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夜の写本師 の商品レビュー

4

118件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

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2018/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

魔術と魔術師と魔術書を巡るファンタジー。 「右手に月石。 左手に黒曜石。 口のなかに真珠。 カリュドウは三つの品をもって生まれてきた。」 淡々と綴られる文体ながら、魅力的な書き出しとそれに続く緻密な物語構成が心地良い。 ただ、登場人物の心情が変化する描写、また登場人物同士のいだき合う心情が変化する描写が、あっさりしすぎているように感じられる場面があったのは少し残念。

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2018/11/19

魔術を設定としてではなく、言葉と職人の手仕事として丹念に描かれていてリアルに感じられる。 複雑な説明抜きで魔法の世界に入っていけるのは、表面的な世界観ではなく人々の営みがしっかり書かれているからと思う。 凄惨な場面もあるが、その分物語に引き込まれた。 ちょっと気になったのは、 ...

魔術を設定としてではなく、言葉と職人の手仕事として丹念に描かれていてリアルに感じられる。 複雑な説明抜きで魔法の世界に入っていけるのは、表面的な世界観ではなく人々の営みがしっかり書かれているからと思う。 凄惨な場面もあるが、その分物語に引き込まれた。 ちょっと気になったのは、 とある魔法による【体験】が強烈すぎて、主人公個人としての成長や葛藤が分かりにくくなっている点。 ある意味決まった結末に向かう話なので、謎の解明や人間的な成長のことがもう少し焦点になってもよかったかなと思った。

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2018/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み始めから「これは面白いに違いない!」と思わせてくれて最後まで期待を裏切らずに楽しく読ませてもらいました。王道なファンタジーです。

Posted byブクログ

2018/07/06

あーファンタジー読めなくなっちゃったな~ 想像力がなくなったのか、イメージが湧いてこなくて。 ところどころ面白かったけど、読むのが大変だったという印象。 シリーズものなので、もう少し他のも読んでみようとは思う。

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2018/06/10

すごく縦にも横にも広がりのある大作なのに、一冊にまとまっている奇跡的なファンタジー。情景描写も心理描写も贅沢に彩りがなされ、言葉の力を端々に感じるのに白々しくならないのは細部まで世界構築がなされているからだろう。魔法が出てくるのにこんなに引き込まれるとは。めっちゃ面白かったし時間...

すごく縦にも横にも広がりのある大作なのに、一冊にまとまっている奇跡的なファンタジー。情景描写も心理描写も贅沢に彩りがなされ、言葉の力を端々に感じるのに白々しくならないのは細部まで世界構築がなされているからだろう。魔法が出てくるのにこんなに引き込まれるとは。めっちゃ面白かったし時間の使い方として小説一冊以上の価値があるオススメファンタジー。

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2018/04/29

はじめて読む作家。 ファンタジーも久々。 確立された魔法と転生の世界観。 それらのファンタジー要素のなかで 心の奥底にある秘密に辿り着く最期。 一気に読ませていただきました。

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2018/04/24

本の描写、土地の描写、文化の描写が好き。 しっかり作りこまれている感じがして、期待が持てる。 カリュドウの養い親喪失の哀しみだけで最後まで持っていくのかと思ったら、背後にはもっと大きな物語が隠れていた。 うわーここで転生が来るのか、とワクワクしっぱなし。 しかも転生物のオイシイ...

本の描写、土地の描写、文化の描写が好き。 しっかり作りこまれている感じがして、期待が持てる。 カリュドウの養い親喪失の哀しみだけで最後まで持っていくのかと思ったら、背後にはもっと大きな物語が隠れていた。 うわーここで転生が来るのか、とワクワクしっぱなし。 しかも転生物のオイシイところ(前世を思い出す瞬間、前世からの敵と仲間、長寿な前世の仲間と再び出会う等)が全部入ってる。 特にケルシュやガエルクがカリュドウに会ったときのこととか考えると、もう、一人じたばたしてしまう。 あとラストね!! 最後は一転、穏やかで優しい感じのラストにぐっとくる。 結局巡り会う運命で、愛さずにはいられないのか。 女性性が重要な装置として出てくるけれど、あくまで装置であってあまり気にならない。 カリュドウが男である意味、写本師であって魔道師でない意味。 本当によくできている。

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2018/03/21

師匠と友達を魔導士に殺された少年が復讐をする物語。 魔導士ではなく、本を書き写す写本師となり、書いた言葉に魔力を宿す夜の写本師となり戦いに挑む。 で、その主人公は何度か生まれ変わっていて、その都度復讐相手の魔導士に魔法の力を奪い取られてきたことも復讐の理由の一つとなる。 クライマ...

師匠と友達を魔導士に殺された少年が復讐をする物語。 魔導士ではなく、本を書き写す写本師となり、書いた言葉に魔力を宿す夜の写本師となり戦いに挑む。 で、その主人公は何度か生まれ変わっていて、その都度復讐相手の魔導士に魔法の力を奪い取られてきたことも復讐の理由の一つとなる。 クライマックスの戦いの場面が意外とあっさりしていたり、悪者の魔導士が人の魔力を奪うことに執着する理由がいまいちはっきりしなかったりという点はあるが、マンガとかゲームになったらおもしろいかもしれない。

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2018/03/06

久々の上質なファンタジー。例えば季節の花々、囁く鳥の声空模様のくだりで季節はいつといわれずとも、そうと感じるような表現力。それはファンタジーでありながら私達が現実で知る動植物が生息しているから、また地中海沿岸を思い起こさせる人々の営みが描かれているからかもしれません。エキゾ...

久々の上質なファンタジー。例えば季節の花々、囁く鳥の声空模様のくだりで季節はいつといわれずとも、そうと感じるような表現力。それはファンタジーでありながら私達が現実で知る動植物が生息しているから、また地中海沿岸を思い起こさせる人々の営みが描かれているからかもしれません。エキゾチックでいてオリエンタルを感じさせる文化と魔法の数々。魔法のシーンはそれは美しく恐ろしいです。読みだすと全てを知りたくてやめられなくなります。きっとこの作品自体にきっと魔法が息づいているのかもしれませんね。つまりは最高面白かった。

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2018/01/09

2015.10/22 大好物っ♡善悪単純でなく出会うモノ皆に表も裏もある。魔法も同じ。そしてそれを学ぶための魔法書の写本に焦点を当てているのも奥深さを醸し出して素晴らしい。佐藤さとる、ミヒャエル・エンデ、ロバート・A・ハインライン、上橋菜穂子諸氏と肩を並べても良いのではないかと思...

2015.10/22 大好物っ♡善悪単純でなく出会うモノ皆に表も裏もある。魔法も同じ。そしてそれを学ぶための魔法書の写本に焦点を当てているのも奥深さを醸し出して素晴らしい。佐藤さとる、ミヒャエル・エンデ、ロバート・A・ハインライン、上橋菜穂子諸氏と肩を並べても良いのではないかと思える程のデビュー作!!今後が楽しみな作家さんを知ることができて感謝です。

Posted byブクログ