海賊とよばれた男(下) の商品レビュー
愛する家族・社員のため、国益のため信念を曲げず、周りに流されずに信念を貫く姿勢。今の日本があるのは彼がいたからといっても過言ではない。彼の生き様にともかく感銘を受けました。教科書にしてもいいレベルの名作です。 今の日本に彼のような人はいるのだろうか。 日本の高度経済成長が彼のよう...
愛する家族・社員のため、国益のため信念を曲げず、周りに流されずに信念を貫く姿勢。今の日本があるのは彼がいたからといっても過言ではない。彼の生き様にともかく感銘を受けました。教科書にしてもいいレベルの名作です。 今の日本に彼のような人はいるのだろうか。 日本の高度経済成長が彼のような人のおかげだとするならば、今後の日本は成長できるのか。 こういった考え方をする人に日本を引っ張ってほしいですし、自分もそうなりたいと思わされるそんな一冊でした。
Posted by
初心を諦めずに戦い抜く力。人間を、仲間(家族)を信頼し抜く力。信念を曲げず、臆することなく行動する力。こんな力を持った人が歴史を作ったことを再認識するとともに、そういった人が日本を守ろうとしてくれたことに感動し感謝が込み上げる。「まだまだ勉強が足りない」。歴史を知り、後世のために...
初心を諦めずに戦い抜く力。人間を、仲間(家族)を信頼し抜く力。信念を曲げず、臆することなく行動する力。こんな力を持った人が歴史を作ったことを再認識するとともに、そういった人が日本を守ろうとしてくれたことに感動し感謝が込み上げる。「まだまだ勉強が足りない」。歴史を知り、後世のために出来ることをしようと決意させてくれた一冊。
Posted by
在り方について再考する機会に感謝。 下巻で私が沁みたのは、日田重太郎氏の存在。 上巻でもその言葉に涙したが、下巻はその集大成。 国岡商店の本当の生みの親といっても過言ではない。 フィナーレで蘇るタンク底に笑顔で潜っていく男たちの姿。3人のレンガ職人を彷彿とさせる。 紛れもなく人間...
在り方について再考する機会に感謝。 下巻で私が沁みたのは、日田重太郎氏の存在。 上巻でもその言葉に涙したが、下巻はその集大成。 国岡商店の本当の生みの親といっても過言ではない。 フィナーレで蘇るタンク底に笑顔で潜っていく男たちの姿。3人のレンガ職人を彷彿とさせる。 紛れもなく人間尊重の信念が信頼と希望を生んだ結果だ。 信念が支えを生み、連鎖していくことの美しさが感じられる素晴らしい小説。 「たとえ99人の馬鹿ぎいても、正義を貫く男が1人いれば間違った世の中にはならない。」 「リスクのない商売はない」 「人生は一度きりだ。ふたつの道はない。」 ユキと多津子を回想しながらの一言。 「人間を信頼するという考え方を広めていくことこそ、日本人の世界的使命」
Posted by
海賊は、道無き道を切り拓いた偉人でした。 偉人の生き方をとやかく言うつもりはありませんが、最初の奥さまユキさんとの関係は残念でならなかった。最後の最後に触れてくれたのだが、んー、救われなかった。鐡造の本心なのか? モデルとなった人物についてはあらためて色々調べてみたい。 「私...
海賊は、道無き道を切り拓いた偉人でした。 偉人の生き方をとやかく言うつもりはありませんが、最初の奥さまユキさんとの関係は残念でならなかった。最後の最後に触れてくれたのだが、んー、救われなかった。鐡造の本心なのか? モデルとなった人物についてはあらためて色々調べてみたい。 「私は、人間を信頼するという考え方を広めていくことこそ、日本人の世界的使命と言っています」 再確認→戦争は本当に本当に愚かなこと。
Posted by
社員を家族として考え、経営難に陥る危機があったとしても馘首することは考えず活路を見つけた生き方に終始引き込まれました。入社まもない社員を切り捨てる話が上がったときも周りに流されず自分の考えをしっかりと周りに伝え改めさせたところも感動した場面でした。 常に日本のためを第一に考え行動...
