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東京プリズン の商品レビュー

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72件のお客様レビュー

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    5

  2. 4つ

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  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

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2020/08/15

評価が低いのは、わかる。たしかに読みづらい。パラレルワールド的な展開で進むから追いにくい。高校で読んだ時は離脱してしまった。 ただ、内容は本当に面白いです。 もしダメそうだったら後半三分の一だけ読むっていう御法度を犯してもいいのではないでしょうか。核になることが書かれてます。そ...

評価が低いのは、わかる。たしかに読みづらい。パラレルワールド的な展開で進むから追いにくい。高校で読んだ時は離脱してしまった。 ただ、内容は本当に面白いです。 もしダメそうだったら後半三分の一だけ読むっていう御法度を犯してもいいのではないでしょうか。核になることが書かれてます。そこだけでも読む価値あると思います。 輔弼というのがどこまでの責任を負う行為なのか。宗教とはなんなのか。私が学習した歴史と削ぎ落とされた歴史はどう混在しながら存在するのか。完全に思想に依存する話ではありますが、自分自身でこれら説明できる範疇になかったので、再考する良い機会になりました。

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2020/06/28

読み切らなかった…。途中でギブアップ。とにかくクセが強すぎる。すごく面白いテーマなのに、途中途中で頻繁に登場してくる、純文学を模したような思考の散文が本当にしんどかった。何度も飛ばしては読み、諦め、でもこの物語の中心である東京裁判についてのディベートまで読みたくって、でも結局だめ...

読み切らなかった…。途中でギブアップ。とにかくクセが強すぎる。すごく面白いテーマなのに、途中途中で頻繁に登場してくる、純文学を模したような思考の散文が本当にしんどかった。何度も飛ばしては読み、諦め、でもこの物語の中心である東京裁判についてのディベートまで読みたくって、でも結局だめ。生理的に受け付けられない類の散文。嫌いでした。これを読めない性分の自分にもがっかり。

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2020/05/18
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 前半は天皇と日本国民の関係などを夢や幻想で比喩として表している部分が多く、読み進めるのがとても辛かったです。  後半は三島由紀夫の小説が引用されていることに象徴されるように、右翼的な(親米ではない)目線で物語は展開されていきます。東京裁判であまりにも不当に日本を裁いたアメリカへの批判はもちろん、戦後そのアメリカに何の反発も持たずに憧れすら抱いている日本人を痛烈に批判している様は見事です。  しかし総合すると、前半や後半にもたびたび出てくる夢や幻想の部分が私にはどうしても合わず、このような評価となりました。それがなければ星4つでした。

Posted byブクログ

2020/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

某薬局の名前が出てくるので読もうと思ったんだが、さっぱり意味不明。なんとか読み終えたけどなにも理解出来なかった。残念。

Posted byブクログ

2020/03/18

天皇とはどういう存在か。 日本人目線と、アメリカ目線で考えさせられる。 是非日本の学校でもこの題材でディベートしたら面白いと思う。 なぜなら現代の日本人はあまり天皇について深く考えることを避けているように思います。

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2019/12/21

著者初読み。 ブクログでのレビューが気になって、読んでみた。 レビューの評価もいまいちだったが、題材が東京裁判だったので、どうしても読みたくなった。 結果… とてつもなく、がっかり。 哲学的な表現を意識しているのかもしれないが、9割が妄想。270ページにして、やっと東京裁判の話に...

著者初読み。 ブクログでのレビューが気になって、読んでみた。 レビューの評価もいまいちだったが、題材が東京裁判だったので、どうしても読みたくなった。 結果… とてつもなく、がっかり。 哲学的な表現を意識しているのかもしれないが、9割が妄想。270ページにして、やっと東京裁判の話になったかと思えば、また妄想シーンに戻る。 最終章でディベートの形で、戦争責任が天皇陛下にあるか?と言うところに切り込むが、いかんせん話が中途半端。 何故、アメリカに留学して、その先で日本人が天皇陛下の戦争責任を問われる設定が必要だったのか?日本の文化では決して議論する場がないから、そのような設定をしたのであれば、もっと突っ込むべき。 平成が終わり、戦争も遠ざかり、戦争の真実を語れる人がいなくなる一方、天皇自らが戦争を語る時代になった。 今でもおめでたい場で「天皇陛下、万歳」と言う風潮は、戦争経験者にはどう映るのだろうか? わざわざ東日本大震災を盛り込むぐらいならば、もっと戦争に対する日本人の本音を盛り込んで欲しかった。 最後まで読んでも、全く理解出来なかったのが、本当に残念。

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2019/11/23

物語の途中に唐突に入ってくる空想なのか夢のシーンにまったくついていけない。結果、物語の構造が理解出来ず、途中挫折。無念。

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2019/11/22

戦後に生まれ、戦争のことを知らないまま、アメリカに留学した、高校生のマリの物語。 アメリカン・ガヴァメントという授業で、天皇の戦争責任について、進級をかけディベートすることになる…という話は、この本が話題になった頃に知った。 複雑な物語で、どう言っていいかわからない。 たった...

戦後に生まれ、戦争のことを知らないまま、アメリカに留学した、高校生のマリの物語。 アメリカン・ガヴァメントという授業で、天皇の戦争責任について、進級をかけディベートすることになる…という話は、この本が話題になった頃に知った。 複雑な物語で、どう言っていいかわからない。 たった一人で、カルチャーショックの中、母を国際電話で呼ぶ。 その回路が、2010年前後の、現在のマリに繋がり、二人は母子を演じながら会話する。 二人のマリは、両親の戦中、戦後を追い、バブル前後の自分たちも振り返る。 こういう、日本の近代史を見返していく部分がある。 その一方で、マリが留学中に地雷を踏むような形でアメリカ人の禁忌に触れていくところも描かれる。 ベトナム戦争と、神のこと。 もはやアメリカ人の思考停止に、マリと一緒に、フラストレーションをためてしまう。 ベトナムの二重双生児や、ヘラジカの姿にもなる「大君」の幻が、マリを揺り動かす。 母親と現代のマリが交錯することで、既に私たるものが何だかわからなくなるカオスが生まれていく。 そこに、これらの幻影だ。 もう、この小説がどんな結末を迎えるのか、さっぱりわからず、迷走するかのような気分。 しかし、このカオスの中、ディベートをしながら、マリはほとんどシャーマンのように、生身の体を持ちながら神でもある、大君にして人々そのものでもある、矛盾に満ちた「天皇」というものを理解する。 なるほど、カオスは周到に用意されたものであったか、と遅ればせながら気づく。 不思議なことに、読者として、大君を語るマリにカタルシスを感じてしまうのだ。 二度とは読めない、読まない小説だと思うが、衝撃的だった。

Posted byブクログ

2019/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

複雑。 いろいろ思うところはあるし、考えるネタは提供されるが、夢のような部分が長く、そこが個人的には共感し難く、読むことも苦痛に近かった。 そこを越えて、天皇の戦争責任に関するディベートのところは示唆に富み、なるほど、と思わされるところも多く、あらためて考えてみたいと思わせられた。戦後の日本人が「女」になったとの分析は、特になるほどと思わされた。妙に納得できた。媚びなのだな、と。 母親とのくだりや、幻想の場面よりも、ここに集中してくれれば良いのにと思ったが、作者にはこだわりの部分なのだろうな。

Posted byブクログ

2019/08/06

どこからが現実部分なのかわからない、ふわふわとした作品。この小説を読むまで、A級戦犯の意味も知らなかったことに気がついた。

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