麒麟の翼 の商品レビュー
本作は映画を先に観てしまったので、楽しみが半減してしまうかと危惧したけど、十分読み応えがありました。 …が。やっぱり映画の前に読みたかったというのも本音。映画化する前に文庫本化して欲しいなぁ。 「11文字の殺人」と続けて読んだからこそ、やっぱり人間臭さが感じられる近作のほうが好...
本作は映画を先に観てしまったので、楽しみが半減してしまうかと危惧したけど、十分読み応えがありました。 …が。やっぱり映画の前に読みたかったというのも本音。映画化する前に文庫本化して欲しいなぁ。 「11文字の殺人」と続けて読んだからこそ、やっぱり人間臭さが感じられる近作のほうが好きだと痛感。 また、以前エッセイで「『あなたの作品は、土地勘がないのね』と言われた経験から、舞台とする現地へ取材に行くようになった」といった内容(うろ覚えですいません…)を読んだことがあるのだが、その甲斐あって初期の作品にはない臨場感をも生み出していると思う。全身全霊その作品の中に吸い込まれてしまう。 本作でも、日本橋や人形町は1、2回しか実際歩いたことがないのにも関わらず、加賀刑事と一緒に歩き回って地図を熟知したような錯覚に陥り、更に疲労感すら読後感じました。(笑) 気候が良くなったら、ゆっくり七福神巡りをしてみようかなぁ。 そしたらもっともっと今後の加賀シリーズ楽しめそう! しばらく日本橋署から異動しないでくれ、加賀刑事!(笑)
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映画を先に観てしまったけれど、楽しく読めた。 ストーリーは決して楽しくなかったけども、加賀さんの推理力は毎回さすがです。
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東野圭吾による刑事加賀恭一郎シリーズ第9弾。 日本橋の麒麟像にもたれかかるようにして倒れていた男は、何者かに胸を指されていた。やがてその男は息を引き取るが、同じ頃、現場近くの路上でトラックにはねられた男がその被害者の財布や鞄を持っていたことから、容疑者として浮上する。一見、簡単な通り魔殺人のような事件が、加賀恭一郎の驚異的な粘りによって意外な方向に展開していく。 容疑者とされた男とその恋人は養護施設で育ち、派遣などで何とか食いつなぐしかない境遇であることや派遣切りにあったこと、労災隠しの問題など、時代を反映した切り口も東野圭吾らしい物語の特徴だろう。 加害者も被害者もそして疑われた人たちにもそれぞれの人生があり、ときにそれはゆがんだものになるかもしれない。けれど、かならず救いもあるのだと、加賀恭一郎の行動を通して東野圭吾が語りかけてくれている。
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映画を先に観てしまったので内容も結末も知った上でしたが、やっぱり面白かったです。犯人を追う加賀さんの推理もおもしろいけど、家族のつながりを感じられた良い作品でした。 ここまで熱い感情を表に出した加賀さんは初めてだったのではー?
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誰も信じなくても、自分だけは信じよう――。父が息子に、息子が父に抱いていた、本当の思いとは。 加賀シリーズ第9作待望の文庫化! この橋に架けた愛と償い 親子だからこそ起きた悲劇と奇跡 この謎を解けるのは加賀恭一郎しかいない。 「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男...
誰も信じなくても、自分だけは信じよう――。父が息子に、息子が父に抱いていた、本当の思いとは。 加賀シリーズ第9作待望の文庫化! この橋に架けた愛と償い 親子だからこそ起きた悲劇と奇跡 この謎を解けるのは加賀恭一郎しかいない。 「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。 うーん。考えさせられる作品ではあるが、反面、爽快感に欠ける。新参者との繋がりが感じられるのは良かった。
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読み終わった直後にレビューを書くことが日課になっているので、今は鼻をすすりながら書いています。 最後まで苦しい話でした。 いろんな状況のいろんな人たちの気持ちが伝わってきました。 東野作品は本当に苦しむ人の気持ちを描くのがうまいなぁと思います。 印象に残ったのは加賀さんが先...
読み終わった直後にレビューを書くことが日課になっているので、今は鼻をすすりながら書いています。 最後まで苦しい話でした。 いろんな状況のいろんな人たちの気持ちが伝わってきました。 東野作品は本当に苦しむ人の気持ちを描くのがうまいなぁと思います。 印象に残ったのは加賀さんが先生に向かって放った言葉。「あんたが間違ったことを教えたからだ。過ちを犯してもごまかせばなんとかなるーだから同じ過ちを繰り返した」 間違えや失敗は誰しもがある。それをしっかり償うことが、また償える人間に育てていくのが私たちの役目だと実感しました。 みんなの感情が苦しかった本だけど、読んでよかったと思いました。
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映画を見た後、この原作を読んでいます。 映画を見た後のせいか、読み進めて行くと映画での場面が思い浮かび、映画での感動がまたよみがえってきました。 親と子の絆を強く感じる一冊でした。
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今作もミステリーとしての面白さだけではなく、人間の心を深く掘り下げた内容だった。東野圭吾はやはり、売れる作家なだけあって、いい作品を書くなー
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前に読んだんですけど、文庫版になったのでまた………… やはり面白いです 加賀恭一郎物は誰も悪い人がいないのに不幸な事が起こってしまう なんだかせつない話です
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加賀さん、やっぱりいいなぁ。優しく強い。 「殺されても仕方のない人間なんて、この世に一人もいません」とか「もし世の中を甘く見ているのなら安心だ。どこにも光がないと絶望しているほうが余程心配です」とか、心に響く言葉がいっぱいです。そして最後は泣いてしまいました。
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