我が家の問題 の商品レビュー
まさしく「我が家の」、つまりは極めて個人的な問題。 個人的なでも、その人にとっては深刻な問題あれこれ。 みんな、一生懸命。だから、どれも読み心地は温かい。
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タイトル通りまさに我が家の問題、が出てくるのだけど それがどうしようもない、解決策のない問題だとしても あたたかく生きていけるのだなあと 優しい気持ちになれる本です。
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図書館で。 元は他人同士だった人間が家族となり、一緒に暮らしていくのって大変だなぁと読んでいて思いました。 まぁそれでも家族になる意義というか、意味があるかと言う事なんだろうなぁ。
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短編集で、それぞれ読み始めは 「なんだか穏やかではなさそう…!」って思う。 最後は気休めかもしれないけど「ああ、よかったね」 って思えて、ちゃんと日常としてその物語が存在しているから、これからまたなにか起こるかもしれないけど、こうやって乗り越えていけるようになるんだろうなって思え...
短編集で、それぞれ読み始めは 「なんだか穏やかではなさそう…!」って思う。 最後は気休めかもしれないけど「ああ、よかったね」 って思えて、ちゃんと日常としてその物語が存在しているから、これからまたなにか起こるかもしれないけど、こうやって乗り越えていけるようになるんだろうなって思える。 特別なことや奇跡は起こらないけど、誰しも持っていそうなちょっとした"モヤッ"と向き合ったお話。 世にも奇妙な物語の、ハッピーエンド枠を見終わったときのような読後感。 日常の問題を"大解決"ではなくて、その人なりに受け止めて前向きに進んで行くってやり方を書くのが、奥田さんは上手なんだなと感じました。
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ブグログでは自分が登録した本を検索できるようになっている。その検索によれば、奥田英朗の本の登録は、これが9冊目であるが、実際にはそれよりも沢山読んでおり、好きな作家だ。 本書は6編の短編を収めた短編集。いずれも、「家族」をテーマにした小説だ。シリーズとなっており、本書は「家日和」...
ブグログでは自分が登録した本を検索できるようになっている。その検索によれば、奥田英朗の本の登録は、これが9冊目であるが、実際にはそれよりも沢山読んでおり、好きな作家だ。 本書は6編の短編を収めた短編集。いずれも、「家族」をテーマにした小説だ。シリーズとなっており、本書は「家日和」に続く2冊目。もう1冊、「家族のヒミツ」という本が発行されている。 文章が軽快で読みやすい。ストーリーもシンプルであるが、それでも、時々、じんわりと心に滲みる部分がある。本書で一番好きだったのは「妻とマラソン」。ストーリーの最後の部分は、かなりほろりと来た。
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短編集 子供の学費と住宅ローンを抱えるなかで、「健康第一。家族も第一。お金はずっと下」と言えた妻は強かった。 もう一つ、マラソン大会に出場する主婦を応援する話では、場景が浮かんでちょっと涙。
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リーマン・ショック後の不況期を舞台に、ささやかな悩みを抱える6家族の心温まる物語。「家日和」から繋がっている話もあって楽しめた。
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それぞれの家庭が抱える問題の短編集。 妻からの視点、夫からの視点、子からの視点と様々。 お盆と正月にお互いの実家に帰るのが嫌だったり、自分の夫が仕事ができないことを知ってしまったり、妻がジョギングにはまったり、夫がUFOと交信をし始めたり。 深刻なものもそこまでではないものもある...
それぞれの家庭が抱える問題の短編集。 妻からの視点、夫からの視点、子からの視点と様々。 お盆と正月にお互いの実家に帰るのが嫌だったり、自分の夫が仕事ができないことを知ってしまったり、妻がジョギングにはまったり、夫がUFOと交信をし始めたり。 深刻なものもそこまでではないものもあるが問題は問題。それを家族としての愛情で解決しようとするのがテーマ。 よくある感じの家族愛っぽい話かと思ったが、ユーモアと愛情満載で思っていたよりも嫌味がなくよかった。
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家シリーズ第二弾(たぶん) 何度読み返しても面白い。 第一弾の「家日和」の時も書いたけど、全部の短編が同じくらい傑作。 しかも、第一弾よりさらに奥深く面白くなっている。 新婚夫婦の悩み「甘い生活?」 もしかしたら夫は仕事ができない?「ハズバンド」 両親が離婚するかもしれない「...
家シリーズ第二弾(たぶん) 何度読み返しても面白い。 第一弾の「家日和」の時も書いたけど、全部の短編が同じくらい傑作。 しかも、第一弾よりさらに奥深く面白くなっている。 新婚夫婦の悩み「甘い生活?」 もしかしたら夫は仕事ができない?「ハズバンド」 両親が離婚するかもしれない「絵里のエイプリル」 急にUFOに目覚める夫「夫とUFO」 新婚夫婦の里帰り事情「里帰り」 マラソンにハマる小説家の妻「妻とマラソン」 唯一、「絵里のエイプリル」だけはきちんと結末を書いてない。普通はそういうストーリーはモヤっとするものだけれど、その終わり方すらも心地よい。 どのエピソードも甲乙付け難いけれど、やっぱり「ハズバンド」が最高。 常々会社で仕事ができない既婚者を見ていて感じていた事だけれど、その答えがここにあった! そして第一弾からの後日談、「妻とマラソン」これもまた、秀逸。 いろんな家族、いろんな職業が登場するが、どれも描写がリアルで、共感が尽きない。 こんな優しくて、温かで、それでいて押し付けがましくない短編集が他にあるだろうか? 力強くオススメしたい。
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前回に続けと今回も奧田英朗作品の連読。 前作の「家日和」の対作品となる、表題作通り我が家の問題を夫目線、妻目線、子供目線それぞれに短編で描かれた作品である。 兎角、何だかんだ言っても、女性は、母親は、妻は、強し。この印象にまんまと納められた。 特別な愛情劇やどんでん返しはな...
前回に続けと今回も奧田英朗作品の連読。 前作の「家日和」の対作品となる、表題作通り我が家の問題を夫目線、妻目線、子供目線それぞれに短編で描かれた作品である。 兎角、何だかんだ言っても、女性は、母親は、妻は、強し。この印象にまんまと納められた。 特別な愛情劇やどんでん返しはない。 そこに描かれていているのは、とある家庭の日常の一コマ。その家庭ごとに起きる問題の一コマ。 どの作品も【我が家】ごとのドラマがあって、読み心地が良かった。 かく言う、私の我が家の問題としては、一昨日、家族だったハムスターが天国へと旅立った。 652日、1年9ヶ月と13日の命だった。 ハムスターの寿命は平均2年らしく短い。 この日を迎える覚悟が備わる前に旅立ってしまった故に、どうやらまだわたしは、落ち込んでいるようだ。 そんな時に、クスりと笑わせてくれて、ホッコリさせてくれたこの作品に感謝。 さて、次は本作品シリーズ作【我が家のヒミツ】を連読しようと思う。
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