イスラム飲酒紀行 の商品レビュー
自分も以前イスラム教徒の人とお酒を飲んだことがあるのでさほど驚くことはなかったが、何より著者のお酒に対する執念には終始驚きを通り越して呆れるほどだった。 お酒を通してのイスラム圏の人々との交流が読んでいて楽しかった。
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強制送還の恐怖に怯えながら、飲む。治療のためと”ドクターゴー”をもらって、飲む。鉄の壁の向こうから覗き窓が開いた店で、飲む。ヤシの森から出てきた男に誘われ、飲む。売人の学生の半地下の家で、飲む。モスクの隣の隠れ家レストランで、飲む。何故だか不機嫌な酒屋を巡り、やっと銘酒をゲットし...
強制送還の恐怖に怯えながら、飲む。治療のためと”ドクターゴー”をもらって、飲む。鉄の壁の向こうから覗き窓が開いた店で、飲む。ヤシの森から出てきた男に誘われ、飲む。売人の学生の半地下の家で、飲む。モスクの隣の隠れ家レストランで、飲む。何故だか不機嫌な酒屋を巡り、やっと銘酒をゲットし、飲む。高級バックを持つ美しき知事の娘と、飲む。暗闇のバーでストロボを焚いて、飲む。…公に認められなくても、必ずどこかで飲めるはずと、休肝日のない辺境作家が”体を張って”証明してみせた。”本音と建前”は、日本だけの十八番ではない。
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イスラム圏で飲み歩いているお話。アル中ではないとおっしゃっているけど立派なアル中では?と思うくらい酒への執着がすごい笑 宗教や他国の生活がわかりやすく描かれているなと思った。宗教上ダメと言われていてもこそこそとお酒を飲んでいたりドクターゴーがあったりと欲望には逆らえないお酒の力は...
イスラム圏で飲み歩いているお話。アル中ではないとおっしゃっているけど立派なアル中では?と思うくらい酒への執着がすごい笑 宗教や他国の生活がわかりやすく描かれているなと思った。宗教上ダメと言われていてもこそこそとお酒を飲んでいたりドクターゴーがあったりと欲望には逆らえないお酒の力はすごい。オアシスバーでのお話が1番好き。その土地のお酒が飲みたくなった。
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舞台はイラン、イラク、シリアなどガチのイスラム圏。冒険家で準アル中の著者が建前上は酒のない国々で酒を追い続ける異色のルポ。飲酒に執念をかける著者の熱情、酒好き現地人との交流と意外な光景。ディープな見聞録としても面白く、一気に読める
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非常に読みやすく、非常におもしろかったです。 タイトル通りの変わった旅行記で、旅行記といえど、観光の描写はほぼないですが、お酒を通して現地民の生活に近づいていく姿を読むと、その現地を味わえた感覚になりました。 知らない土地の知らない人のことは想像するしかないですが、一部の切り取ら...
非常に読みやすく、非常におもしろかったです。 タイトル通りの変わった旅行記で、旅行記といえど、観光の描写はほぼないですが、お酒を通して現地民の生活に近づいていく姿を読むと、その現地を味わえた感覚になりました。 知らない土地の知らない人のことは想像するしかないですが、一部の切り取られたニュースだけで、全体の印象を決めてしまうのは良くないですね。
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飲酒に厳しいイスラム圏でとにかく酒を求めるという変わった趣旨のルポルタージュ。 必死にお酒を探し求める姿勢も面白いけど、それだけではなく、イスラム圏の生の文化や習性、歴史が透けて伺えるのが面白い。
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アル中が禁酒とされている国で酒を必死に求めて彷徨う話。著者のガチの必死さに何度も吹きだしてしまった。そしてガチゆえにかなり危ないんじゃないか、無茶なんじゃないかと思える橋も渡っていて、そんな風に踏み込むからこそ、普通に訪れていただけじゃ分からない、その国に生きる人の素顔に触れたり...
アル中が禁酒とされている国で酒を必死に求めて彷徨う話。著者のガチの必死さに何度も吹きだしてしまった。そしてガチゆえにかなり危ないんじゃないか、無茶なんじゃないかと思える橋も渡っていて、そんな風に踏み込むからこそ、普通に訪れていただけじゃ分からない、その国に生きる人の素顔に触れたり、国の置かれた過酷な状況にハッとさせられたりする。おもしろい。 表向き酒が禁止されている国でも多くは家の中で普通に飲んでるんだなあ…。なんだか人間らしくていいなあと思う。 あと、途中で著者が出会っためちゃくちゃかっこいいお兄さんが気になりすぎる。
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図書館で借りた。 タイトルから「お酒がダメとされるイスラムの国やムスリムたちの、実際はどうなんだろう?」という疑問に興味を持ち借りてみたが…アル中著者の酒探し日記じゃねえか(笑)というのが、一番の印象だ。 本文中に何度も「私はアル中ではない」と繰り返され、果ては文庫版あとがきに著...
図書館で借りた。 タイトルから「お酒がダメとされるイスラムの国やムスリムたちの、実際はどうなんだろう?」という疑問に興味を持ち借りてみたが…アル中著者の酒探し日記じゃねえか(笑)というのが、一番の印象だ。 本文中に何度も「私はアル中ではない」と繰り返され、果ては文庫版あとがきに著者自身が「私が、あたかもアルコール依存症のように思える」と記されている。良く言えば著者の表現力のせいだろう。著者の他の本も読んだところ、とても興味を湧かせる文章を書いている。それ故、狂ったアル中に見えてくる(笑) そして私の興味にも応えてくれる。やはりムスリムの中にも酒好きは一定数いるわけで、こっそり楽しんでいるようだ。単純比較はできないが、一夫一妻制の文化で不倫する人が少なくないのを思い出される。また国によってもその濃度は異なる。黙って見過ごされる国もあれば、下手したら殺されるって感じも想像される。イスラム圏に行ったことはないが、なんとなく感覚が研ぎ澄まされた気がする。 また、酒に厳しいことで、相対的にドラッグに緩くなっているという事実は驚いた。確かにムハンマドの時代には麻薬は認識されていなかったのだろう。そしてソマリランドのカート。見たこともないので気になった。
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面白い。笑っちゃう。 自分の知識のなさにも驚き。 読書会で教えてくれたあの女性に感謝と感想を伝えたい。
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相変わらずおもしろい。イスラム圏でも飲もうと思えば飲めるもんなんだなあ。 特にこっそり営業してた中国系のバーのくだり、ありえそうすぎて、でもどこか映画のようで、、 強烈に印象に残った。
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