アイネクライネナハトムジーク の商品レビュー
「出会いって [...] その時は何だか分からなくて [...] 後になって、分かるもの。ああ、思えば、あれがそもそもの出会いだったんだなあ、って。これが出会いだ、ってその瞬間に感じるんじゃなくて、後でね、思い返して、分かるもの」(27 ページ) 『アイネ・クライネ・ナハトムジ...
「出会いって [...] その時は何だか分からなくて [...] 後になって、分かるもの。ああ、思えば、あれがそもそもの出会いだったんだなあ、って。これが出会いだ、ってその瞬間に感じるんじゃなくて、後でね、思い返して、分かるもの」(27 ページ) 『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』 ドイツ語で、「ある小さな、夜の曲」。 小さく聞こえてくる、夜の音楽のように、 さまざまな人が、さまざまな状況で、さまざまな出会いを果たしていく。 全ての出会いが、全ての人に繋がっていく、 ある小さな、夜の音楽から始まる物語り。
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伊坂幸太郎の新刊を予約したのは10月だった。その時点での順位は確か16位だったか。 年内に順番は来ないだろうなと思っていたのに、12月にきたよ!やったよ!嬉しいよ!! 読んで納得。非常に読みやすい。そして、おもしろい。 さらに、ホロっとする場面もあったりして、あっという間に...
伊坂幸太郎の新刊を予約したのは10月だった。その時点での順位は確か16位だったか。 年内に順番は来ないだろうなと思っていたのに、12月にきたよ!やったよ!嬉しいよ!! 読んで納得。非常に読みやすい。そして、おもしろい。 さらに、ホロっとする場面もあったりして、あっという間に読み終わる。だからみんなさっさと読み終わって順番をまわしたんだろうなあと思った。 藤間が奥さんからの振込みがあるんじゃないかと確認する場面ではぐっときた。 伊坂幸太郎の恋愛小説は女性が書く恋愛小説と違ってどろどろしてない。 からっと明るく、それでいて深い。 「メイクアップ」のラストは「このあとの短編でこの伏線が回収されるのだろうな」と思って読んだのだが、読了してもとくに回収はなかった。 どちらのパターンとなったかは読者の想像にまかせているのも素敵だと思った。
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もう一回読みたい!!!! って思う作品です。 いくつかの物語が最終的に繋がって1つの物語になる感じ。 個人的にそういう作品が好きなんですけど、これは...。 うん、好きだわ。 って感じましたww
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短編集の登場人物が少しずつかぶっていて、時代が行ったり来たりでちょっぴり思い出すのに時間がかかったけど、なかなか面白かった。 通帳記入の技は結構面白かったな。 (うちも気づいてくれないんだろうなぁ。)
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1:伊坂作品らしい、軽妙な文体とユーモアあふれる登場人物。得意技ともいえる、過去と未来の交差劇に、ワクワクしながら読みました。「斉藤さん」の配置に、ファン心理というか、愛を感じたなあ。軽い気持ちでさっと読めるし、後味もいいので伊坂作品初心者さんにもお勧めしたいな。
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全体的には一つの話だが、各登場人物が主人公になる短篇集。 ある話に出てきた人が別の話ではキーマンになっていたりなどお得意のやり方で話は進んで行く。 主人公は、出会いを求める若手サラリーマンだったり、奥さんと子どもに家出されたサラリーマンだったり、自分をいじめてたいじめっ子に仕事の...
全体的には一つの話だが、各登場人物が主人公になる短篇集。 ある話に出てきた人が別の話ではキーマンになっていたりなどお得意のやり方で話は進んで行く。 主人公は、出会いを求める若手サラリーマンだったり、奥さんと子どもに家出されたサラリーマンだったり、自分をいじめてたいじめっ子に仕事の場で再開したサラリーマンだったり、ボクシングの世界チャンピオンだったり。 この本のテーマってなんだっけ?という感じだが、話がわかりやすくておもしろかった。
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伊坂幸太郎さんには珍しく恋愛要素が強めに感じました。全6話からなる短編集なのですが、それぞれ繋がっている部分があり結局全部で1つの物語とも言えなくも無い小説。 最後の6話目でパズルのピースが一気に嵌っていく様な感じはいかにも伊坂さんらしくて爽快でした。
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6話の恋にまつわる短編集。 短編集ですが登場人物が遠かったり近かったり皆関係してきます。全体でみるとつながってる感じ。 自分は伊坂氏のあとがきを読むのが楽しみで本文をじっくり読んでいることに気づいた。 あとがきを読んだあとに再読・再再読をしたくなる。 恋愛ものは苦手のようですが、...
6話の恋にまつわる短編集。 短編集ですが登場人物が遠かったり近かったり皆関係してきます。全体でみるとつながってる感じ。 自分は伊坂氏のあとがきを読むのが楽しみで本文をじっくり読んでいることに気づいた。 あとがきを読んだあとに再読・再再読をしたくなる。 恋愛ものは苦手のようですが、ぜひ時々でもよいので書いてほしいな・・・・。 おススメです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
----作品紹介・あらすじ---- ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。 奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、 他力本願で恋をしようとする青年、 元いじめっこへの復讐を企てるOL……。 情けないけど、愛おしい。 そんな登場人物たちが紡ぎ出す、数々のサプライズ! ! 伊坂作品ならではの、伏線と驚きに満ちたエンタテイメント小説! 「アイネクライネ」 「ライトヘビー」 「ドクメンタ」 「ルックスライク」 「メイクアップ」 「ナハトムジーク」 ---- 恋愛よりミステリー色の濃い作品の方が好きだなあ。 時系列に困惑。もう一回読んだらさらに面白くなるのかも。
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原作者の伊坂幸太郎が映画化するなら今泉力哉監督でという話から今泉力哉監督で映画化するとのことで完読したが登場人物が多く短編作品を織り込みつつ物語が少しずつ重なっていくのは今泉監督の得意分野なので映画も楽しみになった。 ストーリーも伊坂幸太郎作品では珍しく恋愛がメインの作品になって...
原作者の伊坂幸太郎が映画化するなら今泉力哉監督でという話から今泉力哉監督で映画化するとのことで完読したが登場人物が多く短編作品を織り込みつつ物語が少しずつ重なっていくのは今泉監督の得意分野なので映画も楽しみになった。 ストーリーも伊坂幸太郎作品では珍しく恋愛がメインの作品になっているがボクシング選手のタイトルマッチによっていろんな人の人生が変わっていく物語は読んでいて興味深く面白かった。 アイネクライネナハトムジークはほぼ関係なかったが何故このタイトルなのか少し気になった。
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