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東京プリズン の商品レビュー

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73件のお客様レビュー

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2018/09/21

「東京プリズン」赤坂真理著、河出文庫、2014.07.20 534p ¥994 C0193 (2018.09.21読了)(2018.01.11購入)(2015.08.30/11刷) 【目次】 第一章 十五歳、アメリカ最果ての町にて 第二章 謎のザ・ロッジ 第三章 マッジ・ホール...

「東京プリズン」赤坂真理著、河出文庫、2014.07.20 534p ¥994 C0193 (2018.09.21読了)(2018.01.11購入)(2015.08.30/11刷) 【目次】 第一章 十五歳、アメリカ最果ての町にて 第二章 謎のザ・ロッジ 第三章 マッジ・ホールに潜入せよ 第四章 ピーブルの秘密 第五章 米軍の谷、贄の大君 第六章 十六歳、敗北を抱きしめて 第七章 世界曼荼羅に死の歌を 最終章 十六歳、私の東京裁判 解説 小説にはこんなこともできるのか  池澤夏樹 ☆関連図書(既読) 「秘録 東京裁判」清瀬一郎著、読売新聞社、1967.. 「東京裁判(上)」児島襄著、中公新書、1971.03.25 「東京裁判(下)」児島襄著、中公新書、1971.04.25 「パール判事の日本無罪論」田中正明著、小学館文庫、2001.11.01 「日本無罪論 真理の裁き」パール著・田中正明訳、太平洋出版社、1952.05.03 「パル判事」中里成章著、岩波新書、2011.02.18 「落日燃ゆ」城山三郎著、新潮文庫、1986.11.25 (「BOOK」データベースより)amazon 日本の学校になじめずアメリカの高校に留学したマリ。だが今度は文化の違いに悩まされ、落ちこぼれる。そんなマリに、進級をかけたディベートが課される。それは日本人を代表して「天皇の戦争責任」について弁明するというものだった。16歳の少女がたった一人で挑んだ現代の「東京裁判」を描き、今なお続く日本の「戦後」に迫る、毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞、紫式部文学賞受賞作!

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2018/07/07

自分には合わない。現実と妄想あるいは夢の中を行き来しているのだと思うが、区別が全くつかず話が理解できなかった。クライマックはディベートの場面でそこに向かって話が進んでいるのだろうが、作者が何を訴えたかったのも理解できなかった。 多くの人は「東京裁判」を描いている作品と捉えている...

自分には合わない。現実と妄想あるいは夢の中を行き来しているのだと思うが、区別が全くつかず話が理解できなかった。クライマックはディベートの場面でそこに向かって話が進んでいるのだろうが、作者が何を訴えたかったのも理解できなかった。 多くの人は「東京裁判」を描いている作品と捉えているようだが、本作の主題は、自分には日本人のイメージにはないアメリカを描いているように感じた。その歴史的な経緯も含め。 本書は沢山の賞を受け絶賛されている。確かに、私も作中のマリと同じで、意識的にか無自覚かも分からないが、天皇の戦争責任などということは深く考えたこともなかった。そう言う意味では、一石を投じた作品ではあるのだろう。

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2018/06/16

こんな面白くない、酔っ払いの夢みたいな作品は全くもって初めてです。毎日出版も司馬遼太郎も紫式部も、なんでこんな空っぽのぐちゃぐちゃの作品に賞をあげたのか?それがいちばんの謎です。 賞がいっぱいついていて、いつかそのうちに面白くなるんだ!と信じながらダラダラ最後まで読んでしまった...

こんな面白くない、酔っ払いの夢みたいな作品は全くもって初めてです。毎日出版も司馬遼太郎も紫式部も、なんでこんな空っぽのぐちゃぐちゃの作品に賞をあげたのか?それがいちばんの謎です。 賞がいっぱいついていて、いつかそのうちに面白くなるんだ!と信じながらダラダラ最後まで読んでしまった⤵︎せっかくの楽しい読書時間、ダメだと思ったら途中でやめるのも一法ですねぇ。

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2017/06/15

― 途中放棄。東京裁判などに関して事実メインで書かれているのかと思ったら、かなりの部分が文学的で、自分には合わず、読み進められなかった。

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2016/10/28

思っていたより難解な文章。読みすすむと作者の妄想に付き合わされている感じがしてくる。挫折せず読みきったが、東京裁判などに興味ある人にとってみればあまり新鮮味がない、ちょっと期待はずれであった。小説としては斬新さを感じた。

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2016/03/31

ちょうど1Q84を読んでる時にリトルピープルが出てきたので、腰を抜かすほど驚いた。有名なのか、リトルピープル。東京裁判の話なのだがちょっとファンタジー仕立て。こんなにページ数はいらないような。

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2016/01/09

昨今、戦後70年というフレーズをよく耳にしますが、そのような年月を経ても正面切って取り上げられない日本人にとってタブーとも言えるテーマ、「天皇の戦争責任」をこの小説は取り上げています。この小説は、作者の赤坂さんの体験を下地にして書かれたものだろうと思うのですが、15歳でアメリカに...

