資本主義の終焉と歴史の危機 の商品レビュー
地球上の資源が有限であることから導き出せる考察である。 仮に、構造改革や積極財政では近代の危機は乗り越えられないのだとしたら、国民への最先端技術への教育を通じて直接投資していくしかないのではないだろうか? 教育こそ生きた投資である。 少くして学べば、則ち壮にして為すことあり 壮に...
地球上の資源が有限であることから導き出せる考察である。 仮に、構造改革や積極財政では近代の危機は乗り越えられないのだとしたら、国民への最先端技術への教育を通じて直接投資していくしかないのではないだろうか? 教育こそ生きた投資である。 少くして学べば、則ち壮にして為すことあり 壮にして学べば、則ち老いて衰えず 老いて学べば、則ち死して朽ちず
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面白かったー。搾取する対象がなくなることが資本主義の限界ってことは前に何かで読んだが、資本が国境を越えるようになった1995年以降、国民国家と国家資本の利害が一致しなくなり中間層の下流化(格差拡大)と共に民主主義も破綻しつつある。
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現在は、16世紀以来、世界を規定してきた資本主義がフロンティアを失ったことで終焉に向かい、国民国家を解体させる大転換期にあることを示す画期的な一冊。
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p38 〜「電子・金融空間」という新たな空間をつくり、利潤を再び極大化させようとしました。これがアメリカによる資本主義の延命策でした。新しい空間を創造して高い投資機会を見出そうとするグローバリゼーションは、現代の「空間革命」と呼ぶべきものです。 #空間の開発によって経済が相転移す...
p38 〜「電子・金融空間」という新たな空間をつくり、利潤を再び極大化させようとしました。これがアメリカによる資本主義の延命策でした。新しい空間を創造して高い投資機会を見出そうとするグローバリゼーションは、現代の「空間革命」と呼ぶべきものです。 #空間の開発によって経済が相転移するのであれば次は宇宙? p41 グローバリゼーションとは、「中心」と「周辺」からなる帝国システム(政治的側面)と資本主義システム(経済的側面)ないかあって、「中心」と「周辺」を結びつけるイデオロギーにほかなりません。 p42 資本主義は「周辺」の存在が不可欠〜新たな「周辺」をつくる必要〜アメリカで言えば、サブプライム層であり、日本で言えば、非正規社員であり、EUで言えば、ギリシャやキプロスなのです。 p80 〜ニ〇三〇年代前半に中国の一人あたり実質GDPが日本に追いつくまで、資源価格の上昇と新興国のインフレ、つまり「価格革命」は収束しません。〜今からニ〇年後、あるいはもう少し先に、新しい政治・経済システムが立ち上がってくるかもしれない〜
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これは確か、経済ブックガイドからだったか。プラス、帯の内田樹推薦コメントもポイント。 若干読み流してしまった部分もあるんだけど、基本的にはリーダビリティが高く、読みやすいものだった。可視資本が飽和した後、ネット世界という不可視資本に活路を見出したのは凄いけど、次にそれさえも飽和し...
これは確か、経済ブックガイドからだったか。プラス、帯の内田樹推薦コメントもポイント。 若干読み流してしまった部分もあるんだけど、基本的にはリーダビリティが高く、読みやすいものだった。可視資本が飽和した後、ネット世界という不可視資本に活路を見出したのは凄いけど、次にそれさえも飽和してしまったら、その先はもう、資本主義の終焉が待つ、というのはとても分かりやすい展開。
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資本主義が臨界に達している現代に警鐘を鳴らし、脱成長、脱資本主義を進めるべきと主張する著者。あまり経済関連の書籍は読まないけど、肌感覚で実感している現在の経済の問題点を線で繋げてくれるような分かりやすい解説で、おすすめ。
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残念ながら、何をもって資本主義とするか、資本主義の中身は、定義されていない。 成長神話を戴いている資本主義の歴史は、終わりだということだ。
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これからの経済成長を目指してはいけない、という主張。20世紀型の資本主義は終わっている。世界中の人々が中間層になることはあり得ない。万が一、そうなったとしても持続はできない。
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☆本書のメッセージ 利子率が0に近いことは、資本主義システムの終焉を意味する。持続可能なkとを目的としたシステムの開発を目指すべきだ ●読んだきっかけ 資本主義に限界を感じている先輩に説明されて ●本の概要 資本主義という仕組みがいつから始まったのか、それを利子率を中心に紐解...
☆本書のメッセージ 利子率が0に近いことは、資本主義システムの終焉を意味する。持続可能なkとを目的としたシステムの開発を目指すべきだ ●読んだきっかけ 資本主義に限界を感じている先輩に説明されて ●本の概要 資本主義という仕組みがいつから始まったのか、それを利子率を中心に紐解いていく。歴史の流れを追いながら、今ここが「システムの転換点≒歴史の危機」にあることを説く ●本の面白かった点、学びになった点 *利子率が0に近いこと。これは資本主義の仕組みがもううまく機能しないことを指す。利子率とは、資本利潤率に等しい。これまで、資本主義は、ある資本に基づいて、フロンティアを開拓し、資本を吸い上げることで成長を続けてきた。利子率が0に近いということは、そのような仕組みがもう期待できない、ということである *フロンティアは一時期電子空間に移った。だがそれも限界を迎えつつある *元来、自由貿易からして貿易がお互いに利益をもたらすというのはごく限られた条件でしか成立しない →自由主義は、最弱の者と自由に競争でき、抗争の主役ではなく、犠牲者であるにすぎないか弱い大衆を抱く種できる完ぺきな力を、最強の者に与えたかったのである *成長がすべての怪我を癒す、という近代資本主義の価値観に引っ張られるのを止めよ *中心に人や金を集め、周辺から吸い取る、という構造の限界 *資本主義のソフト・ランディングを目指す。ゆるやかな着地を目指す *より早くへ、より遠くへ、より合理的に と言われてきた価値観から *よりゆっくり、より近くへ、より曖昧に と転じるべきであろう *どうやって「脱成長」と向かいあうのか ●具体的なアクション&学んだことをどう活かすか *脱成長、資本主義から別のシステムを模索する思考の維持 *ゼロ成長を掲げながらも人々がハッピーに生きるためのシステムを考える *格差を是正する方法やその社会システムの模索
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