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イスラム飲酒紀行 の商品レビュー

3.9

72件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2019/06/17

高野さんのドキュメンタリーはたまに読みたくなるので購入した。 お酒が禁止されている地方で如何にしてお酒を探して飲むのか、という事に特化された話であり、まぁ、お酒に対する執念がものすごく強くて面白い。 オイラも酒好きなので、お酒を探す気持ちは分からなくもないけれども、なにもここまで...

高野さんのドキュメンタリーはたまに読みたくなるので購入した。 お酒が禁止されている地方で如何にしてお酒を探して飲むのか、という事に特化された話であり、まぁ、お酒に対する執念がものすごく強くて面白い。 オイラも酒好きなので、お酒を探す気持ちは分からなくもないけれども、なにもここまで酒を探さなくても良いのに、と思ったりもして、共感できるような共感できないような不思議な気持ちに包まれた。 あと、著者が後書きにも書いてあるとおり、イスラム圏と単純にひとくくりするのではなくて、多様な人間が自分たちの流儀で暮らしている地域があたくさんある、というのが理解できた事が相当良かった。

Posted byブクログ

2019/10/08
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酒、酒、酒、、。普段飲まないので分からないのですが、お酒を飲んだことをきちんと文章に書けるってすごいなって思いました。酒飲み×ライターって矛盾しているようで、成立しているのがすごい。あとカートも気になった。酔いたい、という気持ちにまっすぐに向き合っていること、自分の目でしっかり見て、人や文化を知りたい、感じたい、判断したい、と思っていることが、強い人だなと思いました。(個人的には写真はない方が想像力が沸くので好き)

Posted byブクログ

2019/04/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

テーマとしては興味深い。 でもちょっと書き方が文字を増すためにごちゃごちゃ書いてしまっているようで少し残念。でもあくまで現地の人がワイワイ飲んでいるような地酒を求めるパッションはすごい。

Posted byブクログ

2019/04/04

テロがあるアフガニスタンでも酒と置屋を営む中国人がいること、この民族のバイタリティーの凄さたるや。 他にもイスラム圏の人たちも酒飲むのはマレーシアの場合も知ってるのでなんとなくわかってたけど、ご当地なりの事情や土着な話が面白かった。

Posted byブクログ

2018/07/11

酒を飲まない私が、書きたくても書けないテーマ。 それだけに、筆者が死に物狂いで酒を探し求める様子は、最初、「盛ってんじゃないの」と思ってしまった。 しかし、筆者が求めるものが、「ローカルな場で、ローカルの人と酒をわいわいやる」ことだと知り、そこからはその疑いが消えていった。 ...

酒を飲まない私が、書きたくても書けないテーマ。 それだけに、筆者が死に物狂いで酒を探し求める様子は、最初、「盛ってんじゃないの」と思ってしまった。 しかし、筆者が求めるものが、「ローカルな場で、ローカルの人と酒をわいわいやる」ことだと知り、そこからはその疑いが消えていった。 酒、の部分に、地元の食事、とか他のものを入れれば、私も同じような事をしているのだ。 それを1冊の本にまとめられるのが、著者のスゴいところ。

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2017/08/23

アルコール依存症とは著者があとがきで書いているので、何と表現しようかと考えたところ「裏・高野」ではないかと思った。公には飲酒を禁じられているイスラム圏の国々で酒を求めて人格が変わる様は、『怪獣記』などの本編で見せる精力的で楽し気な筆致からは想像できない。しかし、一番驚いたのは第3...

アルコール依存症とは著者があとがきで書いているので、何と表現しようかと考えたところ「裏・高野」ではないかと思った。公には飲酒を禁じられているイスラム圏の国々で酒を求めて人格が変わる様は、『怪獣記』などの本編で見せる精力的で楽し気な筆致からは想像できない。しかし、一番驚いたのは第3章のイラン編で登場した、私の故郷・銚子で働いていたという日本語が堪能のイラン人が出てきた時だった。

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2017/08/10

最近どんどん露出が増えてきた高野氏、文章が面白いというのは何をするにも大きなアドバンテージで、毎回旅レポという訳では無くてテーマが毎回違うのでいつも新鮮です。 今回はイスラム圏の飲酒事情という斬新な切り口で攻めてきました。そもそもイスラム圏に酒あるの?と思いますが、結構みんな隠れ...

