鹿の王(上) の商品レビュー
幾つかの方向から話が進むのは飽きないし、いつ繋がるのかワクワクする。 画が思い浮かびやすいのは獣の奏者の主役の成長っぷりかも。
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恐ろしい伝染病をめぐるミステリーであり、民族の多様性の生物学的かつ文化的な描写であり、かつ心の絆は異なる文化の垣根を超える物語。上橋ワールドの深さ、広さ、緻密さに圧倒されました。ユナちゃんが自分の娘に重なって、何とも可愛い。
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いつもながら、上橋さんの作品は、季節の風、香り、音が肌に触れるように描かれていて、風景が見えてくるようだ。入念に練られた世界の中で、人々は方向を模索しながら生きていく。周りの人々に誠実に、時には自分の思いだけに誠実に。 主人公たちの生き様もさることながら、国を司る王たちのさまざまな思惑も、入り組んでいて考えさせられる。政治という重みを、改めて感じる。
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最高。 守人シリーズにも匹敵する面白さ。 流石は上橋菜穂子作品。 侵略と受容、政治と生活、信仰と探究、そして自然。 異文化が出会うことの闘争は人の歴史であり、それは自然へも計り知れない影響を及ぼす。 綿密に作り上げられたこのファンタジー世界が訴えかける力は、現実よりも強い。 ...
最高。 守人シリーズにも匹敵する面白さ。 流石は上橋菜穂子作品。 侵略と受容、政治と生活、信仰と探究、そして自然。 異文化が出会うことの闘争は人の歴史であり、それは自然へも計り知れない影響を及ぼす。 綿密に作り上げられたこのファンタジー世界が訴えかける力は、現実よりも強い。 下巻を読むのが待ち遠しい。
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二人の物語のために 場面が切り替わるってしまうので 話しが途切れ途切れになってしまうのが あら~って感じだったね おかげで 気になって、一気に読みましたよ あと、地図的なものも最初に書いてあれば どういう地形で国同士がどういう関係なのか 解りやすかったのにね これから話しが...
二人の物語のために 場面が切り替わるってしまうので 話しが途切れ途切れになってしまうのが あら~って感じだったね おかげで 気になって、一気に読みましたよ あと、地図的なものも最初に書いてあれば どういう地形で国同士がどういう関係なのか 解りやすかったのにね これから話しが面白くなるかなぁ~ というところで、上巻が終わったね 下巻が気になります。
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強大な帝国・東乎瑠に侵略される故郷を守るため絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”の頭であったヴァンは、最後の戦いで捕えられ、奴隷として生きる希望もなく岩塩鉱に繋がれていた。ある夜、一群の不思議な犬たちが岩塩鉱を襲撃し、その後、謎の病が発生する。犬たちに噛まれながらも生き残ったヴ...
強大な帝国・東乎瑠に侵略される故郷を守るため絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”の頭であったヴァンは、最後の戦いで捕えられ、奴隷として生きる希望もなく岩塩鉱に繋がれていた。ある夜、一群の不思議な犬たちが岩塩鉱を襲撃し、その後、謎の病が発生する。犬たちに噛まれながらも生き残ったヴァンは渾身の力を振り絞って逃げ出し、逃走のさなかに出会った幼子をユナと名付け育て始める。…一方、天才的な医術師であるホッサルは、かつて自分たちの国を滅ぼした病が再び広がろうとしている気配を察し…。 父子の愛、医療と命、社会と政治を描く上橋先生のファンタジー長編上巻。登場人物、特に、この著者の作品に特有の「困難な運命にあらがう者の美しさ」と重厚な世界観がとにかく魅力的な上橋ワールドは今作も健在です。分厚い2冊だけど、できれば一気読みしたい作品。いいわー^^
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CL 2015.5.4-2015.5.8 CL 2019.7.9-2019.7.12 再読。あまりに忘れていることが我ながらなさけない。
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上橋作品を久しぶりに読んだのですが、とても楽しめました。 病に対する取り組みが、最初は手探り状態から始まり、次第に一筋の明かりが見えてくる、そんな感じで、病気を克服していくんだなと改めて思いました。 登場人物も魅力的で下巻が楽しみです。
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本屋大賞受賞作ですが、ファンタジーなので万人向けとは言い難い気がしました。ハイファンタジーならではの独自の名称なども多いので……。 最初はなんだかよくわからず??となっていたのですが、途中からどんどん引き込まれました。 ファンタジーでありながらも現代の問題も反映されていて、興味深いです。 動物から伝染する病気は鳥、豚インフルエンザと思えたり、狂牛病や鳥インフルエンザで生き残った動物はなにか免疫など研究できないのかと思っていたので、架空の物語ではありますがそういうことも反映されていたような気がします。ダニが媒体というのは、マダニウイルスや蚊を媒体にするデング熱などのことともとれ、いろいろ考えさせられました。
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内容(「BOOK」データベースより) 強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子...
内容(「BOOK」データベースより) 強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!?厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる―。
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