闇に香る嘘 の商品レビュー
主人公が視覚障害者という珍しい設定。 ストーリーは重厚で面白かった。 審査員全員がタイトル変えろと言ってて面白かったw
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主人公には最後まで好感が持てなかったが、それは別の話。逆に主人公の母親や兄は善人過ぎる。クライマックスから最後まで、伏線が回収され、納得がいく。ご都合主義ながら、ラストはこれでほっとする。
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乱歩賞。評価が高かったので、ハード時点で購入。 物語の大前提となる盲者の描写は、違和感もなく、しつこくもなく、個人的には上手いと思った。 由緒正しい乱歩賞といえ、構成や起承転結はしっかりしている。 が、展開・設定の中にどうも過足な要素があるなぁ、と感じた。各登場人物の設定・背景は...
乱歩賞。評価が高かったので、ハード時点で購入。 物語の大前提となる盲者の描写は、違和感もなく、しつこくもなく、個人的には上手いと思った。 由緒正しい乱歩賞といえ、構成や起承転結はしっかりしている。 が、展開・設定の中にどうも過足な要素があるなぁ、と感じた。各登場人物の設定・背景は必要十分程度にして、もう少しテンポよくしてほしかった。 よく言えば、乱歩賞らしく重厚だが。今後に期待。 3+
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盲目の闇の中でネガティブな思考に支配され多。こうなっては発想は一方的なものとなり軌道修正されることはない。こんな結果だとは全く思いもよら無かった。著者の見事なストーリーに降参。正直言って、スローなストーリー展開は今一つだと感じた。孫の未来がより明るいものになったのは良かった。ネガ...
盲目の闇の中でネガティブな思考に支配され多。こうなっては発想は一方的なものとなり軌道修正されることはない。こんな結果だとは全く思いもよら無かった。著者の見事なストーリーに降参。正直言って、スローなストーリー展開は今一つだと感じた。孫の未来がより明るいものになったのは良かった。ネガティブな思考か導いた結果なのだろうか。嘘にはいい嘘がある。
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江戸川乱歩賞受賞作品。乱歩賞は意外としっかりした作品が多いので期待したのだけど。文章は水準的な出来。しかし闇に香るって、主人公が全盲とは。それはそれであまり設定のない主人公だしそれで一人称と言うのも珍しい。全盲の人の心理に深く入っていくのも珍しい経験だけど、その描写がしつこすぎて飽きてくる。毎回毎回道路を歩く苦労を描かれても・・・。もう一つ絡んでくる残留孤児の話も説明が多くて物語の疾走感もなくなるし、そういう説明が多い割には話の展開は唐突。全盲の探偵役?には無理がある。犯行の構図が後半一気にわかるのの健常者だったら簡単なオチ。良くも悪くも全盲の主人公だったからこそできた物語。しかしあの長ったらしい俳句もあまり意味がなかったのでは?
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第60回江戸川乱歩賞受賞作 人生の半ばで光を失ったことにより、心にも闇を抱えてしまった主人公が、残留孤児として帰国し、今は故郷で年老いた母と暮らす兄が偽物ではないかと疑問を持ち、真実を探そうとする。 中国から帰郷後数十年も経つのに、孫の移植検査を拒否しただけで、兄を偽物だと疑い...
第60回江戸川乱歩賞受賞作 人生の半ばで光を失ったことにより、心にも闇を抱えてしまった主人公が、残留孤児として帰国し、今は故郷で年老いた母と暮らす兄が偽物ではないかと疑問を持ち、真実を探そうとする。 中国から帰郷後数十年も経つのに、孫の移植検査を拒否しただけで、兄を偽物だと疑いがす唐突さに違和感を感じる。 終盤でどうまとめるのか、まとまるのかと思ったが、予想外の展開でスッキリまとめられていた。
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自分が本当に信じれるのか、周りには何があるのか。薄もやの中で真実を探しているようで心許ない。でも最後はしっかりと景色や周囲の人の思いが明らかになる。残酷な結果を見せられるのかとビクビクしながら読んでいると、意外に最後は優しさに満ちている。
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主人公の物理的・心理的な闇でもあり、中国残留孤児という社会的・国家的な闇でもある。 物語の終盤まで、どこどこまでも深く闇に沈んでいくが、さっと引き返して反転する。 良くまとまっているとは言えるし、それがために受賞作なのだろうが、とことんまで深い闇を見てみたい気もする。7.5
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後輩に薦められて。文字通り、闇の中で生きていると、人の感情や周りの空気感が、直接心に届くのだろう。それは、なかなか大変な状態だ。心が波打つ様が、上手く伝わってくる。オチも好み。
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