ねじまき片想い の商品レビュー

柚木麻子(著者)

2016/02/28

おもちゃプランナーの宝子の仕事と恋愛、友情。

不毛な片思いをしている宝子は美人なのに恋愛には奥手で外部デザイナーの西島にずっと片思い。

西島のために前のマンションの貯水槽をどけたり、西島の彼女の危機を救ったりと本人の知らないところでたくさん西島のために動く。

それでも当人は知る由もなく、もちろん気持ちは伝わらない。

西島が家をなくして、宝子と玲奈と一緒に暮らすようになり、同棲？みたいなものが始まるものの

宝子の気持ちって、少し独りよがりで、相手が西島じゃなくてもいいような気もしたし
ルームメイトの玲奈が出て行って、2年後に再会するんだけど
なんかほんと玲奈のことが好きなんじゃないかと
西島じゃなくても思うような、のめり込み方。

玲奈がいなくなって、ほんとに二人暮らしになったのに関係は変わらないし
もうどうにもならないと思っている宝子。

すっごい遠回りと牛歩戦術で、なんだかんだ
西島をとりこにしてたのかな。
逆に西島が、ロンドンまで追いかけてきた時はなんかびっくり笑。

これからどうなるかは宝子次第な気がするラスト。

2016/02/22

片想いばかり、自分の世界で完結しちゃっているおもちゃプランナー宝子の
猪突猛進ばりの片想いストーリー。

相手の幸せは私の幸せ、
っていう人はいるだろうけれど、
片想いの相手にそれを掲げる人は、筋金入りの献身者だ。

宝子が片想い相手のために無茶をするたびに、
この行動力あるなら告白してしまえばいいのに、と毎回思う。
痛い子。。

目黒警部補との恋愛を予感させつつ、
一途に片想いをする宝子をなんとしてでも止めたかったが、
最後の最後まで自分の想いをこの子は貫いてしまった。。

前半が良かった分、
後半の平坦に進んでいくストーリーに物足りなさを感じてしまった。

2016/01/28

世界にはいろんな仕事があるんだなーと。
それを垣間見れるのも柚木さんのお話の面白いところ。

宝子と西島の関係にイライラしつつ読んだ。
最後は、どうなんだろう。
ファンタジックに終わった感じ。

2016/01/17

宝子さんの奮闘ぶりはもちろん楽しいのですが、彼女が玩具プランナーということで様々な玩具が登場して、それがまたキラキラしてて可愛らしいんです。
柚木さんのセンスに脱帽です。

2015/12/31

途中まではちょっとジリジリしながら、片想いを応援しつつ可愛い話だなぁと思って読んでいたのに、最後がね…。私も両想いよりも片想いの期間の方が長い事が多いから、最後はハッピーエンドで終わらせて欲しかったなぁ。

2015/12/30

自分で自分の世界を完結できる宝子さん。
浅草のおもちゃメーカー

スリのおばあちゃんや殺人事件にもまきこまれて、想像してたよりファンタジーな感じだった笑

2015/12/26

最後まで読み切るのがすごく苦痛だった。主人公にぜんぜん共感できない。成長が見られない。伏線の張り方がイマイチで、読んでいて楽しくなかったです。

2015/12/26

一歩間違えると痛い女になりそうなんだけど、一途で仕事もできてかわいくて。そこの人物描写が絶妙。自分が傷つかないためならなんでもできてしまう、と自分を分析するところ、妙に共感。傷つくことばかり恐れてると何も進まないんだよな、と。最後の終わり方もかわいくて夢があってよかった。

2015/12/16

片想い中の彼のため、彼のトラブルを密かに解決していくという説明文を読んだとき、こっそり小さなトラブルを解決していくのかなと思っていたけれど、警察が関わるような大きなトラブルを解決していったので驚きました。
何事にも一途で一生懸命な宝子さんがかわいい。

2015/11/16

(2015/11/16読了)
だんだんと気になる作家さんになってきた柚木さん。図書館の書架で見かけて借りてみました。
主人公がおもちゃプランナーという変わった職業。片思い、秘密探偵、おもちゃなど、若年層向けのようだけど、不倫や同性愛などもあるので、そうでもないのかな。
この作品はコメディ？恋愛小説？もっとコメディ色を極めたほうが楽しめると思います。
映像化向けかも。

(内容)
毎朝スカイツリーを見上げながら、水上バスで通勤する富田宝子、28歳。浅草にあるおもちゃ会社の敏腕プランナーとして働く彼女は、次から次へと災難に見舞われる片想い中の西島のため、SP気分で密かに彼のトラブルを解決していく…!やがて、自分の気持ちに向き合ったとき、宝子は―。