海賊とよばれた男(下) の商品レビュー
伝記なのか創作なのか 素直にすごいと思えない自分はこのような生き方は出来ない したいとも思えない でもすごい人だということはわかった
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いよいよクライマックス。イランからの原油積み出しです。 様々な障害(政府の規制)を乗り越える過程は文字通り「手に汗を握る」、ことに。 エンタテイメントとして申し分ないのですが、作者にはちょっと違うものを期待してしまいます。
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海賊とよばれた男(上)(下) 朝10時から図書館に籠り15時まで息をつめて一気に読みました。 約1年前にこの本を読みたいとおもったあとに、先に世に出ている、出光興産関係の多くの本や本人の語録などを読み切りやっと最後にこの本を読めました。 今現在胸の内は感動でいっぱいです。
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初百田尚樹。作風は、映像的だ。セリフ、表情、解説等々。さらりと読める。いつも、そうではない、本らしいというか、説明や解説が多く、セリフがチラチラとしか出てこないものを読む傾向にあるためか、表面的な印象を受けてしまう。主人公の果敢な決断はかっこいいと思うし、それをとりまく国岡店員達...
初百田尚樹。作風は、映像的だ。セリフ、表情、解説等々。さらりと読める。いつも、そうではない、本らしいというか、説明や解説が多く、セリフがチラチラとしか出てこないものを読む傾向にあるためか、表面的な印象を受けてしまう。主人公の果敢な決断はかっこいいと思うし、それをとりまく国岡店員達の有能さも凄いなあと思うのだけど、感動は浅かった。また、子供ができないからという理由で奥さんが去り、主人公は後妻を娶るが、そんなに円満に全てが上手くいくなんて信じがたい。このような部分を含め、登場人物の辛さがいまいち心に響かないと思った。
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自分のこと、自分の身内のことだけじゃなく、日本のことを思って、実際に行動をおこすのがすごい人だと思いました。 実在の人なのかぁ・・。 2014-07
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敗戦ですべてを失った日本.その中で国内復興と外資の支配からの脱却を目指し一人の男が立ち上がった.石油会社「国岡商店」の店主,異端児の国岡鉄造.石油を武器に世界と戦う.とても面白かった.世界を震撼させ他に類をみない豪傑.ただの歴史・経済小説ではない手に汗握るスリリングなストーリ,逆...
敗戦ですべてを失った日本.その中で国内復興と外資の支配からの脱却を目指し一人の男が立ち上がった.石油会社「国岡商店」の店主,異端児の国岡鉄造.石油を武器に世界と戦う.とても面白かった.世界を震撼させ他に類をみない豪傑.ただの歴史・経済小説ではない手に汗握るスリリングなストーリ,逆境を力に変える信念をもつ日本人の強さと魅力満載の一冊でした.おススメします.
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今は車に乗っていないけど、乗っている頃はガソリンは出光のスタンドで入れていたな。大昔に家の近くのスタンドが出光で亡くなった父がよく使っていたからだけの理由なのだけど、何となく出光に対する印象は悪くない。 「題名のない音楽会」をずっと提供していて、途中にコマーシャルがないのも昔から...
