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東京プリズン の商品レビュー

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73件のお客様レビュー

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2014/07/15

16歳のマリの目を通して、東京裁判、天皇の戦争責任を見つめなおす。テーマに惹かれて買ってみたものの、あまり入り込めなかった。

Posted byブクログ

2014/07/12

母と娘の問題に、娘が中年になって向き合った物語。二人が同じ16歳ごろにそれぞれの形で係わった東京裁判を接点にして、関係を作り直していく。読んでいてすぐ、時空を超える手法だったりテーマが似ていたりするので、村上春樹のねじまき鳥を思いだした。けれど印象はまったく違う。私はこの小説の方...

母と娘の問題に、娘が中年になって向き合った物語。二人が同じ16歳ごろにそれぞれの形で係わった東京裁判を接点にして、関係を作り直していく。読んでいてすぐ、時空を超える手法だったりテーマが似ていたりするので、村上春樹のねじまき鳥を思いだした。けれど印象はまったく違う。私はこの小説の方によりリアリティを感じた。 ただ、天皇制の問題を「母」≒「親」の問題に回収することで、主人公の母娘問題の解決の見通しも暗示してしまおうとするのには多少の違和感を覚える。確かに、作者の力量はすごい。人は母や肉親、多くの人々の思いによって形作られているのだということを、主人公が彼らの声なき声を表現していく過程を通じて描き出し、「個」が持つ責任の意味にまで言及してしまった!けれども、母を知ることで主人公の娘の葛藤も解消に向かうなら、娘だけの「個」はどこにあるのだろうか。語ることができた時点で、娘の「個」は確立したのだろうか。それでは、「個」を減価しすぎてはいないだろうか。 それとも、これは次の物語なのだろうか。次の作品が待ち遠しい。  

Posted byブクログ

2014/07/09

16歳のマリが挑む現代の「東京裁判」とは? 少女の目から今もなおこの国に続く『戦後』の正体に迫り、毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞受賞。読書界の話題を独占し“文学史的事件”とまで呼ばれた名作!

Posted byブクログ