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鹿の王(上) の商品レビュー

4.1

419件のお客様レビュー

  1. 5つ

    121

  2. 4つ

    167

  3. 3つ

    76

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

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2014/10/05

待ちに待った上橋さんの新刊! 今回は積まずに発売後すぐに読み始めました(笑) 今回は大人向けのファンタジーという印象。 守り人シリーズや獣の奏者同様に、 すでに上橋さんの中で世界観がしっかりとできている様子。 架空の世界でありながら、瞬く間にこの世界に引き込まれます。 東乎瑠...

待ちに待った上橋さんの新刊! 今回は積まずに発売後すぐに読み始めました(笑) 今回は大人向けのファンタジーという印象。 守り人シリーズや獣の奏者同様に、 すでに上橋さんの中で世界観がしっかりとできている様子。 架空の世界でありながら、瞬く間にこの世界に引き込まれます。 東乎瑠(ツオル)の支配する岩塩鉱で 奴隷として地獄のような日々を送っていた元<独角>の頭ヴァン。 ある日突然入り込んできた謎の犬に噛まれ、 周りの奴隷達、奴隷監督達までもが次々と倒れていく。 静かに蔓延していく疫病は、異様なスピードで人の命を奪っていく。 噛まれながらも唯一生き残ったヴァンと、幼い少女ユナ。 凄まじい序開きでしたが、2人の出会いと徐々に深めていく絆にほっこり。 そして若き天才医術師ホッサルの物語も同時進行で進められる。 謎の奇病・黒狼熱に挑む彼の姿は本当に格好良い。 ホッサルの従者マコウカンも良いキャラしてますねー! やたらと医療に詳しい登場人物の中では、唯一読者視点(笑) ヴァンとホッサル。 上橋作品では珍しくどちらも男の主人公ですが、 2人の道が交わるのが楽しみ。下巻に進みます!

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2014/10/04

読み終わってしまうのがもったいないと思いながら一気読み。もう一度、今度は地図を描きながら楽しみたいです。

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2016/08/22

2014.9.29〜 2016.8.9〜3度目、また最初から。いつも途中で終わってしまう。2016.8.22読了 続きが気になる!!

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2014/09/28

2014.9.28 pm19:18 読了。ウイルス、科学と宗教、植民地。謎の病原菌は、ウイルス兵器に対する風刺であり、医学と宗教の摩擦は、進みすぎた医療技術と各人の死生観の間に生じる矛盾を表す。人工呼吸器で延命することは、ほんとうに生きているといえるのかといった倫理問題を想起し...

2014.9.28 pm19:18 読了。ウイルス、科学と宗教、植民地。謎の病原菌は、ウイルス兵器に対する風刺であり、医学と宗教の摩擦は、進みすぎた医療技術と各人の死生観の間に生じる矛盾を表す。人工呼吸器で延命することは、ほんとうに生きているといえるのかといった倫理問題を想起した。風土に適当な暮らし無視し、画一的な施策を行うことは、現代の日本や植民地政策が思い浮かぶ。様々な警鐘が含まれる本書。『獣の奏者』と似ているので、下巻でこの本の特徴を見出したい。物語としては、色々な民族が登場して、名前が覚えにくかった。心理描写はすごい。人と動物の精神の混線を大胆に描く。『守り人』シリーズの「ナユグ」の描写と酷似しているが、それでも、透明感のある水のようなものを用いた比喩的表現には頭が下がる。水を用いたこの比喩表現こそ、著者の持ち味ではないかと思った。下巻に期待。

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2014/09/27

 献本応募で当たりました。ありがとうございます!!  自然の描写と、ごはんの描写が詳しい。私は、これが上橋さん初ですが、とっても読みやすかったです。ファンタジーって、設定が難しかったりしますが、この作品は、いろんな描写が詳しくて、すんなり入っていけました。飛鹿(ピュイカ)も、ああ...

