死んでしまう系のぼくらに の商品レビュー
日記のようにも、日常のつぶやきのようにも読める。語り手はたいてい孤独だし、友だちや恋人がいるのかもしれないけれど、とても遠くにいて、上手くつかめないまま宙を手探っているような寂しさが連なっている。 だいたい前段で場面や状況を描き、中ほどに意外な言葉を置く。最後は解決のない感情で、...
日記のようにも、日常のつぶやきのようにも読める。語り手はたいてい孤独だし、友だちや恋人がいるのかもしれないけれど、とても遠くにいて、上手くつかめないまま宙を手探っているような寂しさが連なっている。 だいたい前段で場面や状況を描き、中ほどに意外な言葉を置く。最後は解決のない感情で、という構成。ひりつくような身体感覚がないから、詩の中で語られる「死」は観念的だ。だからこそ、死んでしまう「系」なのだろう。
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自己啓発かと思いきや詩集でした。 自殺を止めるような勇気づけるような内容でも亡く、 死にたい心情を語ったもの。 ロマンティックなモノもアリまぁまぁでした。
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私の好きだった人が既婚と知った2017年12月24日発行の第7版だった。 まさかの失恋記念日のフラッシュバックに、読書前から心は乱れ、逆にタヒへの期待は高まる。 10代の女の子の生な言葉が書かれたノートの様な詩集で、 愛されたいとか、殺されたいとか、愛してくれる人なんていないと...
私の好きだった人が既婚と知った2017年12月24日発行の第7版だった。 まさかの失恋記念日のフラッシュバックに、読書前から心は乱れ、逆にタヒへの期待は高まる。 10代の女の子の生な言葉が書かれたノートの様な詩集で、 愛されたいとか、殺されたいとか、愛してくれる人なんていないとか、良い意味での語彙の貧困な短絡的感情の羅列を読んでいたら、涙が出てきた。 直(ちょく)だね、透明だね、若さだね。 詩の世界への共感なのか、自分の人生への落胆なのか、 読書中、自殺する心の準備を始めてしまい、所謂、鬱にトリップ。 危険な詩集である。 読後、仕方ないね、と自殺した子は、いないのかしら? ※作家さんの年齢は私の感想に関係ありません。
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思ったよりだいぶ死んでしまう系だった。 雑誌や新聞で見かけていて、詩集を読んでみたいなと思って購入。 鋭くて死が近くて、残酷でやさしくて、人を好きであることに切実。いまより10歳くらい若かったら、もっと好きだったかも。「恋文」が印象的でした。 愛や死が深く関わる某ゲームが思い浮...
思ったよりだいぶ死んでしまう系だった。 雑誌や新聞で見かけていて、詩集を読んでみたいなと思って購入。 鋭くて死が近くて、残酷でやさしくて、人を好きであることに切実。いまより10歳くらい若かったら、もっと好きだったかも。「恋文」が印象的でした。 愛や死が深く関わる某ゲームが思い浮かび、当てはめて読んでたら泣きそうになった。
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何回も 何回も 何回も 読みたい。 ふとこういう名前のないなにかがよぎることがある。 そんな感じ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この詩について論評しているライターさんの文を読んで、素敵だなあと思い、初めて手に取った詩集。 改めてまとめて読んでみると、あまり好きではなかったです。笑 全体を通して、「死にたい」という割とネガティブな主観が詰まった詩が多かった印象でした。まるで私…。そんな気持ちを婉曲的に言葉にして表現してしまうのが彼女のすごいところなのでしょう。 でもあまりすっきりしたり、感動したりする詩ではなかったな。 抽象的な言葉が続くので、かえって現実に落とし込めるほど私の想像力が発達しておらず…。途中から上の空になって、ただ文字だけ追っている状態が続いてしまった。 私の力不足です。またいつか手を出したいと思います。
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もっと若かったら、もっと違う感想もあったような気がする。 思わず泣きそうになった言葉もあった。 のに、たぶん全部覚えていられない。 絵画のように抽象的で、でもとても美しかった。 好きかどうかと聞かれたら、好きです。
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愛と死について繰り返し繰り返し書かれた作品群。 普通に生活していて「死」なんて実感しないし、言葉にも出さない。せいぜい稀にある不幸(あるいはその前後)の際にしか、考えることはない。 そんな稀にしか現れないものを、ぐっと日常に引き寄せている感じ。 「線路の詩」が好き。
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ふだん、「からだにいいかんじ」がする俊じいの言葉ばかり吸って生活している私も、ときどき不健康な、インスタントが食べたくなる。 常に生まれたてで、使い古されて抜け殻になったような言葉。好きとか。恋とか。愛とか。死とか。 忘れたころにきっとまたほしくなる。 死んでしまう系のあなたに。
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詩集でしたね、「ブラジャーの詩」がすきだったな~~。 なんていうか、自分の好きな人が自分を好きなままで、だけど自分のずっとずっと遠くで他の誰かとただ生きてそしてしんでしまってほしい、みたいなタイプの愛情?願望?が滲み出てるなあ、と。
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