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ワーカーズ・ダイジェスト の商品レビュー

3.7

72件のお客様レビュー

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2014/08/28

会社の内外をバランスよく描いています。会社員の仕事と生活を描くこと――これは出来そうで、なかなか出来ないことは、伊井直行『会社員とは何者か?――会社員小説をめぐって』を読んでわかったことです。 そのような技巧だけでなく、カレーを食べたり、スパカツを食べたりする場面が、すごく魅力...

会社の内外をバランスよく描いています。会社員の仕事と生活を描くこと――これは出来そうで、なかなか出来ないことは、伊井直行『会社員とは何者か?――会社員小説をめぐって』を読んでわかったことです。 そのような技巧だけでなく、カレーを食べたり、スパカツを食べたりする場面が、すごく魅力的でした。仕事だけでなく食事を描くのもうまい作家として、おススメしたいです。

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2014/08/22

津村さんの書く小説は私の環境とか気持ちに近い。そうだそうだと共感を持って読む事が出来る。働くって当たり前で、でもしんどいことを日々続けているワーカーズをお互い同志と思える本。

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2014/08/21

「恋愛小説」に分類されているのをたまにみかけるが、タイトル通り「仕事小説」だと思う。津村さんの描く世界に甘酸っぱさはない。そして甘酸っぱいなにかは、自分のまわりに、そうそう落ちてるもんではない。 働く中で抱える理不尽や、ちょっとした嬉しさや、つまりとびきりの何かではなく、日常が描...

「恋愛小説」に分類されているのをたまにみかけるが、タイトル通り「仕事小説」だと思う。津村さんの描く世界に甘酸っぱさはない。そして甘酸っぱいなにかは、自分のまわりに、そうそう落ちてるもんではない。 働く中で抱える理不尽や、ちょっとした嬉しさや、つまりとびきりの何かではなく、日常が描かれている。自分以外にも、そういう大人がたくさんいると思うと、ちょっと心強い。 明日も朝はつらいと思うが、職場に行こうと思った。

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2014/08/16

何か際立って珍しい話でもなく、 現代ごくごく普通に働いている人のお話。 …これが私には合わなかった…。 この後に何が起こるのだろう…と思いながら 最後まで読み切ってしまった。 ただ舞台の一つが大阪だったので 個人的には懐かしく、風景を想像しやすかった。 働くということは 仕事...

何か際立って珍しい話でもなく、 現代ごくごく普通に働いている人のお話。 …これが私には合わなかった…。 この後に何が起こるのだろう…と思いながら 最後まで読み切ってしまった。 ただ舞台の一つが大阪だったので 個人的には懐かしく、風景を想像しやすかった。 働くということは 仕事自体もそうだし、そこでの人間関係だったり しんどい事はたくさんある。 それは普通。 働いてなかったとしても 多少違えど同じような悩みはあると思う。

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2014/08/15

端々に、おっという比喩や洞察がある。読んでてわくわくするタイプではなくて、女友達と そうやねーって言いつつだらだらお茶している感覚が味かな。

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2014/08/05

ナツイチのキャンペーンのブックカバーが2つ欲しくて、もう1冊が決まらず、平積みの本の中で、ただ「他より売れてるから」買った本が、すっぽりと自分の気持ちにマッチして嬉しかった1冊。主人公は自分より少し年上の32で、社会や友好関係へのぽんやりとした疲労の表現に、カドはないのに適切に、...

ナツイチのキャンペーンのブックカバーが2つ欲しくて、もう1冊が決まらず、平積みの本の中で、ただ「他より売れてるから」買った本が、すっぽりと自分の気持ちにマッチして嬉しかった1冊。主人公は自分より少し年上の32で、社会や友好関係へのぽんやりとした疲労の表現に、カドはないのに適切に、「共感」によって癒された。4コマ漫画の後書きも的確でよかった。よくもないけれど、悪くもない。特段幸せじゃなぃけど、不幸でもない。逆説的な、肯定的な今の自分の許容に、共感できた1冊。

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2014/07/30

同じ生年月日で同じ名字を持つ、男女の物語。 とはいえ、この2人は別の場所にいて、濃密に関わりあうわけではない。それぞれが何ということのない日常を浮いたり沈んだりしながら過ごすうちに、淡々と日々は流れていく。 大した事件があるわけでもない日常をさらっと描くのは難しいと思うが、妙にリ...

同じ生年月日で同じ名字を持つ、男女の物語。 とはいえ、この2人は別の場所にいて、濃密に関わりあうわけではない。それぞれが何ということのない日常を浮いたり沈んだりしながら過ごすうちに、淡々と日々は流れていく。 大した事件があるわけでもない日常をさらっと描くのは難しいと思うが、妙にリアルで、ときどきクスッとできて、気楽に読み進めることができた。

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2014/07/29

誕生日も苗字も同じ男女が、偶然出会い、ふとしたことでお互いを思い出す話。全体に流れている雰囲気は好きだけども、ちょっと長い。短編でも楽しめるストーリーのような気がする。スパカツは旨そう。

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2014/07/27

働くのは人間関係だなと実感 しんどいけどそこまで不幸でもない 取り立てて変化が出てくる訳でもない そんなお話

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2014/07/21

若い会社勤めの社会人でたまたま名字が同じ、生年月日が同じの男女の1年を描いたもの。会社人として過ごす日々、日常の茶飯事、人間関係の煩わしさなどの心象風景を日記のように描いている。誰もが感じることで感じてはいるがそれは自分の中でことばとして表現されていないものなのかもしれない。しか...

若い会社勤めの社会人でたまたま名字が同じ、生年月日が同じの男女の1年を描いたもの。会社人として過ごす日々、日常の茶飯事、人間関係の煩わしさなどの心象風景を日記のように描いている。誰もが感じることで感じてはいるがそれは自分の中でことばとして表現されていないものなのかもしれない。しかしこのように文章として表現されると自分の中で再確認できる感情であることがわかる。会社勤めの人々にとっては共感を得る作品だろう。

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