我が家の問題 の商品レビュー
よきよきよき! とくに「甘い生活?」が今の私に刺さりまくった。 こういう風に、どちらにも落ち度がない、 けど何か違和感があって、「なんか違うんだよなぁ...」ってことってたぶん男女関係の中にあるよね。 それを、お互いがわかってて、 どうにかしたくて、 周りの人にリサーチして(こ...
よきよきよき! とくに「甘い生活?」が今の私に刺さりまくった。 こういう風に、どちらにも落ち度がない、 けど何か違和感があって、「なんか違うんだよなぁ...」ってことってたぶん男女関係の中にあるよね。 それを、お互いがわかってて、 どうにかしたくて、 周りの人にリサーチして(このリサーチの仕方や周りの人のアドバイスも的確すぎて好き) 「(夫婦喧嘩)する?これから」って本音のぶつけ合いを始めるところが爽快感はんぱなくてとてもよい。 やっぱ何事もコミュニケーションなんだよな、 「夫とUFO」も、妻の夫を決して責め立てず「何とかして助けたい」っていう真摯な思いが、すっごくいい愛情の深さで描かれてて、夫婦の絆の強さにムネアツになった... そして妻って強い。かっこいい! 「ハズバンド」の会社でお荷物になってる夫に対する妻の支え方も、直接的でなく、このバランスかあ!ってのが、まあ、今の、今のわたしにはぶっ刺さりました。 どの話も、「夫婦」だからってのがあるような気がするし、逆に「こういう信頼関係を構築できているから」夫婦になっているのかもしれない。 恋人だとしても同じように支えられて支えてってやりたいけどな、、
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家族のことは家族じゃないとわからないし、家族だって1人1人違う人間だからわかりあえなかったりもするだろう。でも、人を想うって良いことだな。
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一人暮らしに慣れた新婚の夫は妻と2人きりになるのに慣れていない… 夫が実は仕事ができないらしい… 両親が実は離婚したいと思っていることを知ってしまった思春期の娘は… 夫がいきなりUFOと交信していると真面目な顔で話すようになり… 東京暮しの新婚夫婦の実家はそれぞれ札幌と名古屋。初...
一人暮らしに慣れた新婚の夫は妻と2人きりになるのに慣れていない… 夫が実は仕事ができないらしい… 両親が実は離婚したいと思っていることを知ってしまった思春期の娘は… 夫がいきなりUFOと交信していると真面目な顔で話すようになり… 東京暮しの新婚夫婦の実家はそれぞれ札幌と名古屋。初めてのお盆の帰省はどうするのか… マラソンにはまった妻の心中を察して サポートしようとする作家の夫… 家族の問題を解決するために知人友人にリサーチしたり、あれこれと詮索して、努力して歩み寄ろうとする夫婦、親子の姿を書いた短編集。ユーモラスで、リアルでシビアで、じーんと胸が暖かくなるエピソードが満載でした。家庭の中にあるささやかな幸せを守りたいと思う健気な気持ちが伝わってきて共感できて良かったです。
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「我が家」の普通は、普通じゃない。かもしれない。 何故か何とかなってる家も、何故かどうにもならない家もある。 さまざまな家族のそれぞれの問題は、どれも当事者にとっては大問題で… 六つの家族の、六編の家族小説。 奥田英朗さんの作品を読むのは2冊目。 人に勧められて初めて読んだの...
