クローバー・レイン の商品レビュー
20140913 本が世の中に出るまでに、どれだけの人が携わり、どのように選ばれ、作られるのかが丁寧にそしてリアルに綴られていた。 作家になりたいなんて考えていたけど、作家として売れることの大変さ、売れ続けることの難しさ、孤独感を改めて感じた。 作中に出てくる『シロツメクサ...
20140913 本が世の中に出るまでに、どれだけの人が携わり、どのように選ばれ、作られるのかが丁寧にそしてリアルに綴られていた。 作家になりたいなんて考えていたけど、作家として売れることの大変さ、売れ続けることの難しさ、孤独感を改めて感じた。 作中に出てくる『シロツメクサの頃』を読みたくなった。
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出版社の「編集」さんの奮戦記。 一冊の本が世に出る為に関わるみんなの 気合が伝わります。 この本には、どんな話が有ったのでしょうか? って本を手に取るたびに思い出せる。
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すごく良かった。 1冊の本が読者に届けられるまでの物語としても、愛あるお仕事小説としても、家族の物語としても。 大崎梢さんの小説がやっぱり好きだ。 幸せな気持ちになれる。 大崎さんの物語はうだうだ悩みながら生きている毎日を優しく包み込んでくれるように思う。 自分の気持ちに素直な...
すごく良かった。 1冊の本が読者に届けられるまでの物語としても、愛あるお仕事小説としても、家族の物語としても。 大崎梢さんの小説がやっぱり好きだ。 幸せな気持ちになれる。 大崎さんの物語はうだうだ悩みながら生きている毎日を優しく包み込んでくれるように思う。 自分の気持ちに素直な登場人物達に共感し、走り回る彼らを夢中で応援しているうちに、いつのまにかたくさんの元気と勇気をもらっている。 本を閉じた時、読む前よりも心は元気になっている。 ドキドキ、ワクワクしている。 この瞬間から私はまた彼らのように走り回ることが出来るんじゃないかと感じている。 何度自信をなくして、くたびれても、どんな時でも私に力をくれる。 大崎さんの物語は私にとってそういう本だ。 今日もこの『クローバー・レイン』からたくさんの勇気をもらった。 また走り出したい。
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本に限らず、作り手から購入者の手元までは色々な困難・手間・熱意を通り抜けて届く。 ましてや読書大好き、本屋大好きな私にとっては、元書店員の方が書く真実味のある内容が楽しい&嬉しい。 こんな熱い思いで頑張って届けてくれる編集・営業・書店の方々につくづく感謝する素敵な本です
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老舗の大手出版社に勤める主人公が、もはや過去の人とされていた作家の素晴らしい作品「シロツメクサの頃」を偶然目にして、どうしても本にしたいと願う。しかし、本の出版にまでは様々な障害があって…、というお話。 前半はお仕事小説の感じで、本を作って売ってという世界が、物語の中身だけでなく...
老舗の大手出版社に勤める主人公が、もはや過去の人とされていた作家の素晴らしい作品「シロツメクサの頃」を偶然目にして、どうしても本にしたいと願う。しかし、本の出版にまでは様々な障害があって…、というお話。 前半はお仕事小説の感じで、本を作って売ってという世界が、物語の中身だけでなく本の装丁や帯にまで細かく行き届かなければならない、というようなところまで良く描けていてなかなか興味深い(それにしてはこの本の表紙、どうやっても買いたいという気にならないけどね)。 ただ、自分の思いのままに突っ走る主人公の行動はボンボンを絵に描いた無策ぶりで、今日日、その辺の新入社員でももっと考えて仕事をしていると思うと、些か「どうかなぁ」と思いながら読む。 漸く出版に目処が立ってからの後半は、予定調和的に進む話ではあるけれど、幼い時に出会ったなおちゃんに関する謎めいた記憶や「シロツメクサの頃」に共感する多くの人の心情が混ざり合って進み(無くてもよい感じの恋愛話もあるけれど)、なかなか佳い。 ちょっとしか出てこないけど、原稿を没にされた倉田が再び主人公の前に姿を現す場面や大御所作家の芝山の立ち振る舞いが印象深く、柴山のエッセイは、作中の挿話の域を超え、ひとつの作品としてとても感動的だった。
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もちろんこれはフィクションだ。フィクションだからこそのエンディングが用意されている。実際にこうはいかないだろうとも思う。けれど作者のフィクションに込めた希望みたいなもの、こんなことが在ったっていいじゃない、という、もしかしたらあるかもしれないじゃないっていう、目線が好きです。 本...
