麒麟の翼 の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2022/12/05

とても面白かった。

最後の展開まで犯人が分からずドキドキして読めた。
七福神巡りの真相や犯人が分かった時は衝撃的だった。。

嘘を正当化されるとまた同じ間違いを犯してしまう。
しかしもうその時には取り返しのつかないことになってしまう。
勇気がいるかもしれないけど正直になることの大切さを学んだ気がする。

父の想いを受けとったのは父が亡くなった後なのが切ない。

2022/12/01

すごく胸にくる、考えさせられる作品でした。

間違いを正当化すること、嘘をつき続けること、
本人が苦しいだけではなく、ちょっとずつ歯車が狂ってしまう。

でも正しい選択をするには勇気がいる。
そんなときに家族、友人、大切な誰かの存在が背中を押してくれる。

そんな大切なことに気づいたのは、もう取り返しのつかないことになってから。

またいつか読み返してみたいです。

2022/12/01

加賀恭一郎シリーズ。
松宮とのバディ感が出ていて、刑事小説としてもおもしろかった。
以前映画版を見たことがあるんだけど、あまり覚えていなくてね。
ガッキーがヒロインだったということと、被害者役が中井貴一さんで、父の思い、愛が・・・というような内容だった記憶だけど、細かいところはほぼ覚えていなくて、犯人も忘れていたくらいだった。

日本橋・麒麟の像の下で刺された状態で倒れていて、その後死亡した青柳。
青柳の財布を持っていた冬樹が、現場近くで車にはねられ、意識不明、その後死亡。
それでも事件の真相を諦めない加賀恭一郎と、松宮。

冬樹の恋人・香織。
青柳の家族、息子の悠人。
青柳の会社で労災隠しがあったことが判明し、被害者と遺族に対する世論も変わってしまう。
多くの人の思いが交錯するが、さすが東野圭吾、さすが加賀恭一郎。最後にはすべてつながった。こういうミステリー大好き。

この本の主題は、「過ちを犯したとしても、きちんと謝罪してやり直すことの大切さ」。
子供の頃、アメリカのワシントンの話（木を折ってしまったことを、素直に認めて謝ったこと）を何度も何度も聞かせられたっけなぁ。子供の時、この話を聞くたびに「そんなことで褒められて立派だと言われるの？当たり前のことなのに」と思っていた。
でも、年をとるにつれ、自分の間違いを認めることはどんどん難しくなっていく。子供の時できていたことが、できなくなる。子供の時より賢くなったはずなのに、知識と経験が悪い方に働き、ごまかし、逃げ切りを期待する気持ちが芽生えることもある。
大人になって改めて、この主題の重大さを痛感した。

加賀が、悠人の顧問に言った言葉。
過ちを犯しても、ごまかせばなんとかなると教えたことの罪深さ。
その結果として、くりかえされた悲劇。
嘘に嘘をかさねてどんどん重い罪をかさねていくって、ミステリーではよくある動機だけど、この本ではその犯人が若者ということもあり、稚拙ゆえの悲しさがあった。

2022/11/22

Boys.! be courageous!
Have a sence of justice!
といったところか。

2022/11/15

さらさらっと読めました。変わらず面白い加賀シリーズ。事件の真相、そういうことだったのかと思いつつ、そんな父親、息子、教師いるかなあという気持ちが半分です。面白いけど納得感はイマイチでした。

2022/11/13

加賀恭一郎シリーズ第9作目
日本橋の「麒麟の翼」の銅像前で胸にナイフを突き刺された状態で不可解な死を迎えた男。事件の真相を巡って多くの謎を解き明かして行く。
最後はとても意外な結末でちょっと無理矢理感は否めなかったが、途中の推理で道筋を辿る感じはとても面白くて引き込まれた。

2022/11/12

おもしろかった
悪いことをしたら罪を償わないといけない
ごまかしたらいけないし
ごまかすことを教えてはいけない

2022/10/20

安定しておもしろい加賀シリーズ。
八島をどう落とすかに焦点を当てられた前半はたんたんと読み進めていたが、あるポイントから話の流れががらっと変わりそれからの事件解決までのワクワク感、疾走感たるや。
途中からはあっという間に読み終えました。
満足でした。

2022/10/12

面白い。読んでる途中、もしかしたら中学教師が犯人かと思ったけど違って残念。でも教師もしっかり加賀さんから制裁を受けていてすっきり。
ただ、労災隠しの件はどういう経緯だったのだろうか。これだけ正義感の強い父親がやるとは思えないけど、

2022/10/09

加賀さんが糸川に言った言葉、すごく重い言葉でした。
自分が起こしてしまったことに逃げず、向き合わなければいけない、とても難しいことで誤魔化したいという衝動に駆られるのもすごくわかるけど

最終的に吉永くんの家に行った悠人たちは偉いなと思います。