昨今、戦後70年というフレーズをよく耳にしますが、そのような年月を経ても正面切って取り上げられない日本人にとってタブーとも言えるテーマ、「天皇の戦争責任」をこの小説は取り上げています。この小説は、作者の赤坂さんの体験を下地にして書かれたものだろうと思うのですが、15歳でアメリカに留学して受けたディベートの授業を軸にした私の天皇論がダイナミックに展開されています。読む前は、史実に基づいた家の系譜だろうと見当をつけていたのですが、様相は違ってファンタジックな雰囲気もまとった物語に仕上がっています。期待は外れたものの、これはこれで、読ませる内容でした。 A級戦犯を裁いたという東京裁判で母が通訳していたと言う秘密は少女を虜にして過去と現在を行き来します。 殆どの日本人が知らない近代の歴史、第二次世界大戦開始の経緯や敗戦後のこの国の成り立ちは確かに計ったかのように、社会科の授業で習わずに尻切れとんぼのように終わり、それを意識下に置いたまま見ないふりをして過ごしています。15歳だったマリも東京裁判を取り上げたディベートで自国では知り得なかった敗戦国の辿った経緯を知ることになります。少女時代に経験した異国の地での歴史と文化の違いからくる戸惑い、そこでの血生臭い狩猟体験。捕らえたヘラジカの生命が紡ぐもの。そして直面した天皇と言う存在に対する問いは、太古から連綿と紡いできたであろう民族の血脈を意識することになったのでした。 戦争とは何か。敗戦国であった日本が辿った道、アメリカと日本の関係にしても従属的な関係のままで、原子爆弾を落としたことなどのアメリカの責任はどうなっているのだろうか‥と漠然と思ってもそのままになっていました。蓋をして置き去りにされてきた戦争の責任問題。その時の両国の関係性が今だに続くのだろうと思うこともしばしばでした。

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2015/12/03

母事情で一人アメリカのホストファミリーの元で暮らすこととなった主人公の少女。学校の課題で日本のことを発表する事になり「東京裁判」を調べる話。 過去と現在、現実と空想が行ったり来たりしてふわふわした話。私のための意味を見いだせない文章が続き、題材は興味が合ったのだが、全部読めなか...

母事情で一人アメリカのホストファミリーの元で暮らすこととなった主人公の少女。学校の課題で日本のことを発表する事になり「東京裁判」を調べる話。 過去と現在、現実と空想が行ったり来たりしてふわふわした話。私のための意味を見いだせない文章が続き、題材は興味が合ったのだが、全部読めなかったな。何故こんなに長い文章が必要だったのだろうか?

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2015/11/06

なかなか理解が難しい作品であったが、終盤のディベート最終弁論が良かった。天皇の想いが活字になって蘇ってきたように感じた。 キリストと天皇の対比も面白い視点だった。アメリカという国の不合理さもわかる気がした。 作品中でも指摘があるように太平洋戦争とそこに至る歴史を本当に教えられてい...

なかなか理解が難しい作品であったが、終盤のディベート最終弁論が良かった。天皇の想いが活字になって蘇ってきたように感じた。 キリストと天皇の対比も面白い視点だった。アメリカという国の不合理さもわかる気がした。 作品中でも指摘があるように太平洋戦争とそこに至る歴史を本当に教えられていない。歴史認識が叫ばれる昨今、他国も含めて理解しなければならないと思う。

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2015/11/28

 留学先のアメリカメイン州の小さな町で、日本人を代表してマリは「天皇の戦争責任」について弁明することになる。アメリカ国民がイメージしている天皇ヒロヒトとドイツの独裁者ヒトラーの違いが分からない。日本国民にしてもまた、天皇を語ることを良しとしない風があり、その起源は神話に頼らざる負...

 留学先のアメリカメイン州の小さな町で、日本人を代表してマリは「天皇の戦争責任」について弁明することになる。アメリカ国民がイメージしている天皇ヒロヒトとドイツの独裁者ヒトラーの違いが分からない。日本国民にしてもまた、天皇を語ることを良しとしない風があり、その起源は神話に頼らざる負えない。    終戦後、天皇ヒロヒトの責任を日本国民が問わなかったことを奇異に感じているアメリカ国民と、戦後の被災地を巡る天皇ヒロヒトを歓迎した日本人の感情に大きな開きがある。韓国の前大統領が天皇に戦争責任ありとし、日本に謝罪を求めたとニュースに流れたときに、日本人として憤慨を覚えた方は多かったはずである。

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