1,800円以上の注文で送料無料

鹿の王(上) の商品レビュー

4.1

419件のお客様レビュー

  1. 5つ

    121

  2. 4つ

    167

  3. 3つ

    76

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/11/09

クオリティの高さは変わらずなのですが、ストーリーのエンジョイ度さ(?)は、守り人、獣の奏者、の方が楽しめたように思います。読書中、福岡先生の動的平衡を、度々思い出されました。

Posted byブクログ

2014/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上下巻読了。伝染病や最新医療、戦争、子孫を残すということ、動物生態学の話、人と国との関わり合い。そんな、現実世界にリンクする話が盛り込まれていて、面白かった。たぶん世界観は半分くらいしか理解できていないけど、印象的なセリフを読み返してみたら、しみじみ、なんて優しさにあふれた言葉だろう、と。上橋さんの作品は、作者自身が世界観や登場人物を慈しんでる感じがひしひしと伝わってくるところが好き。 いやでも世界観がほんとに複雑で。もう一度読み返したらもっと深く感動できるかも。 下巻→ http://booklog.jp/users/junjinnyan/archives/1/4041018897

Posted byブクログ

2014/11/09

「鹿の王」?「生き残った者」? 生き残った者 、は病という災厄から逃れることが出来た者。鹿の王、は見方が色々あるみたい。対立する人の社会の思惑やら利権争いやらがある。その上にあって病と闘う人がいる。病を乗り越えたものと乗り越えられなかった者の何が違っていたのか。

Posted byブクログ

2014/11/08

相変わらず緻密で壮大な世界観。 惹きこまれてからはあっという間の上巻でした。 岩塩鉱の奴隷を襲った黒い影と謎の病。それはかつて起こった悲劇に似ていた。 奴隷として囚われていた戦士団〈独角〉の頭・ヴァンと、謎の病を追う天才医術師ホッサルの2人を主人公に全く異なる視点から物語が紡が...

相変わらず緻密で壮大な世界観。 惹きこまれてからはあっという間の上巻でした。 岩塩鉱の奴隷を襲った黒い影と謎の病。それはかつて起こった悲劇に似ていた。 奴隷として囚われていた戦士団〈独角〉の頭・ヴァンと、謎の病を追う天才医術師ホッサルの2人を主人公に全く異なる視点から物語が紡がれている。 最初は世界観やカタカナが頭に入ってこず、なかなか進みませんでしたが、中盤からは黙々とページを捲っていました。 深刻な流れの中、ヴァンと彼が拾った幼子・ユナとの絆が微笑ましかった。物語が動きだし面白くなってきた所で、気になる終わり方。下巻へいきます。

Posted byブクログ

2014/11/12

久し振りの上橋作品。今度は四十路のおじさんかぁ、いいぞいいぞ~と思っていたのだけれど…世界観が素晴らしいのはさすが!なのだけど…やや世界観の描写や説明になってしまう部分が多くて眠気が…。後半になってきたら物語もさくさく進むので読み進められた。

Posted byブクログ

2014/11/06

最高に濃密な物語。頭からっぽにして読むのオススメします。 歴史、医学、生物、政治、人を思うこと、からだのこと、命のこと、生きること、死ぬこと。 言葉少ないヴァンの経験と感覚からくるセリフが沁みます。ユナに語りかけるのやさしくていいな~。 ホッサルは頭いいけど怒鳴ったり熱っぽく語っ...

最高に濃密な物語。頭からっぽにして読むのオススメします。 歴史、医学、生物、政治、人を思うこと、からだのこと、命のこと、生きること、死ぬこと。 言葉少ないヴァンの経験と感覚からくるセリフが沁みます。ユナに語りかけるのやさしくていいな~。 ホッサルは頭いいけど怒鳴ったり熱っぽく語ったりして若さ爆発、これからが楽しみですね。 マコウカンはフロドに振り回されるサムを思い出します(^ ^;)。 重層的で途中で置くとストーリー忘れそうだったので一気読みしたら色んなこと考えすぎて頭パンパンになりました。 上橋さんの著書は「読んだ!」感ハンパない。

Posted byブクログ

2014/11/03

大きな舞台、魅力的な主人公、可愛いユナちゃん、めぐるましく変わる視点と歴史の闇。躍動する飛鹿、火馬の輝きも素晴らしい。

Posted byブクログ

2014/11/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上橋先生のファンタジー小説を侮ることなかれ。 その内容は完全に大人向けだ。 かつて王国があった。しかし、東の国、東乎瑠が新たな主となり、王国の辺境民たちはその暮らしを変えさせられていった。 トガ山地の民だった戦闘集団の頭ヴァンは捕えられ、塩の採掘鉱で奴隷としての日々を過ごしていた。 ある日、黒い影が採掘鉱を襲った。狼が入りこんで暴れまわった。そして数日後、ヴァンは目覚めると周りの人間全てが死んでいた。 今まで切れなかった鉄の鎖、自らから湧きだす異常な力によってそれを引きちぎったヴァンは、同じく生き残っていた女の子を見つけ、二人は採掘鉱から走り去った。 場所は変わり、貴族の末席に属する医師ホッサルは採掘鉱での大量死を調査する。 かつてのアカファ王国が滅亡した原因の疫病、黒狼病にたどり着く。 致死率が異常に高い、その疫病についての研究を行いながらも貴族としての振る舞いもこなすホッサルは、鷹匠の御前試合に招かれるが、そこで事件は起こった。 統率されたかのように多くの狼が舞台になだれ込み、多くの人が噛まれた。そして、噛まれた人は黒狼病を発症したのだった。 かつて流行った黒狼病が、なぜ今になって国に猛威をふるうのか。 病にかからずに生き残ったヴァンの身についた力の根源とは何か。 下巻に続く。

Posted byブクログ

2014/10/29

さすがです。またやってくれました。おもしろい。生物学を勉強した人ならなおさら虜にする物語。獣の奏者が「異世界ファンタジー~動物行動学編~」ならば今回は免疫学編かな。話は免疫学に収まらないくらいの広がりが…信じられないぐらい深く精通したその知識、そしてそれをファンタジーにする。脱帽...

さすがです。またやってくれました。おもしろい。生物学を勉強した人ならなおさら虜にする物語。獣の奏者が「異世界ファンタジー~動物行動学編~」ならば今回は免疫学編かな。話は免疫学に収まらないくらいの広がりが…信じられないぐらい深く精通したその知識、そしてそれをファンタジーにする。脱帽。

Posted byブクログ

2014/12/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

星空に柄杓を見る者がいれば、熊を見る者もいる。 月に蟹を見る者がいれば、兎を見る者もいる。 あなたは何を見るのか。 病気と人類の戦いを見るのか。 科学と宗教の役割分担を見るのか。 移民政策の可否を見るのか。 異文化間の対立と融合を見るのか。 ガラスの破片がつめ込まれた万華鏡をのぞきこんだように、 美しくも心に刺さる。 そこに見るのは、花であり、宇宙であり、心の闇である。 (下巻に続く)

Posted byブクログ