珈琲店タレーランの事件簿(3) の商品レビュー

岡崎琢磨(著者)

2014/08/19

毎回、するどい推理が冴えわたる美星バリスタも今回ばかりは苦戦している様子でした。

珈琲はこれほどまでに人を熱くさせるのか。何とも切ない結末に心が痛みました。

2014/08/09

前2作にひけを取らないくらい珈琲に関する知識がたくさん詰まっています。美星の聡明な推理も見ていてワクワクしてきます。今回は謎は複数あってもストーリーが一つだけでした。それでもページをめくる手が途絶えず、どんどん引き込まれていきました。

しかし、少々話しが劇的すぎてついていけないところがありました。それと表紙の美星さんが身長が低い割にスタイル良すぎるような…。

2014/08/08

3巻目にして、初の長編。今回はミステリー要素が強かったのと、からなず2〜3転する展開ではなく、犯人はド本命の人物であったこともあり、するすると読み進められた。このシリーズの最大の持ち味は軽さ。読んでて疲れない。まだまだ書き手としては未熟な所は感じるが、少し力が抜けてきた分、ますます読みやすくなった。
期待したよりつまらないという声も多い一方、この読みやすさから、新刊が目に着くとついつい買ってささっと読んでしまう読者も多い。
質の高い作品ばかりが良作ではないんだなぁと改めて思います。

2014/08/04

今回は美星さんがバリスタコンペティションに出る
話ですが，例によって事件に巻き込まれます．
基本的にこういう謎ときものは好きですが，
このシリーズは謎がちょっと強引な印象があります．
それでいいのか，と言いたくなる部分もあります．

2014/07/29

黒髪美少女のバリスタが探偵役のコーヒー関係ミステリ３作目
今回の舞台はバリスタの大会

最初にフロアマップが載ってるけど、別になくとも状況はわかるし解決はできる
ある意味でミスリードの材料か？

多分、本当に実力のある人は大会なんて出ないんじゃないかな？とは思う
ある意味でそんな称号がなければ、称号が欲しいという様な人たちの大会とも言える
美星さんの感想というか、体験しての意見は納得できる

あと、犯人の思考は理解できない
まぁ、人間切羽詰まるとどんな思考になってもおかしくはない

2014/07/23

タレーラン第3弾。今回はアオヤマさんと美星バリスタとの恋愛模様というよりは、ミステリー要素が強いね。
密室系トリックの謎解きだ。

今回の話はかなりせつない。
千家さんと山村あすか。かつては師弟関係だったのに、味覚を失った千家はあすかさえも信じられなくなり、二人はすれ違う形に。結局最後は二人とも自己の行いを後悔することになる。
混じり気のない心でコーヒーを入れることが、おいしいコーヒーのコツだという。
その想いがあった千家が、精神を崩してあんなことになるなんてね。
ハッピーエンドじゃなかったね。。。

2014/07/22

これまでの筋を忘れた頃に出るシリーズもの

　軽いミステリーってことで気楽さが好きな作品だ。ビブリアとかぶる印象があるんだが、トリックにあまり凝ってない感じと無理ない名探偵ぶりが現実味を誘って良い印象だ。

　今回は犯人探しらしい。かなり凝った展開で、ダブル・トリプルどんでん返しというか入れ子構造がこれまでとは違った魅力を感じさせる。ある意味で、ミステリーの仕掛け総動員みたいな詰め込みが少し過ぎている感じも残る。

　でも、こうして新しい展開に進んでいくのはいいことだと思う。いい作品になってきた気がして、次回作品が楽しみだ。

2014/07/21

相変わらずの読みやすさで、軽くサクサクと読めてしまいます
今回の事件の犯人は何となく最初からこの人じゃないかな～とは思っていたけど
そういう真相だったとは！といいう感じでした
私があんまり好きでは無いアオヤマさんの喉を鳴らす擬音「うぐぁ」　が今回はあんまり出てこなくて良かった苦笑
美星さんのコリコリも減って良かった笑
１、２巻に比べてミステリー要素が強くなってきていて面白いです
やっぱり珈琲を飲みながら読みたくなる本です

2014/07/20

これまでとは趣が異なるシリーズ3作目で
同じことの繰り返しから脱却しようという心意気やよしだが
前の方が良かったと思ってしまう残念な結果に。

見取り図つきの密室侵入もののミステリーものになっていて
日常系のミステリーからは離れた形になっている点、
短編集ではなく長編仕立てになっている点などの
違いはあるけど、一番馴染めなかったのは
登場人物や結末が後味悪いものだったため。

悪意の応酬になっていて、ちょっと読後感がよくなかった。

2014/07/14

他の読者さんも感じているように、今までのタレーランとは少々変わっていた印象。

1作目では、日常にある不思議を解いた短編集といった感じでとても気軽に読めた印象だった。2作目は短編といった感じではなかったが、京都を舞台にしていたことも、バリスタの妹が鍵になっていたことで、1作目とそこまで軸がずれてなかったように思える。

そして３作目。既刊2作に比べ、ミステリー色が強くなり、またこの作品特色のバリスタとアオヤマの掛け合いの面白さは少なかった印象。

それでもストーリーや話の展開、現在の章の後ろに千家目線での過去が描かれる形は面白かったなあと思う。容姿のみを描くことでこれは美星なのか山村なのかと考えさせられた。

犯人やその事件を起こすに至った経緯、未来を考えると今作は切なくなるばかりであるが、未来が少しでも明るくなることを願うばかりだ。