 献本応募で当たりました。ありがとうございます!!  自然の描写と、ごはんの描写が詳しい。私は、これが上橋さん初ですが、とっても読みやすかったです。ファンタジーって、設定が難しかったりしますが、この作品は、いろんな描写が詳しくて、すんなり入っていけました。飛鹿(ピュイカ)も、ああ、いそう、そんなシカ・・・って、あっさり受け入れてしまえましたし。  苦労人のマコウカンが、なにげにおいしそうなカギを握っていそう・・・黒狼病を広めた人物とその理由、ヴァンとユナの「裏返り」の真相を早く知りたいです。うおう。下巻下巻!!

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2014/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一気読み。これまでの上橋さんの物語は女性の物語が多かったけれど、今回は男性の物語。 生きたいという意思が物語をぐいぐいと進めていく。 無口で不器用なヴァン。理屈屋で医療の進歩の為に自分が残酷になれることもきちんとわかっているホッサル。共に魅力的だ。そこへユナやサエ、ミラル等の女性陣が寄り添っていく。 その過程がいい!

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2014/09/26

世界を構築する、人には解き明かせない壮大な自然の摂理にちっぽけなひとりの人間が向き合った時、果たしてどんな選択をするだろうか? 『精霊の守人』『獣の奏者』。世界と向き合わなければならぬ立場に立たされた登場人物達の成長と苦悩が大きな感動をよんだ。『鹿の王』もまた、大いなるものに立...

世界を構築する、人には解き明かせない壮大な自然の摂理にちっぽけなひとりの人間が向き合った時、果たしてどんな選択をするだろうか? 『精霊の守人』『獣の奏者』。世界と向き合わなければならぬ立場に立たされた登場人物達の成長と苦悩が大きな感動をよんだ。『鹿の王』もまた、大いなるものに立ち向かう人々の壮大な叙事詩である。 そしてこの度のその大いなるものは生き物すべての内にあるもの、病の元となる菌やウイルス達である。 ツォル国に侵略され属州となったアカファ国。アカファに自治権を与えられていた山岳民族のガンザ族は、氏族の立場を守るため戦士団を政治の道具として、反乱を起こさせた。勝てぬ戦の死兵となった主人公のヴァンは捕らえられ、アカファの岩塩採掘場で奴隷となる。そこに得体の知れない黒狼の襲撃を受け、採掘場のものは全て傷を負った。それから間もなく謎の病が採掘場に蔓延してゆく… 謎の病、狼の群れ、毒を持つ麦、狼と山犬の半仔、様々な謎が解けて集約してゆく様は上橋菜穂子ファンにとっては胸が熱くなる展開である。 逃亡奴隷となったヴァンとその拾い子。 アカファの前身である古オタワルの血を引く天才医術師ホッサル。 二人の主人公が追うもの追われるものとして別視点から事象を解いてゆく。二人が邂逅する時こそ真相が明らかになる時かはたまたさらなる謎が待ち受けているのか、下巻が楽しみである。 凄いクリフハンガーでおわってんだよぉおぉ!

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2014/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(献本企画で一足お先に読み始めたけれど、半分のところで発売日になってしまった・・・まだ途中だけれどずしりと読み応えがあり、結末をみるのが待ちきれない展開なり。著者はこの本が出る頃にエボラだのデングなどの感染症が大きなニュースになっているとは夢にも思っていなかったかな、それとも無意識の直感がこのテーマを選んでいたとしたら・・・)

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2014/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

booklogさんの献本で頂きました。 上橋さんの本は獣の奏者、守り人シリーズと読んできてとても好きな作家さんなのでまさか当たるとは、と驚きましたが早く読めて嬉しかったです。 鹿の王は主に二つの視点で構成されていて、どちらも男性。しかも片や40代ときて、ファンタジー(?)でこの年齢すごいな!?って感じでした。 物語としては、医療、ミステリ、政治、冒険と盛りだくさんで、とても多くの人の思惑に主人公と一緒に翻弄されます。上橋さんの本はとても大きな問題に立ち向かう勇気を問う一方で、もっと身近な血のつながり以外の愛情を感じさせるものが多く、今回の話も不器用だけど鷹揚に娘を見守る父親の愛情に胸を打たれました。 今まで読んできた中ではより政治的かつ医療的分野の範囲が広く、一概にこう、とは善悪を語れないけれど、それこそ一つの国の形なのかなと思う。 続編…とは言わないけど短編でその後のみんなの話が凄く読みたいです…!

Posted byブクログ