アイネクライネナハトムジーク の商品レビュー
よく目を凝らさないと見逃してしまうようなつながりが、互いに絡み合う短編集という構成。作者おなじみのパターンかもしれないが、今回は中身がちょっと違うぞ、と読み始めてすぐに感じた。過去の焼き直しではなく、新しい色合いが、深い所からにじみ出ている。「新境地」というような大げさなものでは...
よく目を凝らさないと見逃してしまうようなつながりが、互いに絡み合う短編集という構成。作者おなじみのパターンかもしれないが、今回は中身がちょっと違うぞ、と読み始めてすぐに感じた。過去の焼き直しではなく、新しい色合いが、深い所からにじみ出ている。「新境地」というような大げさなものではないけれど、より現実味が増していて、ストーリーがじんわり沁みる。 セリフがあまり気取っていないのが良いのかもしれない。さらに、作者あとがきを読んで、また別の理由もわかったのだけれど、半ネタバレになるので割愛。 ここ数年、以前ほど熱心に新作を待たなくなっていたが、やはりこれからも手に取りたい作家のままになった。
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さすが、どの作品もちゃんと面白い。 ドミノのように各話が繋がっていくので読んでいて楽しいし、恋愛ものといってもさっぱりしていて、恋愛ものが苦手な人でも気にならないのでは。 ただ、「首吊り男のための協奏曲」のレビューでも書いたように、そろそろがっつり長編が読みたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
背中の中心(腕を上から回しても下から回してもギリギリで届かないあの部分を掻くような)、「そこを書く(掻く)のか」とクスッと笑えるような小説だった。バカバカしくて元気が出るよ、伊坂さんの『砂漠』の中で鳥井が言ったセリフだが、彼の小説には通奏低音として、バカバカしい面白さがあるので読むのがとても楽しい。
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さすがとしか言いようがない! 斉藤和義のベリーベリーストロングはすごい好きだから、作詞が伊坂幸太郎なのはもちろん知っていました。 この歌が小説になれば良いのにねーって話してたことがあったので、これを見つけた時即買いしました! そしておもしろかった!
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アイネクライネナハトムジーク 日本語では小夜曲 初期の伊坂作品のような、小気味いいテンポで進む会話と、細々と繋がっていく人間関係。内容は珍しい恋愛ものが多く、6話目のナハトムジークでの大団円は、壮大なセレナーデでした。 タイトルはかのモーツァルトの有名な曲ですが、もともと...
アイネクライネナハトムジーク 日本語では小夜曲 初期の伊坂作品のような、小気味いいテンポで進む会話と、細々と繋がっていく人間関係。内容は珍しい恋愛ものが多く、6話目のナハトムジークでの大団円は、壮大なセレナーデでした。 タイトルはかのモーツァルトの有名な曲ですが、もともとは斉藤和義とのコラボで生まれたのが1話目のアイネクライネ、2話目のライトヘビーです。どちらも出会いを書いた作品です。 CDが出た当時はこの2作品のためだけにCDを買って、CD自体は聞かずに売ってしまいました(笑 今回単行本化にあたり聞いてみましたが、もうアイネクライネの小説まんまの歌詞!最後の出会いの場面は書かれてませんでしたが。 3話目のドクメンタは、1話目の主人公の上司が主人公、4話目のルックスライクは、1話目の主人公の友達の娘が主人公、5話目のメイクアップは、2話目の主人公の友達の後輩が主人公。。 ここまでは何となく知り合いが主人公って感じで、たまに前話の情報が出てきたりする程度ですが、最後のナハトムジークで、全てが繋がります。これぞ伊坂幸太郎!気分良く読み終わりました。 後で時系列を丁寧に書き起こしてみよう。
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短編集なのかと思っていると、連作です。 あっ、この人がこの人なのねなんて思いながら読むと楽しかった 会話も軽く絶妙です 訳のわからない、ミッキーマウスの苦労話なんかが出てくるところが、伊坂ワールドですね! 今回は、かかしもギャングもでてきませんが、恋愛要素がけっこう入っていて...
短編集なのかと思っていると、連作です。 あっ、この人がこの人なのねなんて思いながら読むと楽しかった 会話も軽く絶妙です 訳のわからない、ミッキーマウスの苦労話なんかが出てくるところが、伊坂ワールドですね! 今回は、かかしもギャングもでてきませんが、恋愛要素がけっこう入っていて、面白かったです!
