天の梯 の商品レビュー
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図書館で借りたもの。 料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか。 シリーズ完結。 佐兵衛と登龍楼の因縁が明らかに。 料理の道には戻らないと誓っていた佐兵衛も、一柳で修行することになり良かった。 小松原と澪の一瞬の再会。 言葉は交わさずとも気持ちは伝わっていたね。 翁屋に卸していた鼈甲珠の作り方を四千両で売り、身請け金を作る。 「高麗橋淡路屋」を再興してあさひ太夫を身請けし、あさひ太夫は野江として大坂で生きていく。 澪は源斉先生と夫婦になって大坂に戻り、それぞれ医学の道と料理の道を極めることに。 つる家との別れ、特に店主の種市との別れが辛いよ。お父さんのように澪のことを大切に思ってくれていた種市。 今と違って電話もメールもないし、なかなか行き来もできない。 本当に別れが辛いだろうな。 付録の番付が最高。 11年後の料理番付。 東の大関が「つる家」の自然薯尽くし、西の大関が「みをつくし」の病知らず、勧進元が一柳改め「天満一兆庵」。 つる家ではふきが頑張ってるんだろうなとか、みをつくしの料理を清右衛門は食べたのかなとか、佐兵衛は天満一兆庵を再興させたんだ!とか番付見ただけで泣ける。。 読み終わって寂しいけど、特別巻も楽しみだ。
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みをつくし料理帖シリーズ ⑩ 結び草 葛尽くし 葛は見た目が麗しく根性もあり、美緒さんみたい…。 張出大関 親父泣かせ 政さんの「親父泣かせ」が料理番付に!! 明日香風 心許り(こころばかり) 酪作りで捕えられた佐兵衛を救うのは小松原さま。 天の梯(そらのかけはし)...
みをつくし料理帖シリーズ ⑩ 結び草 葛尽くし 葛は見た目が麗しく根性もあり、美緒さんみたい…。 張出大関 親父泣かせ 政さんの「親父泣かせ」が料理番付に!! 明日香風 心許り(こころばかり) 酪作りで捕えられた佐兵衛を救うのは小松原さま。 天の梯(そらのかけはし) 恋し栗おこし ついに、あさひ大夫の身請けへ!!いざ、大阪へ!! 終わってしまったー( ノД`)… こんなに感情をクルクルさせられた、みをつくし料理帖。 終わってしまった…。 でも、その終わり方はどの人にもハッピーエンドって 感じがして、それが良かった。 小松原さまとは恋をしたときもあったけど、 自分の心星を見つけることができた、きっかけ。 それを小松原さまも分かってくれてる感じが良かった。 澪ちゃん、源斉先生と末長くお幸せに(*´艸`*) 最後の料理番付乗ってるのが良かった!! めっちゃ、想像しまくったー笑 こういうのがイキだねぇー!!
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何度も読み返したが、何度読んでも気持ちが良い作品。終わってしまったのが残念だが、明るく希望が持てる気持ちになれる本は貴重。最後の料理番付までしっかり見ると、幸福感が上がります。
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伏線回収の最終巻。これまでヤキモキしていたことに一応決着をつけます。とはいえ、少々強引さも否めません。 以下ネタバレ注意! 例えば、今回の摂津屋の全面協力により野江の身請けが叶ったわけですが、今までの澪に対する接し方との違和感を覚えてしまったのは私だけでしょうか?いや、摂津屋のあ...
伏線回収の最終巻。これまでヤキモキしていたことに一応決着をつけます。とはいえ、少々強引さも否めません。 以下ネタバレ注意! 例えば、今回の摂津屋の全面協力により野江の身請けが叶ったわけですが、今までの澪に対する接し方との違和感を覚えてしまったのは私だけでしょうか?いや、摂津屋のあさひ太夫への純粋な思いは理解できたとしても、他の二人の千両出資の流れはいささか都合よすぎでは。 作者には10巻完結という決定事項があり、そうした流れではこれがベストなのでしょうが、9巻までに感じた登場人物への細やかな愛情表現が、今回はストーリー作りの駒としての役割がメインになったように感じて、フィナーレという最大の見せ場の割には感動できなかった(例えば、シリーズ1,2巻や8巻と比べて)のは残念です。 しかし、多くを語らない巻末付録の「料理番付表」は粋で見事でした。 『食は、人の天なり』--医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は、揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか!?厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは!?「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。
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まとめ方が天才的。 決めたことをやり遂げる芯の強さ、人に愛され助けられる澪にいろんなこと教えてもらった気分。
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最終巻素晴らしかった! 澪が作った数々の料理とその思い出がいっぱい! あさひ太夫の身請けは目標だったけど、 彼女がこれから暮らしていく為に 考え抜いた方法が粋で、愛情が溢れてた 澪と源斎先生、素敵なカップルだと嬉しくなる ずっと澪を見守っていた人だから つるやの人達もがんばる澪を影日向になり 支えてくれた 私はりうさんが好きだし、戯作者先生も 口は悪いが愛情ある人で好きです♪ 10巻一気に読んだの久しぶりです!
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2021.10.24 全編通して怒涛の展開でしたが、最終巻は特にすごかった。 澪がひたむきで誠実で純粋で、今じゃ絶滅危惧種。 とっても素敵でした。 その後の野江や澪夫婦、ふきもそうだし、つる家の面々が気になります。 付録の番付表もNICEです。 あー、面白かった!!
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ついに終わってしまいました。 皆それぞれの心星を目指して進んで行って欲しいです。 巻末の番付が粋ですね!
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シリーズ最終話。メロドラマの大円団。 宿敵は淘汰され、各キャラは収まるべきところに収まり、各人の人生がそれぞれ新たな展開となるところで物語が終了。 文庫本の巻末に文政11年の東西料理番付が付録として付いている。物語の終了時点は文政元年。すなわちその10年後の番付ということ。東...
シリーズ最終話。メロドラマの大円団。 宿敵は淘汰され、各キャラは収まるべきところに収まり、各人の人生がそれぞれ新たな展開となるところで物語が終了。 文庫本の巻末に文政11年の東西料理番付が付録として付いている。物語の終了時点は文政元年。すなわちその10年後の番付ということ。東の大関はもちろんつる家。一方、西の大関が「みをつくし」、料理名が「病知らず」となり、勧進元は一柳改め天満一兆庵という設定となっており、物語終了後10年間を読者に想像させる仕掛けが気が利いている。 コロナ期間に読んだシリーズとして、ずっと印象に残ることだろう。 煎餅、おこし、葛切りなど現代では当たり前の料理が江戸の人たちの生活に入り込む時代をとらえているところは面白かった。
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怒涛の最終巻。 バタバタしたけど、よかったよかった。 番外編から読み出したこのシリーズ、 また番外編を読んでおしまいだな!
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