海賊とよばれた男(下) の商品レビュー
この物語はモデルがいるのだから殆どが実際にあったことなのだろう、とても信じられない。これほどの男がいたとは、、、まあ成功譚なのだからどこかの難関で失敗していれば描かれなかったと考えれば不思議はないかもだが。 すべての難局でポリシーを貫き通すというところが凄い。 文庫本は堺屋太一氏...
この物語はモデルがいるのだから殆どが実際にあったことなのだろう、とても信じられない。これほどの男がいたとは、、、まあ成功譚なのだからどこかの難関で失敗していれば描かれなかったと考えれば不思議はないかもだが。 すべての難局でポリシーを貫き通すというところが凄い。 文庫本は堺屋太一氏が解説をかいているが完全に蛇足。ないほうがよい。とおもうが。
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国岡商店を築き上げた人物の一代記。 日章丸事件は痛快。世界の石油を牛耳るメジャーに一泡ふかせたのだから。 メジャーも当時の力はなく、国岡商店のモデルとなった会社も今は上場している。隔世の感はあるものの、鐡造の精神は生きているものの思いたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ノンフィクション小説、(ある程度脚色が加えられているにしても)こんな人たちが実在した、というところに感動する。自社を生かしたまま営んでいくにはどうすればよいのか、自社にとって最も利益が得られる選択は…という迷いは、鐡造に見られない。 国のための、国民のための最善の選択に尽くす。 資本主義の民間企業というと、どうしても「利益至上主義」のイメージが纏わりついてしまうが、国岡商店は気持ちがよいほど即断即決で、「人間尊重」という一貫した姿勢をもって判断を下す。 世界を動かすのは、金ではなく、科学ではなく、産業革命でなく、、、人である!と心奮い立たせられるお話。
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戦争からの復興。ちょうど、お盆の今の時期に読むと、より深く、なにかを考えさせられる。そんな気がする。 いかにして、日本を考えて行動していたか。まぁ、脚色があるにせよ、かなり面白い本だと思う。 永遠の0に現される戦争は、忘れてはいけないが、百田作品では、個人的に、こちらの作品の方を...
戦争からの復興。ちょうど、お盆の今の時期に読むと、より深く、なにかを考えさせられる。そんな気がする。 いかにして、日本を考えて行動していたか。まぁ、脚色があるにせよ、かなり面白い本だと思う。 永遠の0に現される戦争は、忘れてはいけないが、百田作品では、個人的に、こちらの作品の方を皆さんにお薦めしたい。と、感じた。
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いわゆる日章丸事件を核にして石油販売業の成功を目指す主人公の奮闘を綴った下巻。コーポレートガバナンスだのコミットメントだの用語ばかりが氾濫する今にあっては本著の描いた時代との隔たりを感ぜずに置かないが、信念に依って真摯に行動する主人公の姿はあまりにも力強く雄弁だ。
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面白かったです。上に立つ人、先頭を走る人とは、と言うことを考えさせられます。ただ少々事がしつこい感じで、さらに何でそれが改善されてのか、良い方向に解決したのかがわからず、人望、雰囲気で終わってるのご残念でした。
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そして時は戦後復興から朝鮮特需、オイルショックへ。当時は石油を制する者が国を世界を制すると言えたのだろう。でも、これからは? 石油は無尽蔵の資源では無いですよね。日本人としてだけで無く、地球人としてこれからの資源や世界を考える時が来てるんですよきっと。
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石油という資源が戦前から戦後にかけてどのような形で世界を支配していたかがざっくりと勉強できたような気がしました。 この話にはモデルがあるのだろうと思いつつ、こんな会社聞いたこともないと思っていましたが、あの会社だったのかと最後まで読んでわかりました。 熱い話でした。そんな状況で働...
石油という資源が戦前から戦後にかけてどのような形で世界を支配していたかがざっくりと勉強できたような気がしました。 この話にはモデルがあるのだろうと思いつつ、こんな会社聞いたこともないと思っていましたが、あの会社だったのかと最後まで読んでわかりました。 熱い話でした。そんな状況で働くことにあこがれを感じるとともにそれはそれで非情な覚悟がいることだと思いました。 非常に面白かったです。勉強になりました。
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・民間の立場で戦前・戦中・戦後のストーリーを知ることができた。 ・今なおつづくエネルギー覇権が世界・日本の秩序に大きな影響を与えること。 ・主人公・国岡鐡造のワンマンともいえるリーダーシップに従業員が惹かれ、読者が惹かれたのは常に言葉の中に「何のため」の大義があったから。 ・仕事...
・民間の立場で戦前・戦中・戦後のストーリーを知ることができた。 ・今なおつづくエネルギー覇権が世界・日本の秩序に大きな影響を与えること。 ・主人公・国岡鐡造のワンマンともいえるリーダーシップに従業員が惹かれ、読者が惹かれたのは常に言葉の中に「何のため」の大義があったから。 ・仕事観、歴史館、平和観をみなおすよい契機となった。
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出光興産の創業者をモデルに描いた伝記は迫力あり、企業人としては身が引き締まる思いがする。評判通りの傑作。 しかし一方で、物語のあちこちに現れる古い大和魂美化のメッセージにどこかしら危ういものを感じる。
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