社員を家族として考え、経営難に陥る危機があったとしても馘首することは考えず活路を見つけた生き方に終始引き込まれました。入社まもない社員を切り捨てる話が上がったときも周りに流されず自分の考えをしっかりと周りに伝え改めさせたところも感動した場面でした。 常に日本のためを第一に考え行動した田岡鐡造の生き様が好きになった1冊です。
Posted by
自分の正義を生涯に渡って貫いた偉大な人の物語でした。 常に利己的ではなく、日本人、店員のことを第一に考えること。 人が何よりも大切であることを改めて教えられるような一冊だった。 こんなかっこいい人になりたいと思う。
Posted by
映画とはまた違った魅力 カリスマフィクション伝記は、あまり好きじゃないけど、これは読みやすくて引き込まれ、心打たれ苦にならなかった。 上下読了まで一ヶ月以上かけた甲斐あった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本では鐵造の死亡するところまで書かれている。店主として何十年も過ごしていて色々な問題に直面していてそれを乗り越えていくのが見ていて面白かった
Posted by
国岡鉄造と一緒に年を重ねているような充実した読書時間だった。終盤で鉄造が創業以来の月日を振り返った時、思わず私までしみじみとした。 もともとこの本は、「経営者の気持ち」を知りたくて手に取った。 最も印象的なのは、店員(従業員)が歓喜した時には悲観し、皆が絶望している時には楽観...
国岡鉄造と一緒に年を重ねているような充実した読書時間だった。終盤で鉄造が創業以来の月日を振り返った時、思わず私までしみじみとした。 もともとこの本は、「経営者の気持ち」を知りたくて手に取った。 最も印象的なのは、店員(従業員)が歓喜した時には悲観し、皆が絶望している時には楽観する、と真逆の発想をすること。(終戦後の焼け野原で皆がその日食べるものにも困る中で、鉄造は「日本は絶対立ち上がる、頑張ろう」と奮起した) 会社という大船の舵取りをするために、常に従業員とは別の視点で、冷静に、物事の分析や先読みをしなければいけない。そしてその思考は、従業員と常に共有されるわけでも共感されるわけでもない(緊迫した状況であればなおさら)。 「経営者は孤独」だと言われるが、だからか、と腑に落ちた。 それでいて、最後の1文がいい。長きに渡り、己の正義を貫くためにどんなに「誘惑に迷わず、妥協を排し」て会社経営をしてきたとしても、その経営者も人の心を持つ一人の人間なのだということが、じわじわと思い知らされる。 「経営者の胸の内」を知りたい人にとっては、こんなにリアルなバイブルはないかも。 そしてこの本の面白さは、解説にもあるとおり、日本の官僚・国際石油資本・国岡商店それぞれの倫理の絡み合い。戦争や戦後復興の裏側を石油の視点から見る面白さがあった。
Posted by
2013年本屋大賞受賞作品 以前に読んだ「永遠の0」と似ているのだが、また一味違う読後感。 この作品も自分が今まで読んだ本の中で最上級の作品だと感じている。 出光の創始者である出光佐三さんがモデル。史実とフィクションが組み込まれながらの作品で凄く読み応えのある作品だった。 国岡...
2013年本屋大賞受賞作品 以前に読んだ「永遠の0」と似ているのだが、また一味違う読後感。 この作品も自分が今まで読んだ本の中で最上級の作品だと感じている。 出光の創始者である出光佐三さんがモデル。史実とフィクションが組み込まれながらの作品で凄く読み応えのある作品だった。 国岡鐵造の日本男子としての格好よさが終¹始作品に溢れている。その根底にあるのは人間尊重の精神。強く愛が含まれている。 こんな男になりたい、目指したい、なってみせたいと作中何回思った事か… 感想を書こうと思えば作中の様々な局面で幾らでも書けそうだが、つまるところはやはりどの場面でも「愛」だろうと感じる。 なかでも日田重太郎とのエピソードが最高に胸を打つ。友情とも愛情とも仲間ともなんとなく違い、精神上の繋がりという感じの関係性は言葉では言い表せない。そんな間柄の人は自分にはいない。 素直に羨ましかった。 作品とは違うが読後二人を調べてみれば年老いた日田さんが和装で椅子に座り、その後ろからスーツ姿の年老いた出光さんが日田さんの両肩から両手をまわしている写真を発見した。二人の少年のような笑顔で胸がいっぱいになった。 なんという写真だろうかと胸がつまる。 最後「仙厓和尚」の「双鶴画賛」に看取られて鐵造は息を引き取る。戦後生き抜く為に一度手放したが再び戻ってきた絵。 一方の鶴は国岡自身だろう、もう一方はと考えた。色濃い国岡の人生の中で当てはまる人物は幾らでもいる。それもそうだろうとも思うが、そのもう一方の鶴は日本という国にも感じられる。そうして考えてみると国岡だったはずの鶴は今を生きている自分たち日本人に向けている未来になっているのでは?とも感じられた。 士魂商才、自分も飲食店の店主として忘れないように、また何度でも読んでいこうと決意している。
Posted by