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アイネクライネナハトムジーク の商品レビュー

4

595件のお客様レビュー

  1. 5つ

    154

  2. 4つ

    237

  3. 3つ

    126

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    3

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2017/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内容紹介 ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。 奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、 他力本願で恋をしようとする青年、 元いじめっこへの復讐を企てるOL……。 情けないけど、愛おしい。 久しぶりの伊坂幸太郎で、ああ伊坂幸太郎だと思える作品。短編だけど、どこかで話が繋がっている。ただ、佐藤のこの先が気になるというか、書いて欲しかったなあ。

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2017/02/06

短編連作集。それぞれの話はなかなか良かった。 が、各話少しずつ重なっているのだが、主人公も時間軸もバラバラに配置されているのが、却って読みにくい。プロットをパズルのように置くのが、この人の十八番なのだろうけど。

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2017/01/30

6本の短編がそれぞれ微妙に関連し合って とても良い協奏曲になっているようなそんな感じでした。 最初の作品に主に登場する人物ですが 織田一真という一風変わってるけど 自分なりの哲学を持った男がいい感じでした。 チルドレン・サブマリンの陣内のような感じで。 特に「出会い」というもの...

6本の短編がそれぞれ微妙に関連し合って とても良い協奏曲になっているようなそんな感じでした。 最初の作品に主に登場する人物ですが 織田一真という一風変わってるけど 自分なりの哲学を持った男がいい感じでした。 チルドレン・サブマリンの陣内のような感じで。 特に「出会い」というものに関する考え方を滔々と述べるところが とても良いです。 大事なのは出会い方ではなくてあの時であったのが彼女で 本当に良かったと後で思えることが幸せみたいな話でしたが 何か共感します。 全作を通じて伊坂幸太郎らしさが溢れていて とてもハートフルな恋愛小説でした。

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2017/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

話が転々として分かりにくい。全部が繋がったのが面白いはずが、弱いオツムではついていけない。残念。 でも学びの多い一冊ってとこは伊坂幸太郎らしい。夫婦と外交、出会い、イチャモン撃退、浮気と皆殺し、スイカの塩、中島敦の『名人伝』、He is just like his father. うーん、引用が多い。

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2017/01/18

伊坂幸太郎が恋愛小説を書くとこうなるのか!なるほど、一筋縄でいかない恋愛がまさに著者らしい。一筋縄ではいかないけど、スイカにつける塩みたいな絶妙な人間関係がいくつも登場して、そのたびにほっこりさせられたり、ハラハラさせられたり、なるほどー!と思わされたり、いろんな感情のオンパレー...

伊坂幸太郎が恋愛小説を書くとこうなるのか!なるほど、一筋縄でいかない恋愛がまさに著者らしい。一筋縄ではいかないけど、スイカにつける塩みたいな絶妙な人間関係がいくつも登場して、そのたびにほっこりさせられたり、ハラハラさせられたり、なるほどー!と思わされたり、いろんな感情のオンパレードになるのは伊坂作品ならではと感じる。今までとは違うと思わされる新鮮味に加え、でもやっぱり伊坂幸太郎だ!と思わせてくれる安定の居心地の良さ。著者にはいつも教えられる。小説まだまだやれるじゃん!と。だから読書はやめられない!と。

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2016/12/05

伏線に満ちた作品で飽きずに楽しめました。 基本的には身の回りにいそうな、身近に感じられる人が登場人物でしたが、それぞれの人のちょっとした関わりが人生においてサプライズという形で現れるというのが面白かったです。 何だか好きなのが、織田一真の 「後にならねえと分かんねえだろ?劇的な...

伏線に満ちた作品で飽きずに楽しめました。 基本的には身の回りにいそうな、身近に感じられる人が登場人物でしたが、それぞれの人のちょっとした関わりが人生においてサプライズという形で現れるというのが面白かったです。 何だか好きなのが、織田一真の 「後にならねえと分かんねえだろ?劇的な出会いにばっかり目が行ってると、もっと大事なことがうやむやになるんだよ」 というセリフ。 出会えて良かったと思える人に出会いたい、というよりは、出会えて良かったと思えるような関係を育てていきたい。 そして後にならないと分からないなら、今やっていることに全力で楽しみながら取り組みたい。その方が今も後も楽しい気がする。

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2016/11/05

伊坂幸太郎らしい短編集が少しずつつながっていく内容。時間軸が前後するため一気に読まないと忘れてしまうが関連図とか作ると楽しい。

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2016/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編かと思ったら最後に全部がつながっていく。一つの事柄を通して、最後に繋がっていく。読み易くとても楽しく読めた。

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2016/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

目次より ・アイネクライネ ・ライトヘビー ・ドクメンタ ・ルックスライク ・メイクアップ ・ナハトムジーク 伊坂幸太郎初の恋愛小説集って触れ込みだったと思うんだけど、彼の書く恋愛小説はやっぱり恋愛要素が薄めでございました。 よかった。 どっぷり恋愛よりだったら、逆に読めなかったかも。 元々『出会い』をテーマにした曲の歌詞を書いてくださいと依頼があって、作詞はできないので小説を書いた。それが「アイネクライネ」 その小説をもとに作った曲がシングルカットされることになり、初回限定盤の付録につけた小説が「ライトヘビー」 そこから膨らんできた話は、いつもの伊坂幸太郎らしく少しずつどこかがリンクしている。 そして最後の「ナハトムジーク」で全容がスッキリ見えてくるという仕掛け。 実績に基づいた安定の伊坂節です。 「斉藤さん 一回百円」の斉藤さんの正体は、あとがきを読む前にすぐわかりました。 伊坂さんが書く斉藤さんというミュージシャンは、斉藤和義しかないですもんね。 あとビートルズの小ネタが少々。 ちょいととぼけた織田一真は、どことなく『チルドレン』の陣内を思い出させる。 ちなみに藤間の奥さんは『モダンタイムス』の渡辺の妻を思い出したけど、違ったね。 “自分が正しい、と思いはじめてきたら、自分を心配しろ” “相手の間違いを正す時こそ言葉を選べ” 「悲観的な中で楽観的な話をしたい」というのが伊坂幸太郎の描きたい世界なのだそうで、これはまさに真骨頂。 安心と信頼の伊坂幸太郎でした。 ああ、幸せ。

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2016/10/26

さすが伊坂サン。秀逸すぎる。 ボクシングの試合がたくさんの人に影響を与え、人生が繰り広げられていく。 そして、みんな少しずつ繋がっている。 本当にスゴイとしか言えないー。 もし街で言いがかりやクレームを付けられてる人を見たら、私もあの技を使ってみたい。

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