闇に香る嘘 の商品レビュー
目が見えない状態をリアルに感じ取れる描写が多く、 なんて世界だろうと思った。 自分より年若い人がこんなテーマに挑んでいるというのも 感慨深い。 大変調べて書かれたんだろうと伺える。 てんこ盛りな感じもあるが、すごく緻密で面白かった。
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最初はなんだか入りにくい感じだったが、読み進めるとだんだんペースが上がっていく!広げすぎてイライラする作品が多い中、丁寧すぎる回収でスッキリ(笑) 最初のタイトルがダメ出されすぎなのは笑った。
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盲目の高齢者が主人公という、ちょっと変わった設定。いろいろ考えながら読み進めていったが 、ラストは意外!ハラハラしなから、楽しく読めました、
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「兄」と名乗る人は偽物なのか、自分の記憶は正しいのか?疑い始めたらキリがない。 目の不自由な人は白杖の先が当たる感覚と音が頼り。人の表情も見えないから、思いやりや優しさをうまく読み取れない。大変だろうなぁ。私ド近眼だけど、普段、目からどれほど情報を得ていることか・・ありがたいことです。大事にしなくちゃ。 ラストは家族の温かさを感じました。家族だからこそ、我が儘を言いすぎたり甘えすぎたり。素の自分が出過ぎてしまって衝突してしまうけど、お互い支え合える家族っていいな。こっちも大事にしなくちゃ。
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多くの布石があって、それらが最後にすべてを拾って完結する完璧と言ってよいほどのミステリー。 主人公に対する非難や脅迫が、謎が解けたとたんに違った意味を持つ意味のあるものになる構成は見事だった。 たぶんそういう謎解きだろうな…というのはある程度読めてしまったのが残念でした。
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なーんかうだうだしているなー、とあまり乗れない状態で読んでいたが、最後にビックリ!! 視覚障害者の葛藤や不自由さが少しわかった気がする。 中国残留孤児って言葉は知っているけど、中身は全く知らなかったな。
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最初から最後まで展開にドキドキし引き込まれながら読むことができました。戦時中の渡満の過酷さ、主人公の盲目であることの表現が実に細かく鮮明に記されており、作者が実際に体験したのではないかと思わせるくらいの臨場感がありました。肉親を疑いながら過ごすことは、苦しいこと。でも、最後に向か...
最初から最後まで展開にドキドキし引き込まれながら読むことができました。戦時中の渡満の過酷さ、主人公の盲目であることの表現が実に細かく鮮明に記されており、作者が実際に体験したのではないかと思わせるくらいの臨場感がありました。肉親を疑いながら過ごすことは、苦しいこと。でも、最後に向かうにつれて家族の温かさを感じることができ、ホッとして読み終えることができました。
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「闇に香る嘘」下村敦史◆ずっと本物だと信じてきた中国残留孤児の兄は偽物だった?盲目の主人公は兄の秘密を探り始める。設定がうまく生かされたミステリで伏線の回収も見事ですが、なんとなく尻すぼみの感も。盲目であるが故の日常生活における不安も丁寧に描かれており、その心細さを突きつけられる
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第60回江戸川乱歩賞受賞作。 盲目の高齢者が主人公という異色の作品。 盲目の人の不自由さが細かく描写されて引き込まれていった。 中途失明者の苦悩などが描かれながら、ストーリーは進む。 最後のどんでん返しで、すべての伏線が収束していく素晴らしいストーリー。傑作。
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第60回江戸川乱歩賞受賞作ということで読んでみた。 全盲の視覚障害者が主人公というかなり難しい設定。 おそらくよほど周到な準備をされたのだろう、視覚障害者・中途失明者の世界の捉え方、彼らならではの苦難など見事に表現されており、全盲の知人がいる身としては、わかったつもりでいても気...
第60回江戸川乱歩賞受賞作ということで読んでみた。 全盲の視覚障害者が主人公というかなり難しい設定。 おそらくよほど周到な準備をされたのだろう、視覚障害者・中途失明者の世界の捉え方、彼らならではの苦難など見事に表現されており、全盲の知人がいる身としては、わかったつもりでいても気付けないでいたこと、また、晴眼者なら致し方ないと全盲者が譲歩してくれていたであろうことにも気づかされ、はっとさせられた。 改めて、晴眼者であることに傲慢にならないように、今まで以上に思いやりをもって彼らに接しなければならないと再認識させられた。 また、全盲であるからこそ成り立つ謎がそこここにちりばめられており、全盲の主人公という難しさを逆手にとって、違った角度の視点から描かれていることが、面白さをより際立たせている。 少々無理があるかなと感じる箇所もいくつかあったし、ひょっとしたらこうじゃないかなと予測した通りの結末ではあったものの、伏線の回収も完璧、本格ミステリとして充分楽しめ、引きこまれた。 何度も江戸川乱歩賞に挑戦し、ついに獲得したという著者。まだお若いようだし、選者の先生方の評価も高い。次回作も期待できそうです。
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