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私もサプライズが嫌いだ。 「も」と書いたのは、「ルックスライク」で織田美緒や笹塚朱美がそう言ってるから。 たまたま昨夜見たテレビでも、「サプライズっていうのは実は自己満足的な行動なのである」と言っていて、我が意を得たりと思ったところである。 現実の生活の中でのサプライズは嫌いだが...
私もサプライズが嫌いだ。 「も」と書いたのは、「ルックスライク」で織田美緒や笹塚朱美がそう言ってるから。 たまたま昨夜見たテレビでも、「サプライズっていうのは実は自己満足的な行動なのである」と言っていて、我が意を得たりと思ったところである。 現実の生活の中でのサプライズは嫌いだが、小説のサプライズは大好き。 伊坂さんの作品にはいつもサプライズがある。 「あ、これがそうだったのか」とか「あ、この人があれだったのか」という驚きがたくさん隠されているから。 巧妙に名前が伏せてあって、最初は何気なく読んでいくんだけど、途中で「あれ、これってもしかしてあのときの?」と思い当たった時の嬉しさ。ニヤニヤ笑いが止まらなくなる。 伊坂さんが「恋愛モノは苦手」というのは、おそらくドロドロとした温度と湿度の高い描写が苦手だからなんじゃないかと思う。でもそんな描写がなくても、ちゃんと人の思いや関係性はきちんと現れてて、私はむしろそういうほうが好ましい。 今回は犯罪方面に突出して異形な人が出てこなかったので、安心して楽しめた。でも織田一真は伊坂的にぶっ飛んでる。 ラストの「ナハトムジーク」で、ラウンドボーイが取った行動で思わず涙ぐんでしまった。こんな感動は珍しい。そして最後の数行。まさかあの司会者がね、とこれまた心が温かくなった。ちゃんとつながってる。 ハードな作品もいいんだけど、こういう、ささやかな人生を描いた作品がすごく好き。 「斉藤さん」の存在は、斉藤和義さんへの愛を感じたなあ。
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伊坂幸太郎さん”アイネクライネナハトムジーク”読了。斉藤和義さんとのコラボレーションから生まれたお話を含む短編集。斎藤さんの大ファンである伊坂さんに斎藤さんが作詞を依頼したところ、伊坂さん「やりたかったんですけどね。妻が、作詞家でもないのにそんなことやるなんて、いい気になるなよ、...
伊坂幸太郎さん”アイネクライネナハトムジーク”読了。斉藤和義さんとのコラボレーションから生まれたお話を含む短編集。斎藤さんの大ファンである伊坂さんに斎藤さんが作詞を依頼したところ、伊坂さん「やりたかったんですけどね。妻が、作詞家でもないのにそんなことやるなんて、いい気になるなよ、と言って」‥結局、生まれたのが、本作品①「アイネクライネ」と斎藤さんの「ベリーベリーストロング~アイネクライネ 」‥。本作品②「ライトヘビー」は①と共に斉藤さんの「君は僕のなにを好きになったんだろう」に収録‥他の作品も楽しめました‥でも‥★4つ‥伊坂さんに対する私の期待は、もっともっともっと大きいのである‥
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いやぁ今回も面白かった!連作短編集。 伊坂さんには珍しく、ハードボイルドでもなく、出会いとか運命にからむ、心が温かくなるストーリー。 伊坂さんらしい話の組み立てで、読み進めるほどに頭の中で「!」が出現。そこまで繋げられてるのか、最後の最後まで余すことなく。 もめてる人がいたら、あ...
いやぁ今回も面白かった!連作短編集。 伊坂さんには珍しく、ハードボイルドでもなく、出会いとか運命にからむ、心が温かくなるストーリー。 伊坂さんらしい話の組み立てで、読み進めるほどに頭の中で「!」が出現。そこまで繋げられてるのか、最後の最後まで余すことなく。 もめてる人がいたら、あのセリフ言ってみたらどうだろうな。実は私も考えたことがあるけど実行する場面にあったことがなく、多分あったとしても小心者なのでバレたらどうしようと思うから言えないかなぁ(笑) 装丁も帯も素敵で、本屋にあれば手に取りたくなる。
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斉藤和義とボクシング、面白くないわけがない。最後のナハトムジークはナジームハメドとかも含めて良かった。読み終わって泣きました。情報を疑わなくてもよくって、いい人ばっかりの伊坂作品もいいよね♪今年読んだ本の中では今のところ一番良かったです。
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