天の梯 の商品レビュー
さ い こ う に お も し ろ か っ た。 いやいやいやいやいや、これは、買いそろえて何度でも読みたい。 なんせ長い年月をかけて読んでしまったので、詳細がびみょうなところがある。 めちゃくちゃ大事な因縁をちょっと覚えてないところがある。 申し訳ない!! (だれにいうてん...
さ い こ う に お も し ろ か っ た。 いやいやいやいやいや、これは、買いそろえて何度でも読みたい。 なんせ長い年月をかけて読んでしまったので、詳細がびみょうなところがある。 めちゃくちゃ大事な因縁をちょっと覚えてないところがある。 申し訳ない!! (だれにいうてんの) このシリーズは、いやもしかしたら著者は、ちいさなちいさなきっかけを紡いでいくのね。 それこそ流す視線や言えなかった言葉をすこしずつつないで、つないでいって最後にきれいな虹の梯に…する…とか…ううっ(泣)。 最高でした。 これはもう、2021年最高の本ベスト3に入る。絶対入る。この本の初版は2014年やけど。(7年前!?) とりあえず番外編はあるんですかね!? すぐに調べるわ。 もちろんみなさんの後日談はこってりたっぷり聞かせてほしいし、これまで丼単位で辛酸をなめてきたんやから(?)丼単位で甘い後日談を読ませてくださいお願いします。 (いやそれは、シリーズの雰囲気ではないんやろうか…。どうなんやろう…?) この本も、中盤はどうなることかと思った。ほんまにこの巻で完結させる気はあるのか著者、ちゅうか次なる試練に立ち向かっていく後ろ姿で「完」とかになるんか!? それはやめて、もうやめて、幸せにしてくれと思ったんやけど、まァもう、アッありがとうございまースッ! ちゅう「了」やったな。予想すらしてなかった展開。 (わたしの浅めの想像力はことごとく裏切られる)(いい意味で)(そしてそれがあるから読書がやめられない) お煎餅の話はたまたま先日「和菓子のアン」シリーズで同じ題材を読んだので「アッ」てニヤニヤした。 そして巻末の料理番付は究極のネタバレやな。笑 先に見たら絶対にアカンけど、某至上主義(ここを書くのもバレかも)のわたしとしては、シリーズを読み始める前に見ていてもよかったのかもしれなんな。笑 タイトル、なるほど。あっぱれすぎる。 どうぞどうぞ、このシリーズに登場したすべての人に幸あれ。 そして素晴らしい作品が読めて、めっちゃうれしい。 続編はもちろん、著者の違うタイトルもじわじわ読んでいこうかな。
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みをつくしシリーズ第10弾!ついに完結しました!! もうね、もうね、胸がいっぱいです♪ 人の優しさが沁みる。読みながらずっと涙があふれて止まりませんでした。 澪の生きる姿勢が素敵すぎて眩しい。 これまでの苦労を思うと本当によく頑張ってきたなぁと…澪ちゃん愛がとまりません。 怒濤...
みをつくしシリーズ第10弾!ついに完結しました!! もうね、もうね、胸がいっぱいです♪ 人の優しさが沁みる。読みながらずっと涙があふれて止まりませんでした。 澪の生きる姿勢が素敵すぎて眩しい。 これまでの苦労を思うと本当によく頑張ってきたなぁと…澪ちゃん愛がとまりません。 怒濤の展開でしたが、みんなの幸せを見届けることが出来て本当に良かった。 大満足のシリーズ最終巻! このシリーズで出会った “心星” という言葉は、ずっと自分の中に残ると思う。 とても素敵な作品でした♪
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読んでしまった。読んでしまいました。最後の番付がにくいですね。このシリーズを読むといつも、豊かさってなんだろなーと考えてしまう
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これまでの逆境に人生をあきらめず、与えられた縁に感謝して生き、生かされていた澪。小松原との別れを乗り越えて、友を取り戻し、新たな途を共に歩む者との縁を見つけた。本当に、勇気をもらいました。 10巻の長編があっという間で、最後の一冊の残りがわずかになるのが惜しくてたまらなかった。 いい本に出会えて、幸せです。
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綺麗な終わりだった。 10巻トータルで星5です。 とくに、あさひ大夫の身請け先、身請け金の作り方、2人のこれからなど、本当によく考えられた結末だなぁ、と思った。 2021.3.7 26
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最後の最後で大どんでん返しでした。平日は仕事でなかなか読めずに週末1冊のペースでしたが、楽しめました。 俎橋の近くに住んでいてそばを通る度につる屋を思い出します。続編も楽しみです。
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この本と出会えたことに感謝。温かい「仲間」、様々な出会いや別れ、葛藤があった場所「化け物稲荷」「俎橋」、ぶれない道を示し続けてくれる「心星」。私もそんな仲間や場所や道を大切にしたいと思います。
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オススメでお借りした本。全10巻があっという間に読めてしまうのだけれど、途中「あぁ…終わってしまうから読みたくない!」となり何回もインターバルを置きながらゆっくり読んだ。完結するのが寂しかった。主人公の澪とその周りを取り巻く人々が優しくて、心根が暖かく読んでいて本当に安らぐ。「雲...
