乱読のセレンディピティ の商品レビュー
仕事の業種が全然違う人と話したら、自分にとてもいい刺激になったりすることがある。それと同じで、ジャンルを問わずにいろんな本を読んでいると、バラバラの内容が頭の中で繋ぎあったりする。それがセレンディピティであり、大事にしなければならない創造の刺激である。この著者の文章はひょうひょう...
仕事の業種が全然違う人と話したら、自分にとてもいい刺激になったりすることがある。それと同じで、ジャンルを問わずにいろんな本を読んでいると、バラバラの内容が頭の中で繋ぎあったりする。それがセレンディピティであり、大事にしなければならない創造の刺激である。この著者の文章はひょうひょうとしていてユーモラスかつ読みやすい。このお年でこの文章はすごい。
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乱読がよろしい。読み捨てても決して本をバカにしtえのことではない。かりそめの読者がしばしば大きなものを読み取る。 知的な読者はすべてのページに目を通して、面白いことがあれば目をとめる。
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セレンディピティ(思いがけないことを発見する能力)について、読書論を中心に語られる筆者の考えに、そんな考えもあるのかぁと読み進めた。知的メタボリック・シンドロームが強く印象に残っている。飽和状態にしておかない読書や知識というのを自分はどうか、少し意識してみようかなと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
文字をゆっくりと咀嚼しながら読み進めるよりも,風のごとくサッと読む方が理解できることもある,と著者は述べている。 それを意識して読書をしてみると,確かにその通りだと感じた。 また読書等によって知識を得ることはいいことだが,詰め込みすぎても不健康であり,知識を捨てていく(忘れていく)ことも良いこと(健康的)だと書かれており,読書の方法に悩んでいた自分に一つの希望が見いだせた。
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16章に「朝」についての記述があり、そこが大変興味深かった。 ・朝廷という言葉は、それ自体が朝つまり日の出から業務を始めていたことを意味している。 ・仕事や業務が容易な事を示す朝飯前という言葉は、裏を返せば朝飯前の時間が最も業務効率が高い事を示している。 ・太陰暦では、一日...
16章に「朝」についての記述があり、そこが大変興味深かった。 ・朝廷という言葉は、それ自体が朝つまり日の出から業務を始めていたことを意味している。 ・仕事や業務が容易な事を示す朝飯前という言葉は、裏を返せば朝飯前の時間が最も業務効率が高い事を示している。 ・太陰暦では、一日が昼から始まるとされていた。today-tonight-tommorowが一日の流れ。
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「セレンディピティ(serendipity)思いがけないことを発見する能力。とくに科学分野で失敗が思わぬ大発見につながったときに使われる。セレンディピティ。[おとぎ話The Three Princes of Serendip の主人公がこの能力をもっていることから。イギリスの作...
「セレンディピティ(serendipity)思いがけないことを発見する能力。とくに科学分野で失敗が思わぬ大発見につながったときに使われる。セレンディピティ。[おとぎ話The Three Princes of Serendip の主人公がこの能力をもっていることから。イギリスの作家H・ウォルポールの造語](大辞林)」 ――本文p.82より。 あなたはこれまでの人生で、何冊の本を読みましたか?そして、それらの本をどのように読んできましたか?幾度となく「本を読みなさい」と言われ続け、わたしたちは読書はよいことだと当たり前のように考えています。しかし、“本の読み方”を考える機会はそれほど多くありません。 本書は、精読に比べ軽視されがちな乱読の魅力とその心得をについて書かれたエッセイ集です。 乱読がよろしい。本は読み捨てでかまわない。同じ本を何回も読むなどということは、考えただけでも不健康である。 一見して乱暴に思えるほどの主張の中には、知の巨人・外山滋比古の読書観が隠されています。 知的メタボリック・シンドロームに陥らず、思考力を鍛えるための読書法とは。 さあ、本を読みましょう。 (ラーニング・アドバイザー/図情 YAMAMOTO) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1604462
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タイトルの付け方が上手いですね。「セレンディピティ」について色々知りたかったのですが、結局何の本を読んでいたんだろう、と言うのがまず初めの感想です。何だか色々なことがごちゃ混ぜに書かれています。 要するに本はザッと読んで、忘れることは忘れてしまえ。覚えていないのはそもそも重要で...
タイトルの付け方が上手いですね。「セレンディピティ」について色々知りたかったのですが、結局何の本を読んでいたんだろう、と言うのがまず初めの感想です。何だか色々なことがごちゃ混ぜに書かれています。 要するに本はザッと読んで、忘れることは忘れてしまえ。覚えていないのはそもそも重要ではなかったのだと。そもそも本を過信するのは間違っている。読書家は吸収しただけの知識に溺れている。とのことです。 話の一貫性があちこちで揺らいでいるので、読み終えるとフワッとした気持ちになります。
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セレンディピティとは、探しているものではない、思いがけないことを発見する能力。 作者は作品をつくる。それに文学史的価値を加えて古典にするのは受容者である。作者だけで古典になった例はない。 自然忘却のもっとも重要なのは、睡眠中の忘却。 記憶はいつまでももとのままであるのではなく、忘...
セレンディピティとは、探しているものではない、思いがけないことを発見する能力。 作者は作品をつくる。それに文学史的価値を加えて古典にするのは受容者である。作者だけで古典になった例はない。 自然忘却のもっとも重要なのは、睡眠中の忘却。 記憶はいつまでももとのままであるのではなく、忘却によって、少しずつ変化する。しかも、よりよく変化する。
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じっくり読まず、また速読でもなく、テンポ良く速い流れで読む方が全体の意味をとらえやすいと言うのは納得。それと読んだあとに、しゃべる、考えるが続かないといけないなと。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
こうしたまへ!こうすればよろしい!っていう言い回しがいちいちおかしい(笑)。今回はタメになる!というより、この先生の発想おもしろいなーと思ったところを多めにピックアップしてます( ^ω^ ) メモメモ( ^ω^ )Φ意訳含みます念のため… ・お前らそろって難解な本をやたらとチヤホヤありがたがって、平明な文章になると掌を返したように非難するんだからー! ・本は最後まで読め。途中で投げ出すのは意思が弱い。分からなかろうが、おもしろくなかろうが、心を鬼にして最後まで攻め立てよ!さすれば、これは良書、これを書いた著者は偉い、これを世に出した出版社も偉い、と全てがバラ色に見えるものだ! ・何度も読めば、わかってなくてもわかったような気になれて大変よろしい! ・昨今は速読なるものが流行っておるようだが、そんな10分少々で読める本ならそもそも読まない方がよいとは考えないところがかわいいなお前達は! ・これだけ世に多くの本が出ていれば、良書より悪書の方が多いに決まってる! ・実生活に根差さない「知識のための知識」を求めて悦にいってる連中がいる! ・結局、ゆっくり読むのがいいの、速読がいいの?と思ったら、「風のごとく読むのがよい」だって…(笑)。 ・カトリック教会は毎年、クリスチャンが読んではいけない本のリスト【禁書目録】を公表。 →禁書になったがゆえに読んでしまう不届きものも!禁書が推薦になるというアイロニー。これワシもすごく分かる! ・読書離れ対策の新しい視点→読者は【希少価値】【何か良く分からないが価値がありそうなもの】に興味を持つ!そこをくすぐればよい!こと、禁じられた読書は実に面白い【体験談?笑】 なんか可愛いなあ。 大時代(笑)。
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