もちろんこれはフィクションだ。フィクションだからこそのエンディングが用意されている。実際にこうはいかないだろうとも思う。けれど作者のフィクションに込めた希望みたいなもの、こんなことが在ったっていいじゃない、という、もしかしたらあるかもしれないじゃないっていう、目線が好きです。 本を「読む側」には「作る側」のこういう熱意ってなかなか見えない。一冊の本を出版するということが、どれほどの艱難辛苦であることか。 読む側のわたしも一冊一冊の本に対して真剣勝負をしなければなと。思う。 あとまあ他シリーズの書店大賞とゆるくリンクしてるのよな。…助けてくれた他社の営業さんももしかして?
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大崎梢作品は好きで、よく読む。どの作品も本を愛する人が出てくるので、それだけでうれしくなるから。 この作品の印象を一言で表すと…ハードボイルドだった。主人公はお人好しの営業さんとか、カリスマ書店員さんではなくて、本作りに対する熱い想いには秘められた遠い昔の古傷がある。 一冊の...
大崎梢作品は好きで、よく読む。どの作品も本を愛する人が出てくるので、それだけでうれしくなるから。 この作品の印象を一言で表すと…ハードボイルドだった。主人公はお人好しの営業さんとか、カリスマ書店員さんではなくて、本作りに対する熱い想いには秘められた遠い昔の古傷がある。 一冊の本が生まれるまでの経緯が、まるで生きることに不器用な私立探偵が犯罪の真実にたどり着くまでのアクシデントや身の危険、事件関係者との淡い恋などを読んでいるように…いつもの大崎作品とは違う重苦しい緊張感を感じた。 それだけに…最後に花開いたシロツメクサは、息を飲むほどの美しさでした。素敵なエンディングの奇跡に、心からの拍手を贈ります。 本作りに関わることの喜び…いつか味わいたいな。それが実現できたなら、そこにいるみんなの笑顔、こみ上げる喜び、通じ合う達成感に包まれて、ビールをぐいっと飲み干そう。
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最高。アツい。 出版社を舞台の仕事と家庭と恋。 一人ひとりが生きてる。 自分もこれくらいアツくなれるだろうか。 安心もする綺麗な文体。凄いなぁ。
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本屋さんで、思わずPOPなどを見て買ったり、ジャケ買いをしてしまう人だったので、こういう風につくられていったんかしらと思うとなんだか考えるとこがあった本でした。 この作家さんは実は初めてで、本当に平積みされている書店でふと気になって買ってみた。なかなか面白かったと思う。表現がき...
本屋さんで、思わずPOPなどを見て買ったり、ジャケ買いをしてしまう人だったので、こういう風につくられていったんかしらと思うとなんだか考えるとこがあった本でした。 この作家さんは実は初めてで、本当に平積みされている書店でふと気になって買ってみた。なかなか面白かったと思う。表現がきれいだな~。
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『数年後の誰かを、感動させるために』 もちろんそれは素晴らしい。でもその数年後が一日でも早い方がいいに決まってる。 誰も知らない名作を探し当てるのは宝探しにも似て楽しい娯楽です。だから本屋に通うし、わたしは平積み本より本棚に入ってる本を隈なく探すのです。本書を読んでさらにその思い...
『数年後の誰かを、感動させるために』 もちろんそれは素晴らしい。でもその数年後が一日でも早い方がいいに決まってる。 誰も知らない名作を探し当てるのは宝探しにも似て楽しい娯楽です。だから本屋に通うし、わたしは平積み本より本棚に入ってる本を隈なく探すのです。本書を読んでさらにその思いが強くなりました。 (まぁ本書は新刊コーナーに平積みされてましたけど)
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