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火星の人 の商品レビュー

4.4

190件のお客様レビュー

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    97

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  3. 3つ

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2015/07/18

いやー、面白い! 主人公のキャラクターが見事。火星に行くのはこういう人なんだろうよ、と納得できる。クルーのみんなも同様。自分の置かれている状況をしっかりと把握し、何をするべきか考え、できる限りの準備をして取り掛かる。なんであれ成功するためには、当然やるべきことだろうけど、それがで...

いやー、面白い! 主人公のキャラクターが見事。火星に行くのはこういう人なんだろうよ、と納得できる。クルーのみんなも同様。自分の置かれている状況をしっかりと把握し、何をするべきか考え、できる限りの準備をして取り掛かる。なんであれ成功するためには、当然やるべきことだろうけど、それができないのが私のような凡人なわけですが、地上のスタッフ含め、みんながみんな頑張るんだもん。読んでて気持ちいいことこのうえない。そして、作品全体の明るさ。これが処女長編という作者、今後の作品に期待大。

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2015/07/16

これは面白かった。SFは空想の小説だが、本作で描かれる火星での出来事はとてもリアルに感じさせられる。映画化されるようだが、映像でみられるのが楽しみだ。

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2015/07/15

この手のハードSFを読むことは滅多にないので、内容が全部理解できたとは言い難い。これこそ映画で内容を確認すべき小説だろう。語り口の明るさ、ユーモア感が一番の魅力だ。SF読みでない読者も最後まで飽きずに引っ張ってくれた。火星で農業という発想がグッド。もうちょっとその部分を引き延ばし...

この手のハードSFを読むことは滅多にないので、内容が全部理解できたとは言い難い。これこそ映画で内容を確認すべき小説だろう。語り口の明るさ、ユーモア感が一番の魅力だ。SF読みでない読者も最後まで飽きずに引っ張ってくれた。火星で農業という発想がグッド。もうちょっとその部分を引き延ばして欲しかったな。

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2015/07/12

主人公が問題を一つずつ解決していく様がとても良かった。 ウィットに富んだ言動も良い。 また読みたい。

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2015/07/13

火星に置き去りになった孤独な宇宙飛行士の脱出劇。 アメリカ人にしかわからないTVドラマのジョークを散りばめた文章に消化不良を起こす。 しかし、ユーモアに溢れていながら、これでもか!というぐらいに降り注ぐ難題を克服する主人公には、魅力される。 この作品の難点は、読みづらいことぐ...

火星に置き去りになった孤独な宇宙飛行士の脱出劇。 アメリカ人にしかわからないTVドラマのジョークを散りばめた文章に消化不良を起こす。 しかし、ユーモアに溢れていながら、これでもか!というぐらいに降り注ぐ難題を克服する主人公には、魅力される。 この作品の難点は、読みづらいことぐらいで、ストーリーは面白い。

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2015/07/04

ここ最近読んだ中で間違いなく一番面白いSF小説。この作品のおかげで会社に通えてたようなもの(主な読書時間が電車通勤の時間のみ→会社行きたくないけど電車の中で続きが読めるぞ!→会社行こう)。 火星に一人取り残された男の生き残りを賭けた戦いーーというあらすじを聞き、悲愴感漂う重厚な...

ここ最近読んだ中で間違いなく一番面白いSF小説。この作品のおかげで会社に通えてたようなもの(主な読書時間が電車通勤の時間のみ→会社行きたくないけど電車の中で続きが読めるぞ!→会社行こう)。 火星に一人取り残された男の生き残りを賭けた戦いーーというあらすじを聞き、悲愴感漂う重厚なSFは今の自分には荷が重いかもと思って読むのを躊躇していたのだけれど(物凄く分厚いし)、全く予想を裏切られた。か、軽い……!ギャグ盛り沢山!まるでTwitterやブログを読んでいるかのような主人公の語り。楽しい。 宇宙の知識に乏しく、理科や算数数学が苦手な自分にも「これはリアルだ」と思わせるところがすごい。それは主人公含め問題解決に臨む人物たちの思考の道筋がよく見えるからだ。だから失敗した時もなぜ失敗したのかがよく分かる。こんなに火星を身近に感じたのは初めて。今後じゃがいもをレンジでチンするたびにこの「火星の人」を思い出すだろう。映画が楽しみ。

