アイネクライネナハトムジーク の商品レビュー
ヘビー級のチャンピオン戦を軸に語られるそれぞれの何処かでありそうななさそうな恋の話。ある話の登場人物やエピソードが別の話でゆるく或いはがっちり繋がっていく過程に今回もにやり。未来が明るそうな支流多めでこっちの路線がやはり好きだなー。一つ前が「火星~」だったので余計そう感じたのかも...
ヘビー級のチャンピオン戦を軸に語られるそれぞれの何処かでありそうななさそうな恋の話。ある話の登場人物やエピソードが別の話でゆるく或いはがっちり繋がっていく過程に今回もにやり。未来が明るそうな支流多めでこっちの路線がやはり好きだなー。一つ前が「火星~」だったので余計そう感じたのかも。
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これが出会いだ、ってその瞬間に感じるんじゃなくて、後でね、思い返して、分かるもの そういうものだったらいいなぁ。 「会った瞬間この人だと思った」って話を現実でも意外と聞く。そんな運命的な人生をみんな送れるわけじゃないんだよ!って拗ねてたからこのことばに励まされた。笑
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最近、伊坂当たりが悪くって。 くよくよしたから、伊坂ファンにオススメしてもらった。 オススメされてよかった。 これぞ伊坂。 でも突飛な人物はいなくて、ごくごく普通に暮らす、 一般ぴーぽーの小洒落たセリフが行き交うハートウォーミングな日常。で、いつもながら小さなストーリーで章立てし、伏線はりまくりーの、お見事回収でストンと落ちます。 よかったよかった。 終盤のクライマックス感とか、さいっこう❤️ ホントによかった。 ---------------------------------------------------- ・いいか藤間、外交そのものだぞ。宗教も歴史も違う、別の国だ、女房なんて。それが一つ屋根の下でやっていくんだから、外交の交渉技術が必要なんだよ。一つ、毅然とした態度、二つ、相手の顔を立てつつ、三つ、確約はしない、四つ、国土は守る。P98 ・あのね、歯車を舐めんなよ、って話だからね。 どの仕事だって基本的には、歯車なんだから。で、歯車みたいな仕事をしていても、人生は幸せだったりもするし。P126 ・正義とかそういうのって曖昧で、危ないものなんだから。P159 ・あと、相手の間違いを正すときこそ言葉を選べ。P160
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すみません、伊坂さん。小さい作品がいっぱいあって、その作品たちがちょびっとずつ重なって全体の大きな作品を構成する物語は、ワタシにはもう無理なのかもしれません。小作品Aと小作品Bとの重なりを明確に覚えておくのは難しくなってきています。 きっとこのアイネクライネナハトムジークも、...
すみません、伊坂さん。小さい作品がいっぱいあって、その作品たちがちょびっとずつ重なって全体の大きな作品を構成する物語は、ワタシにはもう無理なのかもしれません。小作品Aと小作品Bとの重なりを明確に覚えておくのは難しくなってきています。 きっとこのアイネクライネナハトムジークも、ワタシが思った以上にもっともっと面白い重なりがあって、そのつながりが大きな物語を作っているはずです。それに気づけないのが残念で仕方がありません。
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先日、伊坂幸太郎さんの「アイネクライネナハトムジーク」を読みました。 もともと、最初の2つの話が、斉藤和義さんとのコラボレーションとして書かれた話で、そこから話を広げて、新たに加筆された章を付け加えて、1冊の連作短編集になった、といった感じの本ですね。 で、「あとがき」に、「...
先日、伊坂幸太郎さんの「アイネクライネナハトムジーク」を読みました。 もともと、最初の2つの話が、斉藤和義さんとのコラボレーションとして書かれた話で、そこから話を広げて、新たに加筆された章を付け加えて、1冊の連作短編集になった、といった感じの本ですね。 で、「あとがき」に、「泥棒や強盗、殺し屋や超能力、恐ろしい犯人、特徴的な人物や奇妙な設定、そういったものがほとんど出てこない本になりました」と伊坂幸太郎さん自身が書いてる通り、ほかの伊坂幸太郎作品よりも、普通っぽい世界観なんですが(テーマが「出会い」といった感じ)、伏線が張ってあったり、時間軸がズラした作りになってたり、で、最終的にその伏線が回収されていくといった、伊坂幸太郎作品の特徴が活かされた作品でした。
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手に取ったきっかけは本屋大賞にノミネートされてたから。 読んでみると、モーツァルトとか全然関係なく、むしろ斉藤和義が関係しているということを知った。 伊坂幸太郎にしては珍しく恋愛要素が強めだった。 登場人物が繋がっているところや時間軸が頻繁に動くのは読者としては面白かった。 ところどころ笑える場所もあって、読みやすかった。 若干「メイクアップ」だけ関連付けが強引だなと感じた。 面白かったのは 「あの、こちらの方がどなたの娘さんかご存知の上で、そういう風に言ってらっしゃるんですか?」
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軽めながら充分楽しめる連作短編集。誰かが誰かに影響を与えて奇跡が起きる感じが心地よい。異質な「斉藤さん」が本当に斉藤和義だなんてあとがきでびっくり。再読の際は『君は僕のなにを好きになったんだろう』を流したい。
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全く無関係のようで実はどこかで繋がっていた。ああ、この人がそうだったのねと納得しながらページを進めました。こういう構成の物語は大好き。
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連作短編集としては、これ以上にない安定感。 時系列に時々「?」となったけど、それをも気にならないくらいの読みやすさ。 決してハッピーな話ばかりではないのに、読後感も悪くないのがさすが。
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