よるのふくらみ の商品レビュー
2020.3.10 読了 連作短編。 圭ちゃんと 裕太と みひろの 3人の目線で1編ずつ 話が進行する。 圭ちゃんと裕太は 兄弟。 幼なじみのみひろ。 3人の関係。 ありがちっちゃー ありがちですが、 スラスラ読めました。
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東京から新幹線で数時間の位置にある田舎の商店街での兄・弟兄弟が1人の女性へと好きなってしまった物語。狭い田舎だからこそ、地域みんなが家族であったり、じめじめした噂話がある雰囲気が全体に漂っている。
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色んな人の内面がしっかりと伝わってきて、登場人物みんな好きになった本やった。 頭と身体はバラバラとよく聞くけど、なんとなくこの本を読んで分かった。でも、バラバラの中でもやっぱりどっか繋がってて、それが心ってもんなんかなぁと色々考えた。 みひろちゃんの子供が幸せな大人になれますよぉ...
色んな人の内面がしっかりと伝わってきて、登場人物みんな好きになった本やった。 頭と身体はバラバラとよく聞くけど、なんとなくこの本を読んで分かった。でも、バラバラの中でもやっぱりどっか繋がってて、それが心ってもんなんかなぁと色々考えた。 みひろちゃんの子供が幸せな大人になれますよぉに!
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女も性欲がちゃんとあったり、色気にほだされて人を好きになったり、喜んじゃいけないところで喜んじゃったり、そういう、人間くさいところに、共感してしまう自分がいる。 窪さんの小説は、人の隠したいところをあけっぴろげにしてしまうんだけど、そこを突いて責め立てるでもなく、ありのままを描き...
女も性欲がちゃんとあったり、色気にほだされて人を好きになったり、喜んじゃいけないところで喜んじゃったり、そういう、人間くさいところに、共感してしまう自分がいる。 窪さんの小説は、人の隠したいところをあけっぴろげにしてしまうんだけど、そこを突いて責め立てるでもなく、ありのままを描き切ってしまうので、それがなんとも言えない読後感を出しているように思います。 心だけじゃどうにもならない、身体的な男女の関係を、臆せずに、そして美化せず描き切って作家さんとして、窪さんを尊敬しています。 このお話では、3人の男女の気持ちが交互に描かれます。「ふがいない」に似ているけれど、読み終えた後なんだかスッキリした本作と、希望は見えても棘が刺さったまんま、ってかんじの「ふがいない」だと、読み終えたあとの感覚が違いました。 不思議と圭祐のストーリーが好き。
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商店街で生まれ育った兄弟と幼なじみの女性を取り巻く物語。 数章に分かれているけど、全てが繋がっていて、ラストはそうきたか!という感じだった。 兄と弟は性格が全く違う。でも、どちらにも考えがあって、きっとすごくいい子だ。 だからこそ憎み合ったり、妥協したり、最後にはお互いを認めてし...
商店街で生まれ育った兄弟と幼なじみの女性を取り巻く物語。 数章に分かれているけど、全てが繋がっていて、ラストはそうきたか!という感じだった。 兄と弟は性格が全く違う。でも、どちらにも考えがあって、きっとすごくいい子だ。 だからこそ憎み合ったり、妥協したり、最後にはお互いを認めてしまったり。 生々しい心情が読んでいてありありと伝わってきた。映像が見えるような一冊。
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浮気して家を出た母を持つみひろ。同じ商店街で育った圭佑、裕太兄弟はそんなみひろの事をそれぞれのやり方で愛します。子供時代の恋心から、大人の関係に移っていくところに、私たち大人の読者は胸をつかまれます。
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恋愛小説である。性と生を感じるものであった。最初は性の描写も少なくなく、感情移入できずにいたが、人物の視点が変わると、恋愛や性、生を違う視点で感じ、生を感じる視点に変化して、感情移入もでき、引き込まれてしまうものだった。登場人物たちのやり取りからも痛々しいものもあったり、切なさも...
恋愛小説である。性と生を感じるものであった。最初は性の描写も少なくなく、感情移入できずにいたが、人物の視点が変わると、恋愛や性、生を違う視点で感じ、生を感じる視点に変化して、感情移入もでき、引き込まれてしまうものだった。登場人物たちのやり取りからも痛々しいものもあったり、切なさもあったり、決してきれいとは言えないものもあったり、心がチクチクと疼く感情もあるが、それらを含めて性と生という点や人の営みや様々な感情があり、日々を過ごしているのだと感じた。
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2018/09/23 恋愛小説読んだら爆発するかもしれんメンタルだけど読めた…そしてとっても良かった。 なすすべもない みひろの話 平熱セ氏三十六度ニ分 裕太の話 星影さやかな ...
2018/09/23 恋愛小説読んだら爆発するかもしれんメンタルだけど読めた…そしてとっても良かった。 なすすべもない みひろの話 平熱セ氏三十六度ニ分 裕太の話 星影さやかな 圭介の話 よるのふくらみ みひろ 真夏日の薄荷糖 裕太 瞬きせよ銀星 圭介と京子 最後まで爆発しなかったしとても良かったです 好きな人に辿り着くには紆余曲折あるやな
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よるのふくらみ 窪美澄さん。 同じ親から生まれた兄弟でも、 起こった出来事への感じ方はこんなにも違うんだ。 誰にも遠慮はいらないの。 なんでも言葉にして伝えないと。 どんな小さなことでも。 幸せが 逃げてしまうよ。 僕はいつか許せるだろうか。 小さな商店街の 兄弟と幼馴染の女...
よるのふくらみ 窪美澄さん。 同じ親から生まれた兄弟でも、 起こった出来事への感じ方はこんなにも違うんだ。 誰にも遠慮はいらないの。 なんでも言葉にして伝えないと。 どんな小さなことでも。 幸せが 逃げてしまうよ。 僕はいつか許せるだろうか。 小さな商店街の 兄弟と幼馴染の女の子。 章ごとに、 兄の視点。弟の視点。 幼馴染女子の視点。 になっていて、 それぞれの気持ちが、 正直に、 痛い程伝わってくる。 感情移入してしまう。 どんどん読み進めてしまう。 上手い作家さんだなぁー。 と思う。 おもしろかった。
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小さい棘が、知らないうちに心に刺さっていたような気分。読み終わって、晴れ晴れするわけでもないし、むしろ落ち込んでしまっている。土下座をしてまででも好きな人を手放したくなかったこと、ずっと好きだった人が忘れられないこと、誰かに負けること、全部全部がわたしの心を痛める。 途中で、みひ...
小さい棘が、知らないうちに心に刺さっていたような気分。読み終わって、晴れ晴れするわけでもないし、むしろ落ち込んでしまっている。土下座をしてまででも好きな人を手放したくなかったこと、ずっと好きだった人が忘れられないこと、誰かに負けること、全部全部がわたしの心を痛める。 途中で、みひろと裕太が腕を組んでスキップしたという描写があって、それが一番好きだったという、、、 全体的に心苦しかったけれど、みんなちゃんと道を進むのだなあと思いました。わたしもちゃんと進みたい
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