「自分」の壁 の商品レビュー
「自己」についての意識について考えさせられた。 西欧の「個性」「自己主張」が善とされ、それを日本にも取り入れようと教育や社会で「自分らしさ」が叫ばれているけれど、日本には自己をなくし共同体で生きる文化が根付いているという文化的背景を無視したまま他の文化から来た価値観を取り入れる...
「自己」についての意識について考えさせられた。 西欧の「個性」「自己主張」が善とされ、それを日本にも取り入れようと教育や社会で「自分らしさ」が叫ばれているけれど、日本には自己をなくし共同体で生きる文化が根付いているという文化的背景を無視したまま他の文化から来た価値観を取り入れるのは、一旦ちょっと待ったをかけてもいいのかもしれない。 自然との触れ合いについて何が分かるのかは「やってみればわかる」としか記述されていなかったので気になってしまった。
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自分と自分以外を分ける境界線。 自分の口の中にある唾液は汚いと思わないのに、自分から離れた瞬間、少し汚いと感じてしまう。 その理由が少しわかった気がした
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470 結論、自分というものなんて無いんだって話なんだけど、脳の一部を損傷した人が自分が外界との境が無くなって、液体のような感覚になったって話凄いと思った。いかに自分探しの旅みたいなのが不毛か分かる。
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唾は何故汚いのか?という考えに、なるほどなと感じた。また、よくない教科書の定義も目からウロコでした。
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自分はザ凡人だと理解しながらも個性が大事、何者かにならなければならないと思っていたので、読み終わり肩の力が抜けるような感覚だった。
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哲学書。養老孟司氏の考え方が詰まった本。 臨死体験をすると自我がなくなり世界と一体になる感覚に陥る。とは面白かった。
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本当に失礼なのだけど、私は養老さんのことを胡散臭いおじいさんだと思っていたので、この本をなかなか開けなかったんだけど、いざ読んでみたら自分の考えたこともなかった領域の話をしてもらえて面白かった。 自死の軽視化と「親孝行」についてはすごく共感する部分もあったし、全体を通して、この...
本当に失礼なのだけど、私は養老さんのことを胡散臭いおじいさんだと思っていたので、この本をなかなか開けなかったんだけど、いざ読んでみたら自分の考えたこともなかった領域の話をしてもらえて面白かった。 自死の軽視化と「親孝行」についてはすごく共感する部分もあったし、全体を通して、この先の人生を生きる上でのヒントが多くあった。
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養老さんがこう考えたよっていうのがわかる本。共感できるポイントが見つけられるかどうかで楽しめるかどうかが決まりそう。
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ネット等に溢れる情報にのめり込み、それが自分の考えだと思ってしまう。 無意識にすり変わる。 そして情報過多で矛盾が生じ混乱する、分からない、ということになる。 情報過多や強迫観念、SNSについて、論理的に考えられた。
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解剖学者として培ってきた養老孟司さんなりの意見なので、評価自体は読む人の生き方や信念、思想に左右されてしまうんだろうけど、一つ一つの単元に対する考えを知ることができるというのは、一つの価値だし、そういう点で素晴らしい本だと思った。 特に、自殺者が増えている日本、自分は自分だけのも...
解剖学者として培ってきた養老孟司さんなりの意見なので、評価自体は読む人の生き方や信念、思想に左右されてしまうんだろうけど、一つ一つの単元に対する考えを知ることができるというのは、一つの価値だし、そういう点で素晴らしい本だと思った。 特に、自殺者が増えている日本、自分は自分だけのものではないという共有思想の人格教育における重要性、師を徹底的に真似る本当の真意、人生の負荷をどこまで自分の胃袋は消化できるのか? また、現在の日本の姿、効率や成果主義、個人主義など1990年からIT業界を握ることのできた欧米の勝ち筋を真似るやり方に疑問を抱いていたのが言語化されていた。 日本には日本独自の強さや良さがあり、勝ちに行くにはそのルートを改めてルールから掘り起こし、考える必要がある。
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