の一人が順番に疑いをとく、勘違いもある 全ては、娘の犯行。二重人格の妹の犯行。 母親(女優を目指すのに反対)にはヒ素を使い、4年ががりで殺害 父親もヒ素で殺した。父親は知っていた可能性ある

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2015/06/02

2015/06/01 とうちょうととうちょう 痒いところに手が届く展開だった。もう一捻り欲しかった。

Posted byブクログ

2015/06/01

1時間くらいで読めてしまいます。 ミステリを読みなれている方は犯人にはすぐ気付くでしょう。私もすぐわかってしまっただけに、それが真相だと底が浅すぎるよなーと思ってたら、予想外の展開もあり、楽しく読み進めました。 エンタメ作品としては読者を選ばない作品ではないでしょうか。

Posted byブクログ

2015/06/01

選評にも書かれてたけど、意外さはあんまりないかな。 ミステリ好きでいっぱい読んでるひとなら、 ある程度の展開は読めてしまうと思うよ。  * * * * *  キャラ読み派の感覚としては、ちょっと物足りない。 この人はこういう人ですよ って提示されても お話のなかでそれが機能してな...

選評にも書かれてたけど、意外さはあんまりないかな。 ミステリ好きでいっぱい読んでるひとなら、 ある程度の展開は読めてしまうと思うよ。  * * * * *  キャラ読み派の感覚としては、ちょっと物足りない。 この人はこういう人ですよ って提示されても お話のなかでそれが機能してない感じ。 ↑えらそう。w  * * * * *  とは言え、1日もかからず読んでしまったわ! 私にとっての高評価ポイントである読みやすさが抜群。 ストーリーテリングも、 続きが気になってついつい先を先を、と ぐいぐい読んでしまったくらい巧い。 元芸人さんってことで、 落とし方がわかってるんかも。  * * * * *  たぶん二作めも読むと思うよ。 今後に期待の作家さん。

Posted byブクログ

2015/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読者としては、弔問客のモノローグから早い段階で誠造氏の悪人っぽさを感じ取り、そしてまた割と早い段階で登場人物たちがそのことに気づくさまが描かれて・・・ 嫌な読み方ですが、この時点で自分の左手でつかんでるページ数が結構あるので「ああ、『悪人でした』では終わらないんだろうな」と気づいてしまうという。。 それでもまあ綺麗にまとまった一冊だったように思います。じっくりと楽しむ、というのではなくサクッと読める、みたいな。

Posted byブクログ