仕事に効く 教養としての「世界史」 の商品レビュー
貴族は世襲でバカになる。だから優秀な官僚は世襲を嫌い王を倒す。宗教は貧者の阿片。但し、仏教はインテリの宗教。儒家の正義は高度成長、反対は墨子。シルクロードで重要なのは奴隷交易。米仏は歴史のない似たもの同士でイデオロギー優先。保守主義にはイデオロギーがない。等々、独自の?歴史観が展...
貴族は世襲でバカになる。だから優秀な官僚は世襲を嫌い王を倒す。宗教は貧者の阿片。但し、仏教はインテリの宗教。儒家の正義は高度成長、反対は墨子。シルクロードで重要なのは奴隷交易。米仏は歴史のない似たもの同士でイデオロギー優先。保守主義にはイデオロギーがない。等々、独自の?歴史観が展開される。著者はかなり変わったお爺さんという印象。 世界史には詳しくないので、何が正しくて何が間違ってるのかよくわからないが、あまり鵜呑みにするのは危険な本かなと。読み物としては面白いのかもしれないが、本書の内容を教養とか仕事に使えると勘違いしたら大変な事になるような気も。2060年の世界のGDPランキングは1820年と同じランキングであり昔に戻るだけって話は視点として面白かったけど。戦後50年間ぐらいの日本が歴史的にみても異常な時代であり、それを標準だと思ってると大間違いという事には同意。 ちなみに、本書は本人が書いた物ではなく、ブラックライターが口述筆記したもので、口語体の文章が読みやすくはあるが、この手の本を他人に書かせるってのはどうなのかね。
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けっこうマニアックな世界史の切り口だったけど(中央アジアについてのあたりとか)、なかなか新しい見方もあって全般的に読み物として面白かった。 仕事に効くかはわからないけど。 でも所々時間はとびまくるのでいまどの時代の話だっけ?と前のページに戻りつつの読み方になってしまった。 世界史...
けっこうマニアックな世界史の切り口だったけど(中央アジアについてのあたりとか)、なかなか新しい見方もあって全般的に読み物として面白かった。 仕事に効くかはわからないけど。 でも所々時間はとびまくるのでいまどの時代の話だっけ?と前のページに戻りつつの読み方になってしまった。 世界史の地図と年表と合わせてみると楽しいかも。 あと、出典リストはほしいかなー。著者が読んでる歴史本も気になります。
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人気予備校講師のごとくスパッと明快だが、著者の中で咀嚼したのか変性したのかわからないので、参考文献は明示して欲しい。せめてこの部分はこの著作の論を「咀嚼」した、という記述はあっても失礼にはあたるまい。 わかりやすいが鵜呑みにするのは危険と感じる。ほぼエッセイと捉えた方が良い。
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系統だった歴史書ではないし、「ビジネスに効く」の意味もよくわからないのですが、とにかく著者の語り口が平易で読みやすい。大学受験以来の世界史の読み直しというところでは、楽しい時間を過ごすことができました。 アメリカの歴史のところで、トクヴィルの保守主義について触れられていて、つい...
系統だった歴史書ではないし、「ビジネスに効く」の意味もよくわからないのですが、とにかく著者の語り口が平易で読みやすい。大学受験以来の世界史の読み直しというところでは、楽しい時間を過ごすことができました。 アメリカの歴史のところで、トクヴィルの保守主義について触れられていて、ついこの前、中島岳志の本でも読んだばかりだったので、妙な符合だなと思いました。劇的に物事を変えられるほど人間は賢くなく、いままで続いてきたものを少しづつ改良していくのが世の中を良くするための最善の方法である。これが保守主義の思想であると。
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よい意味で主観的な歴史の本。著者が学んできたことを自らまとめ上げ語っている。論拠や証拠といったことを求めれば足りないことになるが、歴史を見る視点を著者が「示し」ていることが本書の一番の特徴であり、いかにしてそうした視点を持つまでに至ったかを思うのが読み方であるように思う。
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著者には1度お会いした事もあり、旅行がお好きで海外にもよく行かれると伺っていた。そのような方の目線で執筆された世界史がどのようなものかと興味を持ち手に取りました。なるほど、現地に足を運ばなければ、気づかない小さな事柄から歴史に結びつけていく文脈は他にない面白味がある。
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ユーラシアの交易を中心にして世界史を解説されています。 ヨーロッパやトゥルクマンの歴史の部分などで時系列に起きたことを説明している部分は、ちょっとペースが速くてついていけない箇所もありました(汗) アメリカやフランスが伝統ではなく理性や平等性を重視する国になった理由を解説されて...
ユーラシアの交易を中心にして世界史を解説されています。 ヨーロッパやトゥルクマンの歴史の部分などで時系列に起きたことを説明している部分は、ちょっとペースが速くてついていけない箇所もありました(汗) アメリカやフランスが伝統ではなく理性や平等性を重視する国になった理由を解説されているところが印象に残りました。日本は伝統を大切にする側の国だとすると、国によって拠り所としているものの違いがあることが面白いです。
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著者の個人的な考察や、予想も多い。でもそういう視点もあるのかということに何度も気づかされる。 時間ができたから、今後はいっぱい歴史をかじろうと思っているが、そのスタートとしてはすごくよかった^ ^
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学生の頃、世界史が大好きだった。 世界との繋がりが感じられる、 未知な世界を知ることができたから。 大人になって、教養として学ぶなんて思わなかった。 試験の問題ではなくて、ずっといることだし、 それは何よりも海外の友達のことを知るために必要だってこと。 そして、世界の中の一部...
学生の頃、世界史が大好きだった。 世界との繋がりが感じられる、 未知な世界を知ることができたから。 大人になって、教養として学ぶなんて思わなかった。 試験の問題ではなくて、ずっといることだし、 それは何よりも海外の友達のことを知るために必要だってこと。 そして、世界の中の一部として日本史を学ぶのが大事なんだなって日本史も同時に学びたくなった。 もっと、色々知っておきたい。 P.S.シルクロードが東西交易にさして貢献せず、どちらかというと"奴隷貿易"が興味深かった。出典元も書いて欲しかった。
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まだ、前半100pほど。 古代日本は傭兵国家 宗教は貧民の阿片 などの記述がカチンとくる でも通史じゃなくても提供されている視点は面白いし、よくまとまっていると思います。 歴史と地理は勉強しましょうね(キッシンジャー)
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