窓から逃げた100歳老人 の商品レビュー
タイトルに惹かれ読み始める。100歳の誕生日に老人ホームから脱走、途中でひょんなキッカケから大金入りのスーツケースを入手し、犯罪組織と警察から追われる。追っ手の追及を結果的には巧みにまきながら、社会からのはみ出し者を仲間に増やしつつ、珍道中が繰り広げられる。この100歳での逃避行...
タイトルに惹かれ読み始める。100歳の誕生日に老人ホームから脱走、途中でひょんなキッカケから大金入りのスーツケースを入手し、犯罪組織と警察から追われる。追っ手の追及を結果的には巧みにまきながら、社会からのはみ出し者を仲間に増やしつつ、珍道中が繰り広げられる。この100歳での逃避行と重ねながら、この主人公の生まれた時から現代までの人生歴が綴られているが、100年の歴史の節目を振り返るように、歴史上の著名人と出来事に絡んでいく。奇想天外、支離滅裂という形容に相応しい面白さ。シドニーシェルダンの超訳に見られた展開の小気味良さと、北杜夫風のまじめにふざけた文章がいい。読み出したら先が気になる秀逸な娯楽小説だ。
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ロッタちゃんやピッピと根っこが同じ!!と読みながらうれしくなってしまった。 やかまし村の子どもたちやピッピを読んだときのあの何とも言えないおもしろさと同じ。道徳の枠からはみ出しても、そんなの全然OKで、人としての肝心なところをぎゅっとつかんで駆け抜ける感じ。あの面白さをこんなふう...
ロッタちゃんやピッピと根っこが同じ!!と読みながらうれしくなってしまった。 やかまし村の子どもたちやピッピを読んだときのあの何とも言えないおもしろさと同じ。道徳の枠からはみ出しても、そんなの全然OKで、人としての肝心なところをぎゅっとつかんで駆け抜ける感じ。あの面白さをこんなふうにこの年齢で味わえるなんて思ってなかったなぁ。 あー、読んでよかった!
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北欧の小説を読むのは久しぶりだ。独特の雰囲気がある。本書は、なんとも淡々とした皮肉に満ちたコメディおよび冒険小説だ。話の筋は、とにかくハチャメチャで、「そんな馬鹿な」と独り言を言いながら読む感じ。こういう小説はイギリス人には受けそう。北欧の人物名に馴染みがないので、登場人物を覚え...
北欧の小説を読むのは久しぶりだ。独特の雰囲気がある。本書は、なんとも淡々とした皮肉に満ちたコメディおよび冒険小説だ。話の筋は、とにかくハチャメチャで、「そんな馬鹿な」と独り言を言いながら読む感じ。こういう小説はイギリス人には受けそう。北欧の人物名に馴染みがないので、登場人物を覚えにくかった。 内容は、100歳の誕生日パーティを企画された老人ホームから、逃げ出した老人の話。100年の人生にあった出来事と、現在の逃亡劇を交互に織り交ぜながら、ストーリーが進行していく。 戦前スウェーデンに生まれた主人公は、学問はないが語学の才能があり、また爆弾を扱えるという特技を持っていた。戦時中にその技術が認められ、世界中の国に重宝がられて旅をする。その過程で歴史的な瞬間にことごとく当事者としてかかわる。一緒に逃亡する仲間を得て、またたまたま大金が転がり込み、大所帯で旅をする。 ドタバタ劇だが、結構笑える場面もある。読むのに意外と時間がかかった。訳者も書いているが、原書ならもっと理解できるジョークがちりばめられているのだと思う。
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100歳の老人が活躍する話、というだけでなく、1905年からの100年間の出来事を絡めたスウェーデン発の大ぼら話。 お目にかかったことのないスケールで、笑えます。 アラン・カールソンは、100歳の誕生日に、老人ホームから脱走します。 気の合わない所長の催す誕生パーティーが面倒に...
100歳の老人が活躍する話、というだけでなく、1905年からの100年間の出来事を絡めたスウェーデン発の大ぼら話。 お目にかかったことのないスケールで、笑えます。 アラン・カールソンは、100歳の誕生日に、老人ホームから脱走します。 気の合わない所長の催す誕生パーティーが面倒になったのだ。 たまたま目の前に現れたスーツケースを出来心で持ち逃げしたら、町のギャング団に追われる羽目に。 その悪い連中もどこか、とぼけているんだけど。 偶然出会った面々と何となく仲間になり、行き当たりばったりに行動するが‥? 湖の畔の農場で、置いて行かれた象を飼っている女性が出てきて、象のソニアまで一緒にいくことになったり。 アランの過去に遡ると、世界を転々とした彼は、なぜか歴史の重要な転換点にその場にいたという。 フランコ将軍、トルーマン大統領、スターリン、毛沢東、ニクソン大統領など各国の首脳と酒を酌み交わし、意気投合。 そこに絡んでくるのも、アインシュタインに間違われて誘拐された弟だとか、その妻が政治で大役を担うようになってしまったりとか。 よく思いつくなというデタラメなエピソードがてんこ盛り。 教育もなく政治に何の関心もないアランが、ひょうひょうと世界を股にかけてしまう。 原爆についてはちょっとブラックユーモアな扱いで、日本人としては微妙なんだけど。 歴史事実をひっくるめて、すべてを笑い飛ばすバイタリティには、感心しました。
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2017.2/4 突拍子も無い老人の行動と、近現代の世界の著名な政治家との綱渡りのような危機一髪が奇想天外でもアホらしくもあり、エンターテイメントとして楽しく読んだ♪人生なるようになるさ!
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こんなに、楽しい展開は久しぶりでした。 100歳の老人がしていることと想像するだけで、迫力が増し、主人公の魅力にどんどん惹きこまれていきます(๑˃̵ᴗ˂̵)1度は読んでほしい作品ですね。
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楽しい。介護とか老いとかじゃなく荒唐無稽な冒険小説。既に映画化され公開も終わっていたなんて。 結局悪人はいなくなってしまった?死んだ二人はかわいそうじゃない?
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前から気になってたけど、ムーミン谷の11月の100歳のおじさんを見てたら、いよいよ読みたくなったので借りてきた。窓から逃げた100歳の老人の道中記。 聖書と昔話の決まり文句を組み合わせると、こんなに素晴らしいギャグになるなんて! p.215 老人一味のブラックコメディな珍道中...
前から気になってたけど、ムーミン谷の11月の100歳のおじさんを見てたら、いよいよ読みたくなったので借りてきた。窓から逃げた100歳の老人の道中記。 聖書と昔話の決まり文句を組み合わせると、こんなに素晴らしいギャグになるなんて! p.215 老人一味のブラックコメディな珍道中と、アランの少年時代から老人ホームに入り死を望むまでのエピソードと、20世紀の歴史の流れをなんとなくつかめる変人動物園が絡み合う人生賛歌。 原作はスウェーデン語か。とりあえず英語版を読みたい。 心の貧しい人びとは幸いである。何事も成りゆき次第なり。 「人は注文通りに死ねるわけではない。」p.403
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久々にこういうテンションの読んだな…、スウェーデン文学なんて翻訳の柳瀬尚紀氏のあとがきでの書いてたけどもそれこそ『長くつ下のピッピ』くらいしか読んでないからかな、でもたしかにジョークとかの雰囲気は似てる気がする…。
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100歳老人の世界史がハチャメチャすぎて面白かった。並行して老人ホームを脱走した現在も痛快でした。文体は読みにくかったけれども。世界史を振り返ってみたくなりました。こんな偉い人達とお友達なんてどんな気分なんでしょう。
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