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2015/07/02

混じりっけなしの純度100パーセントのSF小説。ユーモアの大切さを忘れてはいけないことが、「オッパイ」に凝縮されている。

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2015/06/23

久しぶりに、ググッとのめり込めるほど面白いSFに出会えた。 有人火星探査の途中、不運な事故により火星に一人取り残されてしまう主人公ワトニー。常人ならば、絶対心が折れてしまう状況なのだが、へこたれることなく、何度も絶体絶命の危機を乗り越えていく。 客観的に見ると大変ハードな内容な...

久しぶりに、ググッとのめり込めるほど面白いSFに出会えた。 有人火星探査の途中、不運な事故により火星に一人取り残されてしまう主人公ワトニー。常人ならば、絶対心が折れてしまう状況なのだが、へこたれることなく、何度も絶体絶命の危機を乗り越えていく。 客観的に見ると大変ハードな内容なのだが、ワトニーの楽天的でお気楽とも言えるキャラクターが、重くなりがちな内容を和らげ、ユーモアすら与えている。 読み進めていくと、知らず知らずのうちに、アポロ13号のような実話ではないかと錯覚してしまうほどリアルだった。 それだけに、ワトニーが住んでいたハブの見取り図や火星での車両のイラスト、科学に関する素人向けの解説などがあれば、楽しさ倍増ではないかと感じた。

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2015/06/21

火星に取り残された男の、脱出をめぐるストーリー。降りかかる難題を、あの手この手で解決していく姿を、科学的裏付け充分に描くハードSF。 底抜けに明るいクライシスもの。高レベル放射線物質を使って風呂をわかす等、脱力的おもしろさにあふれている。 SFは古典作品だと、こまかなギミックや設...

火星に取り残された男の、脱出をめぐるストーリー。降りかかる難題を、あの手この手で解決していく姿を、科学的裏付け充分に描くハードSF。 底抜けに明るいクライシスもの。高レベル放射線物質を使って風呂をわかす等、脱力的おもしろさにあふれている。 SFは古典作品だと、こまかなギミックや設定に古めかしさが出てしまう。あたらしい、レベルの高い作品に出会うとき、幸せな気持ちになる。

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2015/06/20

面白かった! SFにも翻訳物にも向かない頭で、カタカナやアルファベットだらけの名前をなんとなくで覚えて、水素がどうした酸素がどうしたとかいう化学な話題もなんとなくで眺め、とにかくいろんな「?」が頭を飛び交っていくのを見てみぬふりして読み進めた。 時間はかかったけど、じっくりちゃん...

面白かった! SFにも翻訳物にも向かない頭で、カタカナやアルファベットだらけの名前をなんとなくで覚えて、水素がどうした酸素がどうしたとかいう化学な話題もなんとなくで眺め、とにかくいろんな「?」が頭を飛び交っていくのを見てみぬふりして読み進めた。 時間はかかったけど、じっくりちゃんと読みましたとは口が裂けても言えません。 それでも、問題解決に向けて一つ一つ着実にクリアしていくのが気持ちよかった。 主人公のマーク・ワトニーはとにかく冷静で、どんな不測の事態にも驚く程的確な処置を施していく。 ただただ感動の一言です。 物語の終わりまでそれは一貫していて、キレたり、投げ出したり、諦めたりしないんです。本当に。 すごい忍耐力だなと思う。 素晴らしい能力です。 そして、不運な事故で離れ離れになってしまうワトニーの仲間も。 『宇宙兄弟』を読んだ時も思ったけど、宇宙飛行士になる人達って本当に素晴らしい人格の持ち主です。 私には何をどうしたって無理。 物語の最後の場面を読んでいる時に、この人達は生きるために命をかけているんだなと感じた。 私自身は長生きなんてしなくていいから穏やかに生きていたい、なんて言ってきたけれど、言い換えるとそれは、命をかけるのが怖いから生きられなくてもいいと言っていたのと同じだったんだ。 それは心の弱さ以外の何でもないということに気付かされました。 この物語の中の人達は生きるために命をかけられる強さを持った人達です。 彼らの輝きにただただ感動しました。

Posted byブクログ