満願 の商品レビュー

米澤穂信(著者)

2024/03/08

全６編の短編集。それぞれ独立した話だった。
人の欲望や執念、意表をついた犯行動機や真相。短編だけどそれぞれ読み応えがあった。

2024/02/05

6篇の⁡ミステリー短編集です！⁡⁡
⁡短編はわりとあっさりして読みやすいイメージですが、⁡⁡
⁡なかなか重く読み応えのある作品でした。⁡⁡
⁡それぞれの人物の動機も⁡まさか…と思うものばかりで、⁡
⁡そして⁡どれもしっかりした結末で満足な読み終わりです。⁡⁡
⁡私は表題作の｢満願｣と｢関守｣が特におもしろかったです！⁡
⁡

2024/02/06

短編集で各話でオチは違うのだけれど、何となくオチの傾向が読めてしまう感じがする。個人的に短編集が合わないのかも。

2024/01/17

久々に読書がしたくなり手に取った一冊。
短編なはずなのに重厚な内容。なのにスラスラと読み終わり、読んだ後の噛み締めるほどに人間性に味が出る。
読み終わってもう一度読むと、また人間の違う一面が見えてくる。

「夜警」が一番目だったこともあるが、自分の弱さも炙り出されたようで読了後に体が熱くなるほどだった。人間の脆く、危うい部分が警察官というある意味「正義」の職を通すことでより残酷に感じた。

あと好みだったのは「関守」と死人宿」。
どちらも初めて読む方が羨ましいほど、読み終わった後の薄気味悪さがたまらない。

2024/01/16

じわじわ怖さがわかってくる感じ。ぐいぐい読み進めてしまって、やっぱり読ませる力はすごいなぁと思う。「関守」と「柘榴」がホラーみたいで怖かった。この冷めた感じというか、ありそうな人間の怖さは『本と鍵の季節』を思い出した。

2024/01/14

少し寒くなるような話。旅行の際に持って行ったがちょうど良かった。
夜警と関守が好み。短いストーリーのため、複雑ではないけれども、徐々に明かされてくる秘密と気味の悪さが高まっていく感じが印象的だった。

個人的には米澤穂信の作品はキャラクター性が好きなのだけど、こういうのも悪くないと思った。

2024/01/07

2024.1.7 読了
「夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯」「関守」「満願」
ミステリーのつもりで読み始めたが、ホラー寄り。
短編だが、それぞれに読み応えがある。
登場人物や心象の描き分けが、適度に冷めた感じ（少し引いた感じ）が良い。

2024/01/03

あっという間に読了

穂信さんの少し冷めた目線から、心深く進んでいく作品に魅入られた

短編集だが、それぞれの持つ意味の深さも心に残る

2023/11/12

6つのミステリー短編集。イヤミス好きな方にはおすすめ。ただ個人的に柘榴だけは読んでいて気持ち悪かった。伏線は綺麗に回収されていたと思う。

2023/09/16

人を殺める、その裏には当然様々な事情や人の思いがある。
不思議な謎を含んだ殺人事件6編の短編集。

短編ミステリーって肌に合わないのかもしれない……と思ってしまうほど、物語はきちんと収束して謎も回収されているのに、気持ちが宙ぶらりんなまま読了した。