天の梯 の商品レビュー

髙田郁(著者)

2020/07/13

ついに１０巻目。
どんな結末が待ってるのかと思ったが、想像を超える素晴らしさ。
読後感最高！
登場人物に降りかかる困難があまりにも惨いのに、こんなに気持ちのいい展開を用意していたとは、作者すごすぎ。

ところでここに出てくる「酪」って、小川糸の「ラインのおやつ」でいきなり出てきた「そ」と同じよね？

材料はうちの冷蔵庫にもあるけれど、スペシャルな「そ」
つまり「蘇」の優しい香りがふんわりと漂うような心地よさを抱きながら本を閉じることができた。

2020/06/21

鼈甲珠初納品で太夫が錦絵に、美緒との友情、下級武士弁当、政吉の非王道自然薯料理／親父泣かせ、源斉母が弁当目当てに現れふきが酢の物x絵付け皿で一大事を源斉必死でかばう、弁当は源斉父と小松原舌鼓、つる屋張出大関、忘れ物の酪で柳吾捕まる、屋台の食べ物盗む富三に天満一兆庵ばり心許かり弁当で改心、佐兵衛自首、采女失脚、健坊つる屋へ、小松原口利き佐兵衛放免、翁屋に鼈甲珠レシピ売ることで身請け金工面算段、野江が引け目を感じると悩みに源斉は大阪で共に暮らすプロポーズ、澪の画策を旦那衆が実現し淡路屋の身請け成就、大阪へ、完

2020/06/21

いよいよ最終巻。
源斉先生のお母さん登場。いい人！このお母さん。しかも、結構食い意地はってる。
登龍楼はつぶされるが、采女は行方不明に。こういう芯からの悪党は生き延びて、どこかでまた悪事をするね。
摂津屋さんが、野江ちゃんの身請けに大きな力を貸してくれるのがちょっとでき過ぎ感はあったけど、そこは目をつぶろう。野江ちゃんが自由になれるのが澪ちゃんの願いなのだから。
そして、願った通り源斉先生と一緒になってくれてありがとう！

2020/06/10

特別篇はこの後のお楽しみとして、シリーズ読了。家族、親子、仕事と言った大切なテーマ、料理、恋愛、関東&関西と言った楽しいテーマなど、時に面白く、時に悲しく、澪節が心地よかったなぁー。因みに僕は源斎せんせいより、小松原さま派です。
特別篇、楽しみ。

2020/04/12

ついに完結。
すごいのは、シリーズを完結させながら、これまでの話が繋がってぎゅっと凝縮されているところ。

源斉先生の知識と思いやりが素晴らしすぎる。
佐兵衛さんと酪
鼈甲珠とあさひ大夫の身請け

澪つくしはもっとファンが増えていいと思う。　

2020/01/21

夢中になって展開を見つめて来ましたが最終巻となります。
ブレのないすばらしい結末となりました。

しかし、そこにいたるまでは新たな多くの出来事があります。

「鼈甲珠」は至高の逸品のなり、多くの人を巻き込み人生までかえてしまうのでした。

「蘇(そ)」という名の食べ物がでてきます。
随分前、家の者が小さい頃食べたことがあるといい、手に入る範囲の材料で長い時間をかけて作ってくれ食べ話題なりました。
その時を思い出しながら読むことが出来ました。

読後は料理達を手に入る材料で作って食べたりしています。

2019/10/14

今後の人生にきっと糧になる言葉が沢山出てきました。ずっと手元に置いておきたい本です。

高田都さん作品はどれも読んでて情景が浮かびやすく、主人公の描写をしていても周りの登場人物も一緒に動いていて毎回不思議な感覚です。
少しの空き時間も本を開くとスッと入り込みやすく、読んでる期間は日常を忘れ、私は江戸時代で生きています。笑

2019/10/11

もう終わりなのかという、みをつくし料理帖ロスの感覚が強い。当然、佐兵衛は料理人として復活し、登龍楼は潰れる。そして、野江の身請けに澪を結婚。幸せが行列でやってきたという感じです。まさか、野江の身請け先が彼女の実家・・・とは、形だけでも、そうすることで野江はどんだけ嬉しいか。残りは特別編のみ

2019/09/28

結び草 葛尽くし
張出大関 親父泣かせ
明日香風 心計り
天の梯 恋し粟おこし

みをつくし最終巻。
いやー、よかった。よかった！
色々よかった！
この終わり方は、澪ちゃんの人柄に起因すると思う。
まさに雲外蒼天。

しかし。。澪ちゃんに関わる男性は、頼もしく、かっこいい、男前が多いですね。
うらやましい限りです（笑）

笑顔で読み終えて、とっても幸せな気分。

2019/09/22

凄い。良く練られたお話。遊女をただ身請けすればいいだけじゃなく、その人の気持ち、その後の生活も考えられてるなんて、ほんとに凄いな。