アイネクライネナハトムジーク の商品レビュー
アイネクライネナハトムジーク 日本語では小夜曲 初期の伊坂作品のような、小気味いいテンポで進む会話と、細々と繋がっていく人間関係。内容は珍しい恋愛ものが多く、6話目のナハトムジークでの大団円は、壮大なセレナーデでした。 タイトルはかのモーツァルトの有名な曲ですが、もともと...
アイネクライネナハトムジーク 日本語では小夜曲 初期の伊坂作品のような、小気味いいテンポで進む会話と、細々と繋がっていく人間関係。内容は珍しい恋愛ものが多く、6話目のナハトムジークでの大団円は、壮大なセレナーデでした。 タイトルはかのモーツァルトの有名な曲ですが、もともとは斉藤和義とのコラボで生まれたのが1話目のアイネクライネ、2話目のライトヘビーです。どちらも出会いを書いた作品です。 CDが出た当時はこの2作品のためだけにCDを買って、CD自体は聞かずに売ってしまいました(笑 今回単行本化にあたり聞いてみましたが、もうアイネクライネの小説まんまの歌詞!最後の出会いの場面は書かれてませんでしたが。 3話目のドクメンタは、1話目の主人公の上司が主人公、4話目のルックスライクは、1話目の主人公の友達の娘が主人公、5話目のメイクアップは、2話目の主人公の友達の後輩が主人公。。 ここまでは何となく知り合いが主人公って感じで、たまに前話の情報が出てきたりする程度ですが、最後のナハトムジークで、全てが繋がります。これぞ伊坂幸太郎!気分良く読み終わりました。 後で時系列を丁寧に書き起こしてみよう。
Posted by
短編集なのかと思っていると、連作です。 あっ、この人がこの人なのねなんて思いながら読むと楽しかった 会話も軽く絶妙です 訳のわからない、ミッキーマウスの苦労話なんかが出てくるところが、伊坂ワールドですね! 今回は、かかしもギャングもでてきませんが、恋愛要素がけっこう入っていて...
短編集なのかと思っていると、連作です。 あっ、この人がこの人なのねなんて思いながら読むと楽しかった 会話も軽く絶妙です 訳のわからない、ミッキーマウスの苦労話なんかが出てくるところが、伊坂ワールドですね! 今回は、かかしもギャングもでてきませんが、恋愛要素がけっこう入っていて、面白かったです!
Posted by
私もサプライズが嫌いだ。 「も」と書いたのは、「ルックスライク」で織田美緒や笹塚朱美がそう言ってるから。 たまたま昨夜見たテレビでも、「サプライズっていうのは実は自己満足的な行動なのである」と言っていて、我が意を得たりと思ったところである。 現実の生活の中でのサプライズは嫌いだが...
私もサプライズが嫌いだ。 「も」と書いたのは、「ルックスライク」で織田美緒や笹塚朱美がそう言ってるから。 たまたま昨夜見たテレビでも、「サプライズっていうのは実は自己満足的な行動なのである」と言っていて、我が意を得たりと思ったところである。 現実の生活の中でのサプライズは嫌いだが、小説のサプライズは大好き。 伊坂さんの作品にはいつもサプライズがある。 「あ、これがそうだったのか」とか「あ、この人があれだったのか」という驚きがたくさん隠されているから。 巧妙に名前が伏せてあって、最初は何気なく読んでいくんだけど、途中で「あれ、これってもしかしてあのときの?」と思い当たった時の嬉しさ。ニヤニヤ笑いが止まらなくなる。 伊坂さんが「恋愛モノは苦手」というのは、おそらくドロドロとした温度と湿度の高い描写が苦手だからなんじゃないかと思う。でもそんな描写がなくても、ちゃんと人の思いや関係性はきちんと現れてて、私はむしろそういうほうが好ましい。 今回は犯罪方面に突出して異形な人が出てこなかったので、安心して楽しめた。でも織田一真は伊坂的にぶっ飛んでる。 ラストの「ナハトムジーク」で、ラウンドボーイが取った行動で思わず涙ぐんでしまった。こんな感動は珍しい。そして最後の数行。まさかあの司会者がね、とこれまた心が温かくなった。ちゃんとつながってる。 ハードな作品もいいんだけど、こういう、ささやかな人生を描いた作品がすごく好き。 「斉藤さん」の存在は、斉藤和義さんへの愛を感じたなあ。
Posted by
伊坂幸太郎さん”アイネクライネナハトムジーク”読了。斉藤和義さんとのコラボレーションから生まれたお話を含む短編集。斎藤さんの大ファンである伊坂さんに斎藤さんが作詞を依頼したところ、伊坂さん「やりたかったんですけどね。妻が、作詞家でもないのにそんなことやるなんて、いい気になるなよ、...