最近どんどん露出が増えてきた高野氏、文章が面白いというのは何をするにも大きなアドバンテージで、毎回旅レポという訳では無くてテーマが毎回違うのでいつも新鮮です。 今回はイスラム圏の飲酒事情という斬新な切り口で攻めてきました。そもそもイスラム圏に酒あるの?と思いますが、結構みんな隠れて飲んでいるというのが良く分かりました。 そもそも酒が手に入りにくい所に行って血眼で酒を探して飲むというのが高野氏っぽいですね。

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2017/06/18

著者の執筆スタイルは珍しい所に行って、珍しい体験をしてそれを面白く書く事だと言う。しかし本書を含めてもうすでに著者の執筆からは珍しい所や体験をせずとも、その国の一部分を切り取る能力があるのではと感じた。 イスラムと飲酒、宗教とタブーの問題は深掘りしようと思えば出来るかもしれない...

著者の執筆スタイルは珍しい所に行って、珍しい体験をしてそれを面白く書く事だと言う。しかし本書を含めてもうすでに著者の執筆からは珍しい所や体験をせずとも、その国の一部分を切り取る能力があるのではと感じた。 イスラムと飲酒、宗教とタブーの問題は深掘りしようと思えば出来るかもしれないが、あくまで著者は酒が好きだから探しているというスタンスを壊さない。だからこそ主義主張がうるさくならず、楽しく読める。

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2017/07/04

これまで、ほぼすべての著書に手をつけてきた高野氏の本のなかで、数少ない未読本だった『イスラム飲酒紀行』。イスラムについては、近年様々な本が出版され、硬いものだけでなく、内藤正典氏の『となりのイスラム』や常見藤代さんの『女ひとり、イスラム旅』など、本当のイスラムの姿について理解しや...

これまで、ほぼすべての著書に手をつけてきた高野氏の本のなかで、数少ない未読本だった『イスラム飲酒紀行』。イスラムについては、近年様々な本が出版され、硬いものだけでなく、内藤正典氏の『となりのイスラム』や常見藤代さんの『女ひとり、イスラム旅』など、本当のイスラムの姿について理解しやすい、楽しめる本も出版されている。 高野氏によって書かれたこの本は、飲酒が(表向きには)禁じられているイスラム教の国々で酒を飲もうと奮闘する体験記だ。一見ふざけたルポにも見えるが、本気で飲もうとする姿を通して、イスラムの国々のイメージとは異なる一面が浮かび上がり、とても身近に感じられる。高野氏ならではの飄々としたユーモアを混じえて書かれ、非常に読みやすく、また楽しい本だった。 イスラムをはじめ世界を広く知りたい方々には、大変おすすめの本である。

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2017/05/05

イスラームの国といっても、そこにはキリスト教徒やユダヤ教徒、ヒンドゥー教徒に仏教徒と様々な人々が住み、イスラームの中でも酒も豚肉もOKなドルーズ派があり、さらに各社会の文化によって裏表、本音と建前があり、世界は常に一面的ではないことを考えさせられる。ソマリランドとイエメンでカート...

イスラームの国といっても、そこにはキリスト教徒やユダヤ教徒、ヒンドゥー教徒に仏教徒と様々な人々が住み、イスラームの中でも酒も豚肉もOKなドルーズ派があり、さらに各社会の文化によって裏表、本音と建前があり、世界は常に一面的ではないことを考えさせられる。ソマリランドとイエメンでカートの葉があれば酒を飲まずに過ごせたというのが意外だった。酒もドラッグも大体同じなのだろうか。自分で確かめる気はないが。

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