鹿の王(上) の商品レビュー
http://lib.s.kaiyodai.ac.jp/opac/opac_openurl?ncid=BB1673880X --- 読書マラソン感想カードより: これは2014年に出版されたフィクションである。そのテーマは病。奴隷のヴァン、医師のホッサルという2人の主人公が...
http://lib.s.kaiyodai.ac.jp/opac/opac_openurl?ncid=BB1673880X --- 読書マラソン感想カードより: これは2014年に出版されたフィクションである。そのテーマは病。奴隷のヴァン、医師のホッサルという2人の主人公が別々の所で奮闘する姿が描かれる。感染経路、ワクチン、抗体、宗教、国の思惑、デマ、伝承…、複雑にからまりあっているが、コロナ禍の今ではストンと腑に落ちる。不思議な気分になりました。 おすすめ度: ★★★★☆ ノブ(図書館職員) 所蔵情報: 品川図書館 913.6/U36/1 越中島図書館 913.6/U36/1
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
上橋菜穂子の作品は小説としては初めて。文章はとても読みやすく、一方で世界観が詳細に設定されているようで、物語に入り込みやすい。一方でこの量(上下巻とはいえ、内容的には改行も多く文字数は少ない)で、状況描写やこの架空の社会の説明が多く、話の動きは遅い。文章を減らして地図や年表を入れてくれればずっと説明調の描写が減って物語に入り込めるだろうに。 多彩な人物が織りなす人間模様がやがて敵味方入り乱れていく過程も面白い。後半どう展開するか期待。
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すんなり入れてグイグイいけます(笑)特殊な読み方をする漢字は次に出てきた時にわからなくなるので、ちょっとメモして横に置いておくと便利です。逃亡奴隷とエリート医師、どちらのキャラも魅力的で今後の展開が楽しみです。
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上橋菜穂子さんの新作。そして本屋大賞受賞。 ずっと手元にあったのに、ほかの本を先に読んでてなかなか読めずにいましたが、読み始めると引き込まれますね。 設定がとても細かく丁寧で、本当にこんな世界がどこかにあるんじゃないかと思ってしまうほど生き生きとしています。 下巻が楽しみ。これか...
上橋菜穂子さんの新作。そして本屋大賞受賞。 ずっと手元にあったのに、ほかの本を先に読んでてなかなか読めずにいましたが、読み始めると引き込まれますね。 設定がとても細かく丁寧で、本当にこんな世界がどこかにあるんじゃないかと思ってしまうほど生き生きとしています。 下巻が楽しみ。これから読みます。
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本屋大賞に選ばれただけあって面白い。山場は犬に噛まれて生還して逃げる場面であろう。戦記物語なのですぐ映画になるであろう。
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ファンタジー小説。ティーンズ向けながら、設定や心理描写や文章レベルなど、大人が読んでも違和感なく楽しめると思う。(ルビは多いが) ナウシカやベルセルクなど、いろんなものがオマージュされているような内容。それがしっかりとした設定にマッチし、新たな物語になっている。 読者対象のように...
ファンタジー小説。ティーンズ向けながら、設定や心理描写や文章レベルなど、大人が読んでも違和感なく楽しめると思う。(ルビは多いが) ナウシカやベルセルクなど、いろんなものがオマージュされているような内容。それがしっかりとした設定にマッチし、新たな物語になっている。 読者対象のように、ティーンズ時代によめば、私もそれこそのめりこんで読んだかもしれないが、今は(面白いが)そこまで入り込めなかったかな。。結局、図書館からかりている期限で下巻までいかず、下巻は再度図書館から届くまでお預け。。
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久しぶりの長編読書になってしまった。 出版されてからすぐに購入したのに、手に取るまで時間がかかり、何とか本屋大賞に間に合う笑。 上橋菜穂子さんで、男性が主人公って珍しい? 上巻を半分以上読み進めた時にたまたま、どんな本なの?と聞かれたのだけど、上手く答えられなくて。それ位実は、戸...
久しぶりの長編読書になってしまった。 出版されてからすぐに購入したのに、手に取るまで時間がかかり、何とか本屋大賞に間に合う笑。 上橋菜穂子さんで、男性が主人公って珍しい? 上巻を半分以上読み進めた時にたまたま、どんな本なの?と聞かれたのだけど、上手く答えられなくて。それ位実は、戸惑い、掴むのに時間がかかってしまった。 主人公の彼はまさに、男版バルサ。多くは語らず、大いなる力に流されざるを得ない中を自分の力で切り抜けていく。その中で守るべき存在と安らぎをみつけ、過去とも向き合っていく。 個人的には感染症についての説明が、まるでパラサイトのようだなぁ。と。 ある意味、宿主と寄生体の関係なんだろうけど。それでも宿主の思考や行動まで支配してしまうっていう流れは、それまでの生体反応の解説から急にファンタジーになった感じがした。 追うもの、逃げるものの、息が詰まる攻防は大好きだった。また、国と民を守るリーダー達のやり取りは泥臭くも、濃厚で最後までハラハラした。そして、上橋さんの作品にはいつも出てくる気がする、寒さに凍えた体を火で暖めながらのシーンは、いつもまるで自分がその中で暖をとっているかのようで、どっぷり世界に嵌まれた。 本屋大賞受賞おめでとうございます! 児童文学で活躍されている方の受賞とは、なんと素晴らしいのでしょう。 小学校の頃、図書館で見つけた偕成社ワンダーランドシリーズにはまり、親にねだり精霊の守り人をかってもらった上橋さんの作品に出会いから、もう10年以上。 大人になっても、児童文学のコーナーを物色する日々にはどうなんだろう…?と思ったこともあったけど、やめられなくて良かった笑 これからも、活躍を楽しみにさせていただきます。
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上橋菜穂子さんの新作ということで大変期待して読みました。 「守り人」シリーズのようなワクワク感はありませんが、民族間の軋轢、国と国との問題、人々の思惑等のなかでひとりの人間としてどういきるか、というテーマを描いている芯の部分は変わらないなと思いました。 ピュイカ乗りのヴァン、天...
上橋菜穂子さんの新作ということで大変期待して読みました。 「守り人」シリーズのようなワクワク感はありませんが、民族間の軋轢、国と国との問題、人々の思惑等のなかでひとりの人間としてどういきるか、というテーマを描いている芯の部分は変わらないなと思いました。 ピュイカ乗りのヴァン、天才医術師ホッサル2人の主人公それぞれの生き方を通して、「正義」という言葉のあいまいさ加減をあらためて思いました。 どちらかというと、ホッサルのような少年的な部分を残す人物の描き方に魅力を感じますが、やはりヴァンの物語部分が主軸ですね。面白かったです。
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読み始める前までは、子供的な作品かなと思っていたが、素晴らしいですね。 ただちょいとウィルスに関しては甘くないですか。
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人の身体と国のかたち、正義がどこにあるか、一方から見れば正義、他方から見れば・・・。独角という組織、虚無を抱えて生きる、おもしろい。
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