伊坂幸太郎さん”アイネクライネナハトムジーク”読了。斉藤和義さんとのコラボレーションから生まれたお話を含む短編集。斎藤さんの大ファンである伊坂さんに斎藤さんが作詞を依頼したところ、伊坂さん「やりたかったんですけどね。妻が、作詞家でもないのにそんなことやるなんて、いい気になるなよ、と言って」‥結局、生まれたのが、本作品①「アイネクライネ」と斎藤さんの「ベリーベリーストロング~アイネクライネ 」‥。本作品②「ライトヘビー」は①と共に斉藤さんの「君は僕のなにを好きになったんだろう」に収録‥他の作品も楽しめました‥でも‥★4つ‥伊坂さんに対する私の期待は、もっともっともっと大きいのである‥
Posted by
いやぁ今回も面白かった!連作短編集。 伊坂さんには珍しく、ハードボイルドでもなく、出会いとか運命にからむ、心が温かくなるストーリー。 伊坂さんらしい話の組み立てで、読み進めるほどに頭の中で「!」が出現。そこまで繋げられてるのか、最後の最後まで余すことなく。 もめてる人がいたら、あ...
いやぁ今回も面白かった!連作短編集。 伊坂さんには珍しく、ハードボイルドでもなく、出会いとか運命にからむ、心が温かくなるストーリー。 伊坂さんらしい話の組み立てで、読み進めるほどに頭の中で「!」が出現。そこまで繋げられてるのか、最後の最後まで余すことなく。 もめてる人がいたら、あのセリフ言ってみたらどうだろうな。実は私も考えたことがあるけど実行する場面にあったことがなく、多分あったとしても小心者なのでバレたらどうしようと思うから言えないかなぁ(笑) 装丁も帯も素敵で、本屋にあれば手に取りたくなる。
Posted by
斉藤和義とボクシング、面白くないわけがない。最後のナハトムジークはナジームハメドとかも含めて良かった。読み終わって泣きました。情報を疑わなくてもよくって、いい人ばっかりの伊坂作品もいいよね♪今年読んだ本の中では今のところ一番良かったです。
Posted by
伊坂さんの作品らしくていい、繋がりというか連作っぽく見えるし登場人物とか時間とかを越えて生きているんだなって思えるから『チルドレン』『フィッシュストーリー』『死神の精度』『終末のフール』辺りが好きな人にはオススメ。 人生にはユーモアとほんの少しの勇気が必要だ。
Posted by
伊坂らしくないけど、伊坂を堪能出来る作品。前者の方は設定や登場人物などの話で、後者の方は会話や展開の話。 とても素敵でオシャレな言葉選びや会話、短編ごとの繋がりなど、どれもが離してはくれない。さくさくと先へ読み進めてしまい、あっという間に読了。タイトルや表紙もセンス抜群。
Posted by
何かが始まる前の、何気ない登場人物たちのやり取りから、既ににやにやとわくわくが止まらない。 ほんと、伊坂さんの書く文章が好きなんだなぁ自分。 また愛すべき伊坂作品が増えました✨ 今作はまるで陽気なギャングの響野と祥子さんみたいな夫婦が出てくる。 はちゃめちゃでルール無用の織田一真...
何かが始まる前の、何気ない登場人物たちのやり取りから、既ににやにやとわくわくが止まらない。 ほんと、伊坂さんの書く文章が好きなんだなぁ自分。 また愛すべき伊坂作品が増えました✨ 今作はまるで陽気なギャングの響野と祥子さんみたいな夫婦が出てくる。 はちゃめちゃでルール無用の織田一真は結構好きなタイプ。 内容としては『フィッシュストーリー』を少し思い出した。テーマが別にあるからか、あそこまで芯の繋がった連鎖みたいなのはないけれど。 ひとつひとつの小さな偶然が連なって影響しあっていく感じはすごく好き。 相変わらずニクいなぁ、と。 伊坂さんの恋愛物?も悪くない。 また少ししたら再読したいな、じわじわ来そうな作品。 手話の少年のその後が意外性ありました。 そっちに行ったのか!と(笑)
Posted by
ベリーベリーストロングな話。 こっちが先にあっての斉藤和義なんですね。 そこからの他の話がまた愉快でした。 今回は何年ぶりかの単行本購入。 伊坂さんはもちろん大好きだし 斉藤和義も好きだけど ジャケ買いというか トモさんのイラストのため。 トモさんの絵が全国の書店で平積みにさ...
ベリーベリーストロングな話。 こっちが先にあっての斉藤和義なんですね。 そこからの他の話がまた愉快でした。 今回は何年ぶりかの単行本購入。 伊坂さんはもちろん大好きだし 斉藤和義も好きだけど ジャケ買いというか トモさんのイラストのため。 トモさんの絵が全国の書店で平積みにされてると思うと感動だ。
Posted by