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夜の写本師 の商品レビュー

4

118件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

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2023/05/05

第72回アワヒニビブリオバトル「【往路】お正月だよ!ビブリオバトル」第6ゲームで紹介された本です。チャンプ本。 2021.01.02

Posted byブクログ

2022/09/28

作中に出てくる皇帝2人が実在のローマ皇帝ティベリウスとカリギュラそのまま。本題でないところで動くキャラクターと政治劇を歴史事実から丸々取ってきているのが好きになれなかった。

Posted byブクログ

2022/08/03

写本師の仕事、とても興味深い。 ただ、登場人物が多すぎて覚えられない。国の名前もいくつか出てくるけど、情勢を理解できるほど覚えきれない。 あくまで、個人的な感想だが、ストーリーは面白いと思う。ただ、それぞれのキャラクターの深掘りが少ない気がした。分量は多いのに未だに主人公について...

写本師の仕事、とても興味深い。 ただ、登場人物が多すぎて覚えられない。国の名前もいくつか出てくるけど、情勢を理解できるほど覚えきれない。 あくまで、個人的な感想だが、ストーリーは面白いと思う。ただ、それぞれのキャラクターの深掘りが少ない気がした。分量は多いのに未だに主人公について輪郭しか捉えられない。それぞれのシーンについても頭の中で概要はわかるが、細部のイメージがうまく作れない。 評価が高いだけに私の読み込みが足りないのかもしれないし、私の好みとは違った。私の好きな上橋菜穂子さんの作品とは違うファンタジー。

Posted byブクログ

2022/06/10

 ブク友さんの本棚で見つけた、細密画のような表紙の絵、「夜の写本師」という何とも引き込まれるタイトル。気になってしようがなかった。  右手に月石。  左手に黒曜石。  口のなかに真珠。  カリュドゥは三つの品を持って生まれてきた。  と始まる。これはもう読み進めるしかないでし...

 ブク友さんの本棚で見つけた、細密画のような表紙の絵、「夜の写本師」という何とも引き込まれるタイトル。気になってしようがなかった。  右手に月石。  左手に黒曜石。  口のなかに真珠。  カリュドゥは三つの品を持って生まれてきた。  と始まる。これはもう読み進めるしかないでしょう。  そんな意味有りげな不気味な状態で生まれてきたカリュドゥ。怯える親から産婆でもあり、女魔道師でもあったエイリャがカリュドゥを引き取り、育てる。  ある日、エイリャの前に悪名高き魔道師長アンジストが表れ、エイリャと女友だちのフィンをカリュドゥの目の前で無惨に殺してしまう。  エイリャとフィンの仇を撃つことを生き甲斐とし、カリュドウは魔道師の修行を始めるが、余りに魔力が強すぎるために写本師への道を勧められる。  カリュドウが写本師の修行を積んだパドゥキアという国は世界一の写本師のいる国。魔道師同等の魔力を持つ本を作ることができる。それが出来るのは「夜の写本師」。  カリュドウはパドゥキアでの修行を終えると生まれた国、エズキウムで「夜の写本師」になる。アンジストに仇を撃つために。  カリュドウは写本師として働きながら、書庫でせっせとある本を探す。エイリャに、全ての秘密が隠されていると言われていた「月の書」という本。やがてその本を見つけると、その本の中に取り込まれ、500年前、千年前の自分に関係するある三人の魔女たちの悲しい運命を体験する。  この本で、何より魅力的なのは、写本師の仕事の描写だ。まだ切り取られていない、一枚の仔牛皮紙を広げて、写本達はページのとり方を考えて書いていく。使うインク、ペン…写本達それぞれにこだわりの道具がある。文字の書き方や装飾模様にも写本師によって拘りがある。特に魔力をもった本を作るには、インクも何かの鳥の血となにかを混ぜたものとか、特別のものを使わねばならないのだ。そして、本の背の閉じられた部分で読者の目に入らない所(ノドのところ)の一枚一枚に写本師それぞれの印章みたいなものを書いておく。  魔道師という言葉もいい。魔術では“魔道”。“道”なのだ。何十年、何百年の修行が必要。そして、魔力を発揮するには、魔法のバトンのようなものではなく、生き物の血や骨や時には死にゆく人間の怨念までが必要なのだ。魔道師になるということは“闇”を支配するということで、“闇を支配する”ということは“闇に飲まれる”ことと隣合せであるということだ。  深い。そして文字より構築された文学の世界も救いでもあり、闇にもなる。深い。  

