海賊とよばれた男(下) の商品レビュー
小学生の時担任の先生から「出光興産は唯一の純日本資本の石油会社なんだよ」と教えられたが、この本を読んでその先生が語りたかった、出光興産の偉大さをようやく理解した。 人間尊重、人を信用する経営理念に、今日の経営悪化で人を削減する企業は大いに見習ってほしいものです。 株式上場されたら...
小学生の時担任の先生から「出光興産は唯一の純日本資本の石油会社なんだよ」と教えられたが、この本を読んでその先生が語りたかった、出光興産の偉大さをようやく理解した。 人間尊重、人を信用する経営理念に、今日の経営悪化で人を削減する企業は大いに見習ってほしいものです。 株式上場されたら出来得ないことなのかもしれないですけどね。 出光氏の関連書籍を読みたくなりました。この人なくして戦後日本の発展的歴史はなかったでしょうね。 作者の緻密な調査により出光氏の誉れ高い生涯が鮮やかに描かれ、面白い読み物以上に日本人の勇気を奮い起こしてくれそうな、意義ある小説です。
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敵は7人の魔女、待ち構えるのは英国海軍。ホルムズ海峡を突破せよ! 戦後、国際カルテル「セブン•シスターズ」に蹂躙される日本。内外の敵に包囲され窮地に陥った鐡造は乾坤一擲の勝負に出る。それは大英帝国に経済封鎖されたイランにタンカーを派遣すること。 世界が驚倒した「日章丸事件」の真実...
敵は7人の魔女、待ち構えるのは英国海軍。ホルムズ海峡を突破せよ! 戦後、国際カルテル「セブン•シスターズ」に蹂躙される日本。内外の敵に包囲され窮地に陥った鐡造は乾坤一擲の勝負に出る。それは大英帝国に経済封鎖されたイランにタンカーを派遣すること。 世界が驚倒した「日章丸事件」の真実。 著書のモデルが出光興産であり、国岡鐡造が出光佐三氏であることを解説で知った。 実在の人物がモデルになっていることに驚き、またこの人物が明治昭和の時代ではかなり浮いたであろうことが容易に想像できた。 生涯に渡り鐡造は一貫して自分の信念を貫き、それが自分が儲けるためでなく、もっと大きい日本の在り方のためであることに鐡造の懐の深さを知った。 人を信じ、人のための商売をする。本来あるべき姿であることはわかるがそれを導けるリーダーが今の世の中にどのくらいいるだろうか。ここにフォロワーシップを学んだ。
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読むタイミングを逃し、今更・・・と思っていた所で文庫化。「海賊と呼ばれた男」(下)です。 ハッキリ言って、「永遠のゼロ」を超えてる。(と思います。) 出光佐三がモデルで、小説内の国岡商会=出光興産と言うことは、知られていますが、どこがフィクションでどこがノンフィクション? ...
読むタイミングを逃し、今更・・・と思っていた所で文庫化。「海賊と呼ばれた男」(下)です。 ハッキリ言って、「永遠のゼロ」を超えてる。(と思います。) 出光佐三がモデルで、小説内の国岡商会=出光興産と言うことは、知られていますが、どこがフィクションでどこがノンフィクション? どこを取っても、これが現実とは思えない暴れっぷりです。 「永遠のゼロ」でようやく、太平洋戦争の時系列が整理できた私は、この本でまた戦後の復興を勉強しました。 本当に面白い「泣ける教科書」です。
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出光興産創業者である出光佐三氏をモデルとした小説。彼の生き様・人生観が数々のエピソードとともに伝わってくる。日本人としての強みである団結力や信念に基づく突破力というものを感じることができた。明治・大正の維新後の時代と戦中・戦後を逞しく生き抜き・大きく成長した日本人のパワーをこの時...
出光興産創業者である出光佐三氏をモデルとした小説。彼の生き様・人生観が数々のエピソードとともに伝わってくる。日本人としての強みである団結力や信念に基づく突破力というものを感じることができた。明治・大正の維新後の時代と戦中・戦後を逞しく生き抜き・大きく成長した日本人のパワーをこの時代にも活かすことができないか考えさせられた。読み始めたら止まらなくなった感動の小説。
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出光興産を起ち上げた出光佐三を題材にした物語。熱血・勇猛・聡明で確固たる理念を持っていた人なんだなと思った。その中でも「人間尊重」というワードは特に印象に残る。動機として「自分の目標のため」に「信頼する相手のため」がプラスされればモチベーションを最高潮に持っていけるのではないか。...
出光興産を起ち上げた出光佐三を題材にした物語。熱血・勇猛・聡明で確固たる理念を持っていた人なんだなと思った。その中でも「人間尊重」というワードは特に印象に残る。動機として「自分の目標のため」に「信頼する相手のため」がプラスされればモチベーションを最高潮に持っていけるのではないか。話に出てくる国岡商店はまさにそんな状態に思えた。 とにかく話は面白いし、下巻のイランにタンカーを運ぶ場面は胸が熱くなるし、なるほどこれは話題になるなと思った。
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実在の人物をモデルに戦前戦中戦後と昭和を生き抜いた国岡商店の店主・国岡鐵造の生涯を実際の記録と合わせた小説下巻。多少長いが読みやすく、オススメ
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日本人でよかったと思える作品。 日本の戦後復興と、出光興産の発展に尽力してきた方々に尊敬の念を感じ得ない。 主人公の会社に対する考え方は、今の社会との解離に羨ましくも感じるが、 逆に今の社会にあのままの国岡商店があれば、ブラック企業だとかの非難が集まるのかなーと。 小説として...
日本人でよかったと思える作品。 日本の戦後復興と、出光興産の発展に尽力してきた方々に尊敬の念を感じ得ない。 主人公の会社に対する考え方は、今の社会との解離に羨ましくも感じるが、 逆に今の社会にあのままの国岡商店があれば、ブラック企業だとかの非難が集まるのかなーと。 小説としては、爽快感ある作品でサクサク読める。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
国岡商店の人間は男前な性格の人間ばかりだなあ。 こんな人ばかりならどんなことが起ころうがなんとか切り抜けられると思う。。 3章の日章丸事件が解決した位がクライマックスかな。 4章以降は余分かな。。。 ラスト近くに地元近くの地名の由来がでてきて思わず(・∀・)ニヤニヤ (今は出光関係ない場所になってるけどね)
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話の展開はやはり噂通り面白い。どれだけ史実に基づいているのだろうか? 社主も含め商店の従業員が全員誠実で一生懸命社、日本につくす理想的な人物として描かれていること、石油業界や役人がほとんど理想的な悪役として描かれ、単純な勧善懲悪風になっていることに少し違和感がある。
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