鹿の王(上) の商品レビュー
人為的なパンデミックを狙っている犯人がいる?なんて書くと凄いハリウッドのパニック映画みたいだけど、そんなうわべじゃなくてもっと本質的なところを突いてくる感じがするのが凄いなぁ、と。 下巻も楽しみです。 2017.8.5
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面白いファンタジー作品! 国も人種も部族も そして時代も 全部架空のものだけど、 読み取る文章は、 とてもクリアに脳内で映像化し易くて、 500頁を超える大書なのに、 一気にスイスイと読了してしまった はやく下巻へ!!
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自然豊かで広大な世界観が素敵。 誰かに伝わるか分からないけどマビノギのメインストリームのようで懐かしさを感じた。エリンの大自然が脳裏に蘇ってきた。まぁそういう、ゲーム的な世界観というか。 カタカナが頭に入らない人間なので固有名詞、地名が多くてしんどかった。
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夜更かししながら読みました。個人的に好きなストーリーで、目に浮かぶ情景が大変綺麗。映画化してほしいな。犬との出会い、人との出会い、国と国の対立。科学と医療の進歩。人間と自然の共生。たくさんのテーマが複雑に織り混ざった内容です。引き込まれます。
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流石だなぁ~面白い!! 伝染病ものかと思いきや、人為的で 侵略国や従属国、少数民族などのそれぞれの思惑が絡み合っていて。 自然との共存をいきいきと描いていて。 摩訶不思議な力があるけれど、決してそちらに寄りすぎることも無く、現実的部分も多くて。 最近異世界ファンタジーものが増えたけれど こういった古代ファンタジーもやはり面白い。 展開が全く読めないので続きが楽しみ!!
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こんな未だ見ぬ広大な自然とそこに息づく生物の世界が広げられるなんて、上橋さんの頭の中はいったいどうなっているんだろう…!鹿の息遣いや朝露の輝き、澄んだ空気までも伝わってくる。人の生死、病とどう向き合ってきたのか。民族や人物の設定が複雑で理解するのに時間がかかるのが難点。ユナちゃ、...
こんな未だ見ぬ広大な自然とそこに息づく生物の世界が広げられるなんて、上橋さんの頭の中はいったいどうなっているんだろう…!鹿の息遣いや朝露の輝き、澄んだ空気までも伝わってくる。人の生死、病とどう向き合ってきたのか。民族や人物の設定が複雑で理解するのに時間がかかるのが難点。ユナちゃ、可愛い。
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図書館で借りた本。 主人公のヴァンは、戦いに敗れて岩塩鉱で奴隷として働かされていた。ある日その岩塩鉱に黒いオオカミが攻めてきた。オオカミにかまれた奴隷も看守も、全員謎の感染症によって激しい痙攣を起こして死んでいき、生き残ったのはヴァンただ一人だった。生き残ったヴァンは奴隷から解放されるべく、そこから逃げ出し、その途中で若い母親からかばうようにして守られていた小さな女の子を発見し、一緒に逃げることにした。
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ファンタジー、医療小説、政治社会小説 賢くあるべき立場にある人が、ちゃんと深い思慮と賢い行動をとっており快い。
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2014年初版のこの本。 『精霊の守り人』の作者。『獣の奏者』にも通じますが 架空のある世界の物語だが、現代の問題にも通じる 普遍的な物語で、ぐいぐい引き込まれる文章力と ストーリーテラーぶりはさすがと言える。 この物語の世界でも、戦争が起こり領土が分割されてゆく。 権力者は狡...
2014年初版のこの本。 『精霊の守り人』の作者。『獣の奏者』にも通じますが 架空のある世界の物語だが、現代の問題にも通じる 普遍的な物語で、ぐいぐい引き込まれる文章力と ストーリーテラーぶりはさすがと言える。 この物語の世界でも、戦争が起こり領土が分割されてゆく。 権力者は狡猾に、支配されるものと支配されるものを 住む地域を意図的に変えて、それぞれを統括する。 場所が変われば、栽培する品種もその場所に 合ったり合わなかったり、、、。 生死に関わる考え方は、医療の仕方にも違いが。 権力者の都合次第でねじ曲げられた世界は 思いもよらない病を生むことになった。。。 さすが上橋菜穂子と、思える物語は 『読む幸福』を与えてくれる。
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やっと図書館の予約順番がきました。 本当にこの作品、人気があるようでもう1年以上待っていました。 人気があるのも無理ないですよね。 上橋さんのネームバリューとともに、 児童文学にも分類されているというその内容ですから。 児童から大人まで、 幅広い世代の人から指示されているようです...
やっと図書館の予約順番がきました。 本当にこの作品、人気があるようでもう1年以上待っていました。 人気があるのも無理ないですよね。 上橋さんのネームバリューとともに、 児童文学にも分類されているというその内容ですから。 児童から大人まで、 幅広い世代の人から指示されているようです。 あらすじはすでに何人もの方がレポをあげていますので、 特に詳しくはのべません。 不思議な犬たちに襲われて発症する病気から 完治した主人公ヴァンは、 強大な帝国東乎瑠に立ち向かう戦士団「独角」のリーダでした。 闘いにやぶれて奴隷にされ、岩塩鉱で労働についている時に 犬の襲撃にあい、不運に見舞われたのですが、 彼と幼い女の子ユナだけが生き残り、放浪の旅に出ます。 さてこの病気について 天才的な医術師ホッサルは、 完治した者から病気に効く薬が作れるヒントがあると気が付き、 逃亡したヴァンを探し求めます。 ヴァンの体には 病原菌のせいか五感が敏感になるという変化が現れます。 人々がおそれる病気を巡って ヴァンたちの生きるワールドは 征服される者と征服した者、 病に負けるものと生き残った者と さまざまな立場の人々が交錯します。 自分はどうなってしまうのか、 不安におののくヴァンと幼子のユナはどうなるのか、 下巻が楽しみです。
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