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2022/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カタカナ名の沢山出てくる作品は、老化しつつある頭にはなかなか難解で、ついつい後回しにしていた。 初めのうちは何度も登場人物一覧のページに戻ったけれど、それももどかしくなるほどにぐんぐん引き込まれ、ページから目が離せなくなった。 幾つもの非現実的な場面は、美しく恐ろしく真に迫り展開され、闇も光も目の中に満ちていくかのよう。 世界一強力な悪が、深い哀しみから芽吹いたとしても、赦したり放置したりするのではなく、千年の転生の中で背負ったさらに強い闇で根絶する容赦なさ。 正義だけで出来上がったヒーローではないのが、人物像に広大な奥行きを作っている。 こう列挙しても書き切れないな。 すぐにでも再読したい作品。

Posted byブクログ

2022/03/04

自然環境や、町の様子、魔法などの描写がとても緻密で繊細。ファンタジー世界に浸りたい人には本当におすすめです。 同じ世界観でシリーズが続いているので、いつか本作主人公のカリュドウが再登場することを願っています。

Posted byブクログ

2022/02/15

いや、すごかった。確かに今まで読んだファンタジーとは一線を画す世界。一気に読んで読み終えて、でも離れがたくて3回くらい読み返した。 シリーズを順に読み進めるのが楽しみな作品です

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2022/01/31

たぶん、ネットで見かけて。 酔った。酔わされた。 昔から車酔いにも酒酔いにも弱かったが、 この本の陶酔感と浮遊感はなんだろうか。 踏みしめている大地が、いや世界が揺り動かされたからなのか、 飛び散る血しぶきの匂いにむせたからのか、 入れ子になっている生と死を、駆け抜ける速さに...

たぶん、ネットで見かけて。 酔った。酔わされた。 昔から車酔いにも酒酔いにも弱かったが、 この本の陶酔感と浮遊感はなんだろうか。 踏みしめている大地が、いや世界が揺り動かされたからなのか、 飛び散る血しぶきの匂いにむせたからのか、 入れ子になっている生と死を、駆け抜ける速さに振り回されたからなのか。 「魔法」やファンタジーに対する考え方だけでなく、 人生観といっても大げさではない観念を大きく揺さぶられたから、 ということなのかもしれない。 いや、もっと感情的な、驚嘆と畏怖の混じり合った何か。 あまりの衝撃に言葉にならない。 かつて子供の頃、「指輪物語」をはじめて読んだ時は、 その世界観に圧倒されながらも、それは受け入れるものだった。 時を経て、幾多の物語を読みながらも、 これほどに酔うことができて、しびれるほど幸せだ。

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2021/12/28

ファンタジーよりSF派。むしろファンタジーは少し苦手意識を持っていたけれど、この作品は読めた。かなりしっかりとしたファンタジーだったけど、恐らく文章の美しさと、人間の陰と陽の描かれ方が好みだったから。 魔女と魔導師を絡めた1000年にも渡る、何代もの生まれ変わりの復讐劇、という...

ファンタジーよりSF派。むしろファンタジーは少し苦手意識を持っていたけれど、この作品は読めた。かなりしっかりとしたファンタジーだったけど、恐らく文章の美しさと、人間の陰と陽の描かれ方が好みだったから。 魔女と魔導師を絡めた1000年にも渡る、何代もの生まれ変わりの復讐劇、という壮大なテーマの割に、中間部は複線が少しずつ繋がっていく作りに飽きず、ドロドロ具合にフォーカスしすぎたわけでもなくバランスが良い。ラストのまとまりも、後日談も後味の良いものでした。 写本師の手によって1冊1冊紡がれる写本。 こだわりのインクや紙、写本師それぞれが使う紋章。 そんな1つ1つが美しくて素敵だ。 そして、この本自体の想定も美しくて好み。

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2021/12/13

表紙とタイトルがええんでゲット! 何か久々やなぁ〜現実の世界以外を舞台にした話読むのは。 ここは、魔法が繁栄している世界。 ええ感じの世界や! 魔法使いやなく、魔道師だ響きが良いな。 その魔道師に師匠を殺されて… 魔道師としてではなく、夜の写本師として、復讐を果たそうとする。...

表紙とタイトルがええんでゲット! 何か久々やなぁ〜現実の世界以外を舞台にした話読むのは。 ここは、魔法が繁栄している世界。 ええ感じの世界や! 魔法使いやなく、魔道師だ響きが良いな。 その魔道師に師匠を殺されて… 魔道師としてではなく、夜の写本師として、復讐を果たそうとする。 転生を繰り返し、長い時間を経て、クライマックスへ。 魔道師vs写本師の闘いは、ハラハラして面白かった! 壮大な話やったけど… けど…近場で首飛んで、血がドバドバの方が性に合ってるかもしれん…(−_−;)

Posted byブクログ