仕事に効く 教養としての「世界史」 の商品レビュー
世界史を勉強したいという気持ちとライフネット生命の会長の著だったので期待したのだが、俺のレベルが全く追いついてなく、それが、読了までの日にちに現れている。
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歴史好きで読書家としても知られる出口さんの著書。学校で習った世界史を、いい意味で覆してくれる。といっても、全く異なる解釈をして驚かせるのではなく、例えば英国とフランス、フランスと米国の歴史は、国ごとではなく、それぞれセットで理解した方が正しい姿に近く、欧米人の感覚や認識を理解しや...
歴史好きで読書家としても知られる出口さんの著書。学校で習った世界史を、いい意味で覆してくれる。といっても、全く異なる解釈をして驚かせるのではなく、例えば英国とフランス、フランスと米国の歴史は、国ごとではなく、それぞれセットで理解した方が正しい姿に近く、欧米人の感覚や認識を理解しやすいと言うもの。特にアメリカの特異性についての解説は納得。同様に、紀元前後から近代に至るまでの西洋と東洋の勢力の変化なども、横串かつひとまとまりの大陸・大洋で考えるとより肚落ちする。「仕事に効く」だけでなく、人生の参考にもなる。
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冒頭に紹介されるキッシンジャーの言葉 「人間はワインと同じだ。 どんな人も自分の生まれた場所を大事に思っているし、故郷を良い所だと思っている。……人間も、このワインと同じで生まれ育った地域の気候や歴史の産物なんだ。これが人間の本性なんだ。 だから地理や歴史を勉強しなさい。世界の人が住んでいる土地と彼等のご先祖についてちゃんと勉強しなさい。勉強した上で、自分の足で歩いて回って人々と触れ合って、初めて世界の人の事が良く分かる」 この前置きで すんなりと本のなかに入っていけた。 そういう本。
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この一冊だけ読んで「仕事に効く」ということはないが、歴史からは非常に多くのことが学びとれるということは分かった。 最後の3章は面白い。 アメリカの特異性は、人工国家であることからきているという説明はなるほどと思った。
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世界史に目がないので思わず手にとってしまいました・・・・。グローバルな視点で歴史を見るとヨーロッパで起こったこととアジアで起こったことがつながったりするところが世界史の醍醐味ですが、多分、世界史が苦手な人はここが難しいのだと思います。受験勉強だと覚えないといけないことが多々ありま...
世界史に目がないので思わず手にとってしまいました・・・・。グローバルな視点で歴史を見るとヨーロッパで起こったこととアジアで起こったことがつながったりするところが世界史の醍醐味ですが、多分、世界史が苦手な人はここが難しいのだと思います。受験勉強だと覚えないといけないことが多々ありますが、今はそんな必要がないので、ああそうだったんだ程度で気楽に読めるかと。 歴史の大まかな流れを知るうえではいいのですが、時々、著者の主観なのか、根拠があっての説明なのかがよくわからないところがあり、研究所ではなくあくまでビジネス書としての位置づけなので、そのあたりを気にしすぎると読むのがつらくなるかも。バリバリの歴史書を求めているのであれば読む必要なし。 読んだ人も「どこが仕事に効くんだろう?」と思って読み進めることになると思いますが、それが分かるのが最後・・・最後に著者が述べているのはノウハウが得られるというわけではなく、世界史的な広い視野で物事をみれば、昨日や今日失敗したできごとなどちっぽけなことで、もっと広い視野でがんばっていきましょう、ということを言いたいのだということが分かり、こういう趣旨を読んでいるうちは全く伝わってこず、最後の最後で分かったという、なんとも微妙な内容でした。タイトルから期待するとハズレかもしれません。著者は別に世界史の専門家でもなくなんと生命保険の仕事をしている人なので、雑学を学ぶという心持で読めばしっくりきます。
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日本のことをビジネスの場面で説明する必要のある場合に、持っておいたほうが良い知識について書かれています。隣国の中国や、キリスト教と西洋史。それらが世界をどのように影響し、それが日本にどう関わってきたのか。日本だけを見ていては分からないだけでなく、間違ってしまうこと、全体を見ること...
日本のことをビジネスの場面で説明する必要のある場合に、持っておいたほうが良い知識について書かれています。隣国の中国や、キリスト教と西洋史。それらが世界をどのように影響し、それが日本にどう関わってきたのか。日本だけを見ていては分からないだけでなく、間違ってしまうこと、全体を見ることの必要性を教えられます。 週一回は、海外の新聞を読んだほうが良い。納得です。
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この本は ・歴史を横串で掴みながら、縦軸で追うことができて、歴史を勉強することが楽しくなりそう。 ・歴史は見る主体により、全然違う歴史になったりする。(特に(世界史は)西洋視点のものになっているというある意味の歪みがあることを認識できる)歴史を複眼的にみることができる。 という意味でよかった。 歴史の楽しさを知る意味でいい本書だけど、 筆者の推測と事実が混じりあっているので、あまり歴史を知らない人がよむと混乱するもしくはこの「出口史観」を鵜呑みにしすぎてしまうかもしれないと思った。 特に前半は出口さん独自の視点の話。 ただ、独自の視点のところは面白く読めるけど、史実の説明が多いところはなかなか読むのが大変であった。 前提知識があまりない人はさらにそうだろう。 それにしても、学者でもなく趣味で歴史が好きな人が書く内容とは思えないくらい詳しく、深い知識をもってらっしゃるなということは驚きでした。
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「この本は、僕が半世紀の間に、見たり聞いたり読んだりして、自分で咀嚼して腹落ちしたことをいくつかとりまとめたものです。この本の準備のために読んだ本は一冊もありません。それが参考文献を特に明示しなかった理由です。」(「おわりに」より) 学者でもないのにこの本のレベルって、凄くないす...
「この本は、僕が半世紀の間に、見たり聞いたり読んだりして、自分で咀嚼して腹落ちしたことをいくつかとりまとめたものです。この本の準備のために読んだ本は一冊もありません。それが参考文献を特に明示しなかった理由です。」(「おわりに」より) 学者でもないのにこの本のレベルって、凄くないすか。
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5章までは「思う」という言葉が非常に多く、歴史というより歴史に対する筆者の説。 詳しくない人には解説がいるだろうと思われる言葉に解説がなかったり、事象の説明で○○と同じという説明がされてるけど、この本を読もうとする人はそれ知らないんじゃ?非常に歴史に詳しい人が意見の交換とかあるあるネタという読み方をするのがこの本の正しい読み方? 三韓時代でも現代でもない朝鮮半島を韓半島と表記するのに違和感。 フリードリヒ2世が孤児として育っていたとは知らなかった。当時サンピエトロ聖堂で売れたお土産って何だったんだろう?
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ビジネスの経験が豊富な著者による、『話の種としての』歴史を簡潔かつ網羅的にまとめた本。著者は歴史講義を受け持ったこともあり、非常に分かりやすく、ビジネスの場などで今すぐにでも使いたくなるような小話がたくさんある。 しかしながら、それだけに、話の運びがやや強引で、著者個人の主張...
ビジネスの経験が豊富な著者による、『話の種としての』歴史を簡潔かつ網羅的にまとめた本。著者は歴史講義を受け持ったこともあり、非常に分かりやすく、ビジネスの場などで今すぐにでも使いたくなるような小話がたくさんある。 しかしながら、それだけに、話の運びがやや強引で、著者個人の主張が強く表れている所がある。 歴史の入門書としてはお勧めできないが、ある程度歴史を学んだ人が、おさらいとして読むにはお勧めの本です。
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