資本主義の終焉と歴史の危機 の商品レビュー
文字通り、資本主義が勝利したわけではなく、今後崩壊していくことを描いた一冊。 上位15%に富が集積し、先進国はその恩恵に授かってきたたが、発展途上国も同様に発達しつつある今後は厳しいということがよく分かった。
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地球上の資源が有限であることから導き出せる考察である。 仮に、構造改革や積極財政では近代の危機は乗り越えられないのだとしたら、国民への最先端技術への教育を通じて直接投資していくしかないのではないだろうか? 教育こそ生きた投資である。 少くして学べば、則ち壮にして為すことあり 壮に...
地球上の資源が有限であることから導き出せる考察である。 仮に、構造改革や積極財政では近代の危機は乗り越えられないのだとしたら、国民への最先端技術への教育を通じて直接投資していくしかないのではないだろうか? 教育こそ生きた投資である。 少くして学べば、則ち壮にして為すことあり 壮にして学べば、則ち老いて衰えず 老いて学べば、則ち死して朽ちず
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面白かったー。搾取する対象がなくなることが資本主義の限界ってことは前に何かで読んだが、資本が国境を越えるようになった1995年以降、国民国家と国家資本の利害が一致しなくなり中間層の下流化(格差拡大)と共に民主主義も破綻しつつある。
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現在は、16世紀以来、世界を規定してきた資本主義がフロンティアを失ったことで終焉に向かい、国民国家を解体させる大転換期にあることを示す画期的な一冊。
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p38 〜「電子・金融空間」という新たな空間をつくり、利潤を再び極大化させようとしました。これがアメリカによる資本主義の延命策でした。新しい空間を創造して高い投資機会を見出そうとするグローバリゼーションは、現代の「空間革命」と呼ぶべきものです。 #空間の開発によって経済が相転移す...
p38 〜「電子・金融空間」という新たな空間をつくり、利潤を再び極大化させようとしました。これがアメリカによる資本主義の延命策でした。新しい空間を創造して高い投資機会を見出そうとするグローバリゼーションは、現代の「空間革命」と呼ぶべきものです。 #空間の開発によって経済が相転移するのであれば次は宇宙? p41 グローバリゼーションとは、「中心」と「周辺」からなる帝国システム(政治的側面)と資本主義システム(経済的側面)ないかあって、「中心」と「周辺」を結びつけるイデオロギーにほかなりません。 p42 資本主義は「周辺」の存在が不可欠〜新たな「周辺」をつくる必要〜アメリカで言えば、サブプライム層であり、日本で言えば、非正規社員であり、EUで言えば、ギリシャやキプロスなのです。 p80 〜ニ〇三〇年代前半に中国の一人あたり実質GDPが日本に追いつくまで、資源価格の上昇と新興国のインフレ、つまり「価格革命」は収束しません。〜今からニ〇年後、あるいはもう少し先に、新しい政治・経済システムが立ち上がってくるかもしれない〜
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これは確か、経済ブックガイドからだったか。プラス、帯の内田樹推薦コメントもポイント。 若干読み流してしまった部分もあるんだけど、基本的にはリーダビリティが高く、読みやすいものだった。可視資本が飽和した後、ネット世界という不可視資本に活路を見出したのは凄いけど、次にそれさえも飽和し...
これは確か、経済ブックガイドからだったか。プラス、帯の内田樹推薦コメントもポイント。 若干読み流してしまった部分もあるんだけど、基本的にはリーダビリティが高く、読みやすいものだった。可視資本が飽和した後、ネット世界という不可視資本に活路を見出したのは凄いけど、次にそれさえも飽和してしまったら、その先はもう、資本主義の終焉が待つ、というのはとても分かりやすい展開。
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資本主義が臨界に達している現代に警鐘を鳴らし、脱成長、脱資本主義を進めるべきと主張する著者。あまり経済関連の書籍は読まないけど、肌感覚で実感している現在の経済の問題点を線で繋げてくれるような分かりやすい解説で、おすすめ。
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残念ながら、何をもって資本主義とするか、資本主義の中身は、定義されていない。 成長神話を戴いている資本主義の歴史は、終わりだということだ。
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これからの経済成長を目指してはいけない、という主張。20世紀型の資本主義は終わっている。世界中の人々が中間層になることはあり得ない。万が一、そうなったとしても持続はできない。
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