「我が家」の普通は、普通じゃない。かもしれない。 何故か何とかなってる家も、何故かどうにもならない家もある。 さまざまな家族のそれぞれの問題は、どれも当事者にとっては大問題で… 六つの家族の、六編の家族小説。 奥田英朗さんの作品を読むのは2冊目。 人に勧められて初めて読んだのは『イン・ザ・プール』で、相性が合わないのかも?と思っていたが、たまたま読んだこちらの方が、私にはずっと面白かった。 どれもそれぞれ面白かったけれど、特に『里帰り』『妻とマラソン』が良かった。 『里帰り』は、新婚夫婦が初めてお互いの実家に帰省する間の物語。 親族や地元の風習は、自分達にとっては当たり前すぎて、ヨソの人から見たらどうなのか、なかなかわからない。自分には煩わしいことが、他人には親しみやすさと感じられたりする。そのバランスがうまく噛み合うと、ムコ殿やヨメが案外自分の実家よりもくつろげたりする不思議さ。 『妻とマラソン』は、「N木賞」作家の夫から見た妻の姿を描く物語。というとコレはご本人の家族の物語?とつい思ってしまう。 解説の最後に、本書は“先に刊行されている『家日和』と対になる短編集”と紹介されていた。 しまった!すぐ“読みたい”に登録だ!
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どの話も親しみがあって身近な感じ。主要登場人物の人柄が良く、応援したくなるし、見習いたいと思うことが多い。 リストラ/帰省/親の離婚などなど、家族がバラバラになるかもしれない問題に対して主人公たちが真剣に、さらに明るく温かく向き合っていく過程の心理描写がとても良かった。 奥田さんの描く女性は強くて可愛らしくて素敵なだなと再認識。また読みたい。
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2008年に『家日和』を読んでから13年ぶりに新作を読了。前作に続きコミカルだけどちょっとほろっとする夫婦の話。コロナ禍で実家に帰れていないこともあって岐阜出身の奥田先生が書く名古屋弁が懐かしく感じました。
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「我が家のヒミツ」に続いて読了。ヒミツよりもっと身近な家庭の話で、特に帰省の問題はあるある~と思いながら読んだ。よその家庭の事情を覗き見してる感じで面白い。 「妻と~」はシリーズ化してるんですね。マラソンしたり選挙にでたり、里美さんのバイタリティが羨ましい。
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完璧すぎる妻のせいで帰宅拒否症になった夫 里帰りのしきたりに戸惑う新婚夫婦 誰の家にもきっとある、ささやかだけれど悩ましい6つのドラマ。 1 甘い生活 2 ハズバンド 3 絵里のエイプリル 4 夫とUFO 5 里帰り 6 妻とマラソン 6つの短編が収録されています。 ど...
完璧すぎる妻のせいで帰宅拒否症になった夫 里帰りのしきたりに戸惑う新婚夫婦 誰の家にもきっとある、ささやかだけれど悩ましい6つのドラマ。 1 甘い生活 2 ハズバンド 3 絵里のエイプリル 4 夫とUFO 5 里帰り 6 妻とマラソン 6つの短編が収録されています。 どれも日常のひとこまを切り取った内容で、ともすれば平凡な内容に落ち入りがちなテーマですが、登場人物の心理描写が丁寧に描かれていて素敵な作品に仕上がっています。 共感出来る場面もたくさんあって面白く読みました。
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「我が家のヒミツ」と同じく読みやすくて面白かった!最後は全部ほっこりする良い終わりかたですごく好き。
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"ハズバンド"は、途中から旦那の微妙な感情が描写されてたのもあり、「実は仕事クビになった?」と思いながら読み進めていたら、奥さんが奮闘してほっこり終わった。仕事を続けているかやめているかは分からないけど、ポジティブに生きていこうってことだな。 "妻...
"ハズバンド"は、途中から旦那の微妙な感情が描写されてたのもあり、「実は仕事クビになった?」と思いながら読み進めていたら、奥さんが奮闘してほっこり終わった。仕事を続けているかやめているかは分からないけど、ポジティブに生きていこうってことだな。 "妻とマラソン"も実はランニングに行っておらず別のことをしているのでは?と穿った見方をしてしまった。なんて素直に受け取れないのでしょう…疑わずシンプルに読みたいな。 「家族」っていいもんだなと心が温かくなった。 【読了時間:3時間30分 / 3日】
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