オススメでお借りした本。全10巻があっという間に読めてしまうのだけれど、途中「あぁ…終わってしまうから読みたくない!」となり何回もインターバルを置きながらゆっくり読んだ。完結するのが寂しかった。主人公の澪とその周りを取り巻く人々が優しくて、心根が暖かく読んでいて本当に安らぐ。「雲外蒼天」の易をもつ澪。このコロナ禍で混乱し混沌とする情勢の中、その澪の結末にとても励まされた。この暗い雲が開けた空はきっと蒼々とした爽やかな色であることを願いたい。出てくる料理も表現が豊かで、とても美味しそうで口の中に再現されるように思ってしまうほど。私も女性にオススメして回りたいと思うとてもお気に入りの本となった。みをつくしロスである。映画やドラマでやっているそうだけれど、黒木華さんや北川景子さん、奈緒さんなど好きな俳優さんも沢山出ているけど私は、自分で描いた澪と野江が今とても気に入っているのでこちらを観賞するのはもう少し後にしようと思う。
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良かった、という思いと、残念、という思いが相半ばしている。『みをつくし料理帖』の最終巻『天の梯』を読了しての素直な思いである。全十巻という長さの小説を読んだのは、本当に久しぶりだった。最初はその長さに、最後まで読み切るだろうかと少々不安を抱きながら読み始めたのを覚えている。しかし、長いはずの物語は読み始めたらあっという間に終わってしまった。その意味で「残念」なのである。 おそらく『みをつくし料理帖』を読んだ多くの読者が共感していただけると確信しているが、この物語には妙に共感してしまう。小説がテキストである以上、まずは読んだ文字、文、文章を理解しつつ読み進める。だが本作は、同時に、いやそれ以上に、感情を揺さぶるのである。穏やかで、のどかささえ感じる筆致でありながら、この物語を通読する間には、何度か涙腺を潤ませたり、登場人物の僥倖に快哉を呼び起こされたりすることだろう。そして、読者はいつしか物語の中に生きる登場人物に寄り添う、もう一人の作中人物になったような気持ちで読み進めるのではないかと思うのである。そのような次元で読むことのできる物語は、そうそうあるものではない。だから、本作を読んでみて「良かった」と思う。 まだまだ続きを読みたい、と後ろ髪を引かれはする。読みながら何となく予想した結末とも、少々違った。しかし、高田郁が『みをつくし料理帖』の仕上げに用意した結末は、十分に満足できる大団円であった。ここまで澪が、多くの関わった人から受けた情、そして、おのが矜持を貫こうとする意志とそれでも自分より他人のことを考えてしまう葛藤の中でもがいた姿を共有しているからこそ、この大団円はまことに心に沁みいる。『みをつくし料理帖』の構成は、各巻四話ずつ収録される形になっている。最終巻もまた然りである。『天の梯』も第三話まで読み終え、いよいよ最終話というときに、あえて一日待った。続けて読みたくなかった。もっと正直に言えば、読み終えたくなくて、読了までに自ら一日のモラトリアムを設けたのである。読書をしていて、このような躊躇いを覚えたのは初めてのことだった。 この読み方は正解だったと思う。高田郁は意地悪な作家でもある。十巻かけて張り巡らした伏線を、やすやすとは回収してくれない。このまま物語が進めば、伏線は未回収のまま結末を迎えてしまうのではないか、と不安を覚える。一方で、ここまでこれほど素晴らしい物語を読ませてくれた作家が、そんな中途半端な小説を書くはずはないと頭の中で打ち消しながら読み進める。最終巻は、いよいよ澪を巡る物語の集大成だと期待感が最大値を示す一方、不安を打ち消しながらの自分自身の中でのいわば勝手な葛藤と戦いながらの読書体験だった。感情をも揺さぶってくるこの物語をいよいよ読み終えるにあたって、だから一日のモラトリアムは必要だったのだ。そして、意を決して、一気呵成に最終話は読んでしまった。途中で手を止めることなどできなかったし、無論したくもない。 今はすばらしい物語を読み終えた後に、必ず訪れる寂寥感に苛まれている。もう続きを読めないのだ、という反動からくる禁断症状は今しばらく続くだろう。この症状に効く薬は、本作を上回る小説を読むことだとわかってはいる。が、その薬はまだ見つからない。 追伸: コロナ禍で自粛生活を余儀なくされている国民に、大して効果がないマスクを配って、上前をピンハネしている暇があったら、『みをつくし料理帖』十巻セットを国民に配付したらどうだろう。そうすれば蟄居の身も、その辛さは大幅に軽減されると思うのだが……。永田町に蠢く老害諸氏、御一考あれ。
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最終巻 大団円。 よかったねええええ!!!!! 先がきになってここまで一気に読んでしまった。 小松原様もよかったね。
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