「自分」の壁 の商品レビュー
2018.10.17 壁シリーズの中で、1番スッキリ腑に落ちたが読み終えたら中身を忘れていた。 僕は本を読んでるうちに忘れてしまうのだ。 つまりは読書とはおまじないのようなものなのだ。
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考えさせられる。 「自分」と「世間」という対比は改めて指摘されると、確かにそうだ。 「個」が優遇され過ぎなのかもしれない。
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・不信は高くつく 113 人は信用するとコストが低く済む 相手を信用していないと何でもいちいち確かめなくてはいけなくなる ・フラフラしていい 149 あらゆるテーマの壁について考えさせられる
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養老孟司さんの人生観の深さを感じます。やはり価値観は人の人生の見方を学びながら深められると感じます。
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参勤交代による都市と田舎の流動化。政治と生活は関係ない。確かに必要のない政治はたくさんあるが、それは意識しないでも生活できるようになっているからではないか。
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博識なおじいちゃんと世間話しているようでスラスラ読めるけど含蓄の深い話が多い 情報過多というのはメタメッセージ過多であるというのは成る程と思った 医学は科学ではないというのもそこまではっきり言ってもらうと爽快
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養老先生の本は何冊か読んでおり、基本的に養老先生のファンなのだが、今まで読んだ本の中ではこの本がいちばんおもしろくなかった…。 とても共感したり納得できる部分はもちろんあるのだけれど、一方で、違うんじゃないかなあと思ったり、矛盾してないかなあって思う箇所が、今まで読んだほかの本に...
養老先生の本は何冊か読んでおり、基本的に養老先生のファンなのだが、今まで読んだ本の中ではこの本がいちばんおもしろくなかった…。 とても共感したり納得できる部分はもちろんあるのだけれど、一方で、違うんじゃないかなあと思ったり、矛盾してないかなあって思う箇所が、今まで読んだほかの本に比べて多かった。話があちこちにとんでる感じがしたし。 まあ、何冊も読んでればこんなこともあるよね。
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自分の意識がいかに頼りないか。を強く感じざるを得ないのがよく分かった。 とにかく「現実を見る」為に」「経験をする」ことにしか「真理」はないのだと思いました。
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世間、社会は自分よりも先にできあがっていて、世の中の約束事はすでに決まっている。そこにあとから入ってきた者は、どういう振る舞いをすべきなのか。幼い頃、若い頃は特に、そこがずっとわからないでいました。これは私にとって、ずっと考えざるをえないテーマでした。(p.80) 気がかりだったのは、誰かを糾弾する風潮が強くなることでした。これまでにかかわってきた人を吊るし上げていくと、彼らは正直に物を言わなくなる。そのうえ、これからその世界に進もうという人材が減ってしまう。(p.87) 親孝行は、子どもに対して「お前はお前だけのものじゃないよ」ということを実は教えていたのです。 特攻隊の生き残りの人たちに、なぜあんなことをしようとしたのか、話を聞くとみな同じことを答えます。親、家族、故郷の人たち、村や国、つまり共同体のためだ、と。 そうした考え方を戦後は徹底的に否定しました。その結果、自分の人生は自分のためにある、という考え方が暗黙の前提とされました。その延長線上に、個性の尊重、自分らしさや「自己実現」といった考え方があるのでしょう。(pp.167-168) 当たり前のことで、解剖の場合でいえば、すべては目の前にある現物の体を見るところからしか始まらない。それを自分がどう見るかであって、極端にいえば、他人がどう見るかは問題ではない。ある程度、唯我独尊でいいのです。 もちろん、最低限おさえておかなくてはいけない知識というものはあります。しかし、世界中の研究者の成果を全部おさえようとしたら、それだけで時間がなくなる。別に論文を書く必要がない人でも、なにかを調べる時にネットで検索して、出てきた情報を全部見たらたいへんなことになる、というのはすぐにわかることでしょう。つまり、自分に入ってくる情報をどこかで制限しなければ、仕事は進まないのです。(pp.206-207)
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養老孟司さん曰く、日本人は欧米人に比べると、世間の中で「自分」を出さずに従っているけど、その分、頭の中の自由度は相当なものなんだって。 「頭の中が好き勝手なんて、そんなの当たり前じゃないの?」って思うかも知れないけど、案外そうでもないらしい。思想の自由に枠をはめているもの、それ...
養老孟司さん曰く、日本人は欧米人に比べると、世間の中で「自分」を出さずに従っているけど、その分、頭の中の自由度は相当なものなんだって。 「頭の中が好き勝手なんて、そんなの当たり前じゃないの?」って思うかも知れないけど、案外そうでもないらしい。思想の自由に枠をはめているもの、それは宗教。実際、C.W.ニコルさんが日本にきて一番良かったことは「宗教からの自由があること」だそうです。 ネット上で匿名の手当たり次第の放言が飛び交っているのも、そんなところにあるのかな。
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