夜の写本師 の商品レビュー
魔術飛び交うハイファンタジー小説。 様々な国で体系だてられた多くの魔術が出てくるが、どれも個性的で世界観を追い求めていくうちに読み終わっていた。 主人公の設定が少し珍しくて先が気になる作品だった。
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ファンタジーらしい壮大さと繊細な世界観のファンタジー。魔術に対峙する「言葉」としての写本、羊皮紙に記された呪術。全ての言葉と世界観が素晴らしいんだけど次々に新しい名前と魔術と国の固有名詞の波にたたみかけられてちょっとよく分からなくなってしまった。
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育ての親と幼馴染、大切な人を殺された少年カリュドゥは復讐のため魔道師を目指す。 途中で月、闇、海を操る三人の魔女の運命がストーリーに絡んでいき1000年にわたる因縁が明らかになっていく。 黒曜石、仔羊皮、雪豹の紋、幻想世界らしい数々の小道具が丁寧に描写されている。 そしてファン...
育ての親と幼馴染、大切な人を殺された少年カリュドゥは復讐のため魔道師を目指す。 途中で月、闇、海を操る三人の魔女の運命がストーリーに絡んでいき1000年にわたる因縁が明らかになっていく。 黒曜石、仔羊皮、雪豹の紋、幻想世界らしい数々の小道具が丁寧に描写されている。 そしてファンタジーにはかかせない魔術も使われるが、こちらは"魔法"というよりは"まじない"的である。 作中でも魔道師は闇を引き受けるものとして描かれているように、なんだかおどろおどろしさを感じてハリポタ的なワクワク感のない魔法の世界だ。 この世界では魔道師はやりたくないなぁ…。 いや~、面白かった。 それを伝える自分の語彙力のなさが悔しい。 話の展開も早くて久しぶりに一気読みした小説だった。 (キーナ村での暮らしがあっという間だったので、もう少しエイリャやフィンとの交流が描かれていれば、より感情移入できたと思う。) 嬉しいことにシリーズは12巻まで出ているとの事。(2024年時点) まだまだこの上質なファンタジー世界を堪能できると思うと嬉しい。
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つまり、夜の写本師は技術さえあれば誰でもなれるのだろうか 同じ世界観で何冊も出てるのだとして、他の話にも写本師出てくるのかな… この本は、まあ良かったけど、他の本を読みたいとは思えてこない 語り口?文体?があっさりしていて、これでファンタジーが書き切れているのは感心した。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何度も生まれ変わる主人公の復讐の物語です。 残酷な描写は多めですが、文体が落ち着いていて世界観も静かな雰囲気なので、スラスラ読めます。 最後には希望があり、ハッピーエンドだと感じました。
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女対男の構図。もっというと野心の男対取り戻したい女。どっちの闇も飲み下す話だった。 繋がってるみたいなので自作に期待
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すごく良書! この一冊で世界観がよくわかるし、無駄なくいろんなものが繋がって隙のない作品、という感じ。 主人公は魔法の才能があるけど、訳あって魔法使いではなく魔法を込めた本を書くことのできる写本師になる。 彼が村を出る出来事、若さ故の思い上がりによる挫折、新たな世界への道。。...
すごく良書! この一冊で世界観がよくわかるし、無駄なくいろんなものが繋がって隙のない作品、という感じ。 主人公は魔法の才能があるけど、訳あって魔法使いではなく魔法を込めた本を書くことのできる写本師になる。 彼が村を出る出来事、若さ故の思い上がりによる挫折、新たな世界への道。。。 なかなかの冒険談だが、心情の語りが少ないため静謐さを感じる不思議な作品。 この作品だけでも成り立っているのだが、やっぱりもっと足を踏み入れたいので続きも読む! 2023.8.27 138
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魔法を扱う魔道師と魔力を持つ本を作る写本師がいる世界での復讐劇の話。まず小説の世界観が好きですぐ入り込んだ、闇に入り込んだみたいな暗さが良い。読んでる最中何回息を呑んだやろと思うくらい都度都度話の行方が気になりすぎた。
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いつの間にやらこの世界観に没入してしまっていた。徐々に引き込まれていった。ずっと読んでいたいような感じがした。終わってしまったのが寂しかった。魔法の種類や仕組みなどもおもしろかった。
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魔法を舞台にした作品だが、主役は魔導士ではなく写本師。 選んだ本の材質、インクの原料、ペンの種類など魔法が変わる。地味な手作業の先に夢があるようで、読んでいて面白かった。 買った文庫本の後ろにあった解説で、魔法を扱う作品であるなら、その魔法を自然なものとして、扱う世界観として書...
魔法を舞台にした作品だが、主役は魔導士ではなく写本師。 選んだ本の材質、インクの原料、ペンの種類など魔法が変わる。地味な手作業の先に夢があるようで、読んでいて面白かった。 買った文庫本の後ろにあった解説で、魔法を扱う作品であるなら、その魔法を自然なものとして、扱う世界観として書くべきで、現実との比較をしてはいけない、と触れていた。 この解説に思わず、大きくうなずいた。自分が転生ものにしっくり来ないのはこれだ。ファンタジーの世界観はファンタジーの価値観を持って描かれるべき。
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