今は車に乗っていないけど、乗っている頃はガソリンは出光のスタンドで入れていたな。大昔に家の近くのスタンドが出光で亡くなった父がよく使っていたからだけの理由なのだけど、何となく出光に対する印象は悪くない。 「題名のない音楽会」をずっと提供していて、途中にコマーシャルがないのも昔からだけど、これもいいよね。 新幹線に乗って帰省する度、徳山の製油所(今はもう原油処理はやっていないらしいけど)の横を通るけど、線路の横を走るグリーンベルトとその向うの工場群、そのまた向うの周防灘という景色は、確かに長い車中の清涼剤だと思う。 普段何気なく感じたり思っていることだけど、その根底に、こんなドラマがあったとは。 戦後、GHQに蹂躙され、大手国内会社が外資の軍門に下る中で、唯一、我が道を貫いた国岡商店。国際石油メジャー&大英帝国に対して堂々と渡り合い、世界をあっと言わせた「日章丸」事件を中心に物語は続く。 それにしてもまあ、戦後、国内外の経済の中で石油を巡って色んなヤマ場があり、国民も苦しかったと思うけど、国岡商店にはそれ以上に切り抜けなければならない危機があり、それでもなお、強固な信念と周到な準備と義を持った人の登場で切り抜けていったわけだ。 長く続く企業にはそれぞれに歴史があり、一度や二度は会社が倒れそうな危機もあった筈で、それを社員全員の努力でくぐり抜けて来たものと思うけれど、とりわけ、この経営者の特異な経営哲学と、それに応えた社員の頑張りには敬意を表したい。あっぱれ!
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明治の日本人は最高だ。 自分の利益のためではなく、日本のために戦った。 こういう日本人がいなければ、今も日本の商工業は、欧米に牛耳られていたかも知れない。
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戦後の苦境を乗り切った国岡鐵造は、日本を蹂躙する国際石油カルテルを打ち砕くため、英国海軍を敵に回し、イランへタンカーを派遣するという乾坤一擲の勝負に出る。 「日章丸事件」をもとに、国岡鐵造の闘いの人生が描かれていますが、自分が生まれる前のことで、このような事実や闘いがあった...
戦後の苦境を乗り切った国岡鐵造は、日本を蹂躙する国際石油カルテルを打ち砕くため、英国海軍を敵に回し、イランへタンカーを派遣するという乾坤一擲の勝負に出る。 「日章丸事件」をもとに、国岡鐵造の闘いの人生が描かれていますが、自分が生まれる前のことで、このような事実や闘いがあったことを全く知りませんでした。 自分の人生に時間的にかなり近い歴史小説と言っていい作品だけに、自分が生まれる少し前にこのような時代があったのだと改めて昭和の時代について考えさせられました。 あの高度成長時代という経済が活性化した時代に自分の会社だけでなく、日本の経済はもちろん、日本人としての生き方まで考えて闘い抜いた男の生き様が、読んでいる1ページ1ページに描かれ、熱い魂が伝わってくるかのようでした。 また、彼の存在はもちろん、国岡店員が彼の考えと共鳴して、まさに粉骨砕身の働きをしていく一人一人の存在が日本人の素晴らしい生き方のように感じました。 一人一人の生き方、それを結び付ける人とのつながりこそ、これからも日本人の忘れてはいけない心だと思いました。
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国岡の生き方、国岡商店の社風は、現代では合わないと思う人も多いのではないでしょうか。社員は一人で他社の何倍も働き、トップは典型的な社長のワンマンで言いたいことを言い放題。明治から昭和にかけての「追いつけ追い越せ」の時代の象徴とも言えます。 しかし、この国岡商店の社風、国岡鐡造の...
国岡の生き方、国岡商店の社風は、現代では合わないと思う人も多いのではないでしょうか。社員は一人で他社の何倍も働き、トップは典型的な社長のワンマンで言いたいことを言い放題。明治から昭和にかけての「追いつけ追い越せ」の時代の象徴とも言えます。 しかし、この国岡商店の社風、国岡鐡造の生き方は、そのことだけで切って捨てることは出来ないと思います。人間尊重。出来の悪い社員をいかに教育するか。生産者と消費者が互いに徳をするのが正しい商売の在り方。そして、目先の利益よりも将来の利益、日本全体の利益を追求すること。 自らの理念と哲学を曲げることなく突き進む鐡造と、それに魅せられ鐡造の下で懸命に働く社員たちがひたすら描かれる本書。閉そく感が漂う現代日本社会に必要なのは、この本に登場する人物たちが持ち合わせる情熱や破天荒さだったりするのかもしれません。
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