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夜の写本師 の商品レビュー

4

118件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

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2021/05/25

ファンタジーらしいファンタジーでとても満足。 明るい話ではないし、人格者みたいな人もいないけど、 世界に浸れる。 話の展開はややわかりづらい部分もあったけどそれもファンタジーとして楽しめた。

Posted byブクログ

2021/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

魔術師アンジストに育ての親エイリャと村の幼馴染フィンを殺された主人公カリュドウが「夜の写本師」になり復讐を果たすファンタジー。 カリュドウが写本師になるまでの出会いと別れが辛かった。とりわけ魔術師として修行していたときの。結構インパクト強くて、人の闇、自分の闇との付き合い方。覚悟。 後半は「月の本」。千年もの因縁、3人の魔女の話は、ずっとクライマックスなので息を呑む展開。魔術師アンジストの若き日の話もあり、最終的に救済へ。カリュドウを見守っている魔導師ケルシュがいい。続き読みたい。

Posted byブクログ

2021/05/09

文庫刊行当初より、このやや妖しげで蠱惑的なタイトルに惹かれ、ずっと読みたいと思いつつ数年、やっと読むことができました。 エズキウムの地で、右手に月石、左手に黒曜石、口の中に真珠と三つの品をもって生まれてきたカリュドウは、産婆をつとめた女魔道師エイリャに引き取られ、育てられました...

文庫刊行当初より、このやや妖しげで蠱惑的なタイトルに惹かれ、ずっと読みたいと思いつつ数年、やっと読むことができました。 エズキウムの地で、右手に月石、左手に黒曜石、口の中に真珠と三つの品をもって生まれてきたカリュドウは、産婆をつとめた女魔道師エイリャに引き取られ、育てられました。 十二歳のある日、カリュドウの目の前でエズキウムの支配者にして魔道師長アンジストにエイリャが惨殺されます。 カリュドウは隣国パドゥキアに逃れ、復讐の決意を胸に魔導師の修行に励みますが、取り返しのつかない失敗を経た後に、「夜の写本師」を志すこととなります。 育ての親の復讐譚かと思えた物語は、一千年にも及ぶ、そして三つの石にまつわる3人の女魔道師が関連する、壮大な魔法と復讐の物語へと展開していきます。 魔道師同士の戦いの描写は残酷で血腥く、目を背けたくなる描写も多々あり、全編を通して流れるダークな雰囲気にも慄かされます。 ただ、それにも増して、カリュドウ自身とその復讐の行く先が気になって、夢中になって読ませられてしまいました。 ラストに出てきた少女は、そんな物語の中での、期待と希望の象徴ということになるのかなぁ? 素直に続いていく話とは思えないけど、「オーリエラントの魔道師」シリーズ、続けて読んでみたいと思わされました。

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2021/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 予想以上に壮大なファンタジーでした。読み終えた時には最近味わったことのない重厚な感じで心が一杯に。  物語の面白さだけなら星5つですが、少しわかりにくい描写が何箇所かあったので(カリュドウが闇に染まった時の見た目の変化とか)、星4つにしました。  魔道師に対抗するために、魔道師になるのではなく、魔法を操る「夜の写本師」となる、というのが面白い着想。綺麗な飾り文字で書かれた書物に魔法が宿っているという設定は魅力的です。  カリュドウは夜の写本師としてアンジストと戦ったけど、その後は魔道師になったようですね。

Posted byブクログ

2019/12/17

図書館の魔女よりはとっつきやすかった。が、魔法そのものにそこまでひかれなかったので続刊は読まないかな、、。描写が容赦ないのはよい。

Posted byブクログ

2019/08/29

王道のファンタジー。 清濁合わせのみながら、ファンタジーらしく勧善懲悪を推し進める。最後に過去の話で救いが見つかり大団円へ。 続けて読む気配濃厚なシリーズファンタジー。

Posted byブクログ

2019/06/03

魔法も面白いが写本という仕事に面白味を感じた。よく考えたら、昔はコピー機なんてないんだなと初めて思った。写本を魔法に繋げる発送に作者の本好きなところが出てるのかなと思った。

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2019/05/02

東京創元推理文庫・その8 コメントは「東京創元推理文庫・その1」でご覧下さい。 2019/05/10 更新

Posted byブクログ

2019/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても好きな世界観。 呪術や写本の道具も魅力的。 カリュドウが、最初から闇に染まっている、という設定もいい。 残念なのは、カリュドウの人となりがいまいち掴めなかったこと…フィンとの思い出がひとつくらい出てきてもいいのでは?とか、仲間が最後に、お前ひとりで背負うな!って協力するんだけど、いつのまにそんな関係築けてたの?とか。 終わり方はとてもよかった。 地の文がちょっと読みづらいと思ったけど、それについては解説で井辻さんが書いていた。 「ファンタジーにおいて、語り手が魔法のない世界に身を置いて語るのはNGである。語られている世界とひとつでなければならない。このテクスト自体が閉じた魔法書である。」というような内容で、そこまで考えられていたのかと納得。閉じた魔法書って、素敵だなあ。

Posted byブクログ

2019/03/20

復讐モノかぁ...苦手だなぁ... と思ったのに買ってしまった本。笑 登場人物の思考や信念の深さがとてもリアルで、読むのが大変だと思うのに読み進めている自分がいた。 とっても不思議な体験! ファンタジーが好きで小学生の頃から分厚いハードカバーの本を読み漁ってた私だけど、とても新...

復讐モノかぁ...苦手だなぁ... と思ったのに買ってしまった本。笑 登場人物の思考や信念の深さがとてもリアルで、読むのが大変だと思うのに読み進めている自分がいた。 とっても不思議な体験! ファンタジーが好きで小学生の頃から分厚いハードカバーの本を読み漁ってた私だけど、とても新鮮な物語だなぁと思った。 魔法モノ王道ファンタジーに飽きてきたなぁと思う人におすすめしたい